坂の多い街、本郷散歩。

【ちょっと一息】

文京区本郷って、坂の多い街なんですね。また文人が多く住んでいたゆかりの地でもあるんですね

看板 

看板の赤い点線、

菊坂

というんですが、この菊坂に本郷台地からいろいろな坂が下っています。紹介します。

本妙寺坂

坂 

この坂の先に、本妙寺跡があります。

跡 

この本妙寺は、

明暦の大火「振袖の大火」

の火元とされています。火は二日間に渡って、燃え続け、江戸の大半と江戸城のほとんどを焼き尽くし、10万人以上も亡くなられたとのことです

振袖の大火の謂れは以下のとおりです。

ある娘さんが町で出会った美少年に一目惚れし、片想いしたのだけれど亡くなってしまい、本妙寺で、棺の上に、娘さんの振袖をかけて野辺送りをしたんですが、その振袖を、お寺の住職が古着屋に売ったんです(これは当時は普通のこと)。
それを買った娘さんも亡くなり、本妙寺で、また棺に振袖をかけて、それを売り、そしたら、また別の娘さんが買ったところ亡くなり、三度、本妙寺にその振袖が戻ってきたんですよ。
本妙寺の住職は、気持ち悪くなり、この振袖を大施餓鬼(おせがき)のときに、燎火に投じて焼くこととなったんです。振袖を火に入れたら、この振袖が人のように舞い、本妙寺を焼き尽くしてしまったと。折りしも1月、空気は乾燥し、北風が強く、その付近に飛び火し、江戸町中を焼き尽くしたんです。ちょっと怖いですね。

炭団坂(たどんさか)

坂 

この坂も本郷台地から菊坂に下る急坂です。この坂の由来は、この付近に炭団を商売にする人が多かったから、と。炭団と言われても何か?

坂の途中に、炭団が置かれていました。

坂 

木炭の粉末をふのりを混ぜて練り、握りこぶし大の団子状にして乾燥させた燃料です。石油ストーブが出てくる前、家庭での暖房用や加熱用としてこたつや火鉢に使われていたようです。

鐙坂(あぶみさか)

坂 

新坂(しんざか)

坂 

胸突坂(むなつきざか)

坂 

急な坂で、胸が苦しくなることから、胸突坂と名づけられたようです。

この坂を登りきったところには、

鳳明館本館

があります。

看板 

この建物は、元は下宿屋だったのですが、昭和初期に下宿屋兼旅館に改造され、さらに昭和20年に旅館に模様替えをされたそうです。木造2階建の和風建築。もう100年以上の歴史があるんですよね

この本郷には、下宿屋や旅館が多かったようです。いまでも旅館が数軒ありました。

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看板 坂 坂 

本当に坂の多い街、歴史も併せ持つ街、風情のある街、ゆっくりと歩いてみてはどうですか

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