学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

ソーシャルスキル♪

2011年05月03日 | 英語教室でできること
最近、発達障がいの学習面の問題だけでなく、

行動面での「どうしたらいいの」について勉強する必要をとても感じています。


今日、学んだこと。

ソーシャルスキルの大切さ。


ソーシャルスキルは、「学ぶ」「身につける」ことができるものです。


何のために?


社会での、人間関係を円滑にするため、です。


ソーシャルスキル(SS)を身につけていない人は、

本人にそんなつもりはないのに、

誰かを傷つけたり、誤解されたり、仲間はずれにされたり・・することがあります。


そのうち、「そんなつもりはないのに」したことで

叱られたり、

「あの子は悪い子だ」

と言われるようなことが重なると、

やっぱり自分に自信をどんどん無くして、

抑鬱、極度の人見知り、暴力、非行などにつながっていく。



そうならないように、オトナは、何が出来るのでしょうか・・・



障害を持つ子どもさんのグループのディスカッションでのこと。


「あなたがお子さんに与えられる一番のものは何ですか?」

という質問があったときに、

「私は、子どものために将来、土地を残します」

「貯金を残します」

という親御さんがいらっしゃいました。


その中で、一番、障害が重い子のお母さんがこう言ったそうです。


「わたしは、笑顔を残します」


うちの子供は、丸太のように寝転がっていることしかできません。

この子が死ぬまで親が面倒を見ることも出来ません。

この子は、これからずっと誰かのお世話になってしか生きていくことが出来ません。

ですが、この子が笑顔を身につけてくれていれば、

お世話をしてくれる人に笑顔を見せることで、

その人がうちの子に一言多く言葉をかけてくれるかもしれない。

身につけた笑顔だけは誰にも奪われません。

だから、うちの子は、笑顔の練習をしているんです」



笑顔は、素晴らしいソーシャルスキル!だそうですよ。

たしかに、世界共通!♪


この話を聞いたとき、思わず胸に何かがぐっときました。





笑顔の多い子は、それだけで、人との距離が近くなりますね。

本当に簡単に見えることなんだけど、その大切さを改めて気づかされました。


実はソーシャルスキルは、親が子どもに日常の生活を通して
教えてきたことでもあります。


お礼を言う、

あいさつをする、

悪くないけど人を傷つけちゃったときの謝り方や、

いやなことをどう断るか、

欲しくなかったものをもらったときになんて言うかな・・・

そんなことなんですが、

発達障害を抱えている子どもは、

目に見えないルールがわかりにくいため、教え、練習する必要もあります。



年令があがるとだんだん複雑になっていきますよね。


旅行先で職場の人にお土産を買うときに、
どれくらいのものを買っていけばよいかとか、

訪問先の知り合いのお宅でそろそろ帰ろうかというときに
「もう少しゆっくりしてくださいよ」と言われた場合
どうするかとか、

わたしは本当にこの辺が、苦手でしたね。


行動(表情とか声のトーン)や、言葉が裏腹な場合は、

行動の指標の方が本音なんだよ、なんてことは

最近になって知りましたよ。

(私は言葉を重視していましたから・・・・)




ソーシャルスキルは、「スキル」だからね、性格じゃないからね・・・・


人の振りを見よう見まねしながらでも、身につけられるものです。



でも、

子どものためにも、本当にしっかり教えてあげたい。


そう思います。

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