シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

内田吐夢監督「宮本武蔵 般若坂の決斗」(1962年、106分)☆☆☆

2022-04-03 23:09:21 | 日本・1960年~


内田監督は吉川英治による同名小説を5本の宮本武蔵シリーズとして映画にしています。その第二番目の作品がこれです。他の4本の作品も順次、鑑賞します。

本作品は武蔵が白鷺城を出てから、奈良の般若坂で素性の知れぬ牢人衆と果たし合いに臨むまで。浪人となった武蔵のひとり旅です。

白鷺城の暗黒蔵に三年こもった武蔵(たけぞう;中村錦之助)は名を「宮本武蔵」と改め、剣のみに頼る旅に出ました。お通(入江若葉)が同行を願い出ます。武蔵は彼女を置き去りにして立ち去ります。

三年後、京都での吉岡清十郎(江原真二郎)門下での道場破り。清水坂で武蔵に果し合をいどんだのは本位田家のお杉婆(浪花千栄子)とのトラブル。奈良奥蔵院での阿巌(山本麟一)との果たし合い。武蔵の剣術は冴えわたります。

その武蔵に「強さをためねばならぬ」と戒しめたのは日観(月形龍之介)。その頃、奈良には素性の知れぬ牢人衆が流れ込み、町を荒らしていました。武蔵に恨みを抱く牢人たちは宝蔵院の荒法師たちを煽動し、武蔵を襲います。武蔵は敢然と立ち向かい・・・。
 
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喜多一郎監督「シェアハウス」(2011年、104分)☆☆★

2022-04-03 10:41:28 | 日本・2000年~
舞台は湘南海岸、葉山のあたり。シェアハウスを購入し、一緒に暮らすことになった4人の女性の物語。

このシェアハウスに住むのは、夫と娘夫婦に先立たれた独り暮らしの女性・有希子(吉行和子)、恋愛が不得手な売れないケータイ小説家・麗子(浅田美代子)、JA勤めで孤独な独身女性・花恵(木野花)、そして元帽子デザイナーでただひとり若いまひる(佐伯めぐみ)。
有紀子、麗子、花恵はもともと湘南で暮らす友人同士で海辺のカフェ「プラージュスッド」の常連。花恵はかねてから共同で家を持ち、仲間同士一緒に暮そうと考えていました。有紀子、麗子は話し半分で聞いています。そんなおり、ひとりの若い女性・まひるが海岸に長いこと立ち尽くし、意を決したかのように入水、溺れかかります。

そこに居合わせたサーファー・優人(牧田哲也)はあわてて海に入り助けます、まひるは放心状態。近くに住む有希子はまひるを引き取り、面倒を見ることになります。やがて、元気を取り戻したまひるの後押しもあり、有希子は花恵のシェアハウスの提案を受け入れます。
東京で働いていたまひるは、デザイン会社の後輩と恋人に裏切られて傷ついていのでした。そんなまひるを、有希子は本当の娘であるかのように接します。

世代も性格も異なる4人の女性たちが個を尊重しながら、気張らない生き方を始めるのですが・・・。
 
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