6月30日の雨どいの話に続いて、また雨どいの話です。
雨どいの水の落としどころが無く、建物をほぼ反対側まで回して枡に雨水を落としています。
途中には、シャッターの出口があり、あまり低く出来ません。
プロにお願いしたのですが、どうもトイの集水桝から雨も降っていないのに水が落ちてきます。
下から見る限りでは、何ら問題点は見受けられません。
脚立を立てて登ってトイを見ると何と、横トイの勾配が逆勾配です。
これでは、水は流れません。
集水枡に水が溜まったままです。
軒先の勾配も逆勾配になっています。
集水枡が付いているところをもっとも高く出来ません。
また、集水枡が取り付けられている横トイの反対側は、隣の家の屋根と重なり上側になっているので下げることができません。
軒の勾配修正や隣の屋根との重なりを無くすなどは、屋根を修理しなければならず、大変な工事になってしまいます。
トイだけの修正で何とかならないかと考えました。
横トイの両側を高くして、途中を低くして集水枡を取り付けました。
これにより、集水桝の高さもわずかではありますが、高くすることが出来ます。
集水枡から先は、丸パイプで建物の横を通します。
集水枡の高さを低くしなければならないのでこのパイプの位置も低くしなければなりません。
他の縦トイと結合させるヨセ枡の高さもすでに決まってしまっていますので、出口の高さを低くすることが難しいです。
たまたま、丸パイプの出口に10cmほど余裕があったので、これを切って下げました。
≪ヨセ桝周辺:右側が対象のトイ≫
さらに丸パイプの勾配を緩くして集水枡と丸パイプの接続点の高さの差を確保するようにしました。
集水枡と丸パイプを接続するエルボも回転エルボを使うことにより、エルボの曲げ角度も小さくなるようにしました。
(通常のエルボの曲げ角度は、110°ですが、回転エルボは90°~180°まで連続的に変えることが出来ます。)
シャッタの部分は、横トイがシャッターボックスの上を通っていましたが、これではこれ以上高さを下げることが出来ません。
横トイの高さを下げるため、シャッターボックスの前を通すことにしました。
横トイを支えるために、金具を壁面に取付けこれにデンデンを取り付けて丸パイプを支えました。
金具は、色々探しました。
なかなか適切な良い物が見当たりません。
やっとのことで探し当てたのが、ラックを組むのに使われるカラーアングルでした。
適当に穴も開いていて、取付けや物を取り付けるのが楽です。
こうして、水を集水枡からヨセ枡までのパイプに勾配を取ることが出来ました。
その他にも色々問題がありました。
横トイは、正面打ちのうの首で留められています。
正面打ちのうの首には半丸部分の径が105mmの物と100mmの物がありますが、その他に違いはないと思っていました。
ところが、出っ張り(出)の長さが、1通りではありませんでした。
これまで使っていたものは、出が5分でしたが、ここに使われていたものは、1寸でした。
その他、出が1寸5分の物がありました。出が無いものもあるようです。
≪左列:うの首 上;出5分 下;出1寸 右列:デンデン≫
デンデンも違っていました。
デンデンの丸い部分と取り付け部分の位置関係も同一(写真下)で、良く使われる90°の物(写真上)とは異なっていました。
横トイの径は、100mm、縦トイ(丸パイプ)は、55mmの物を使用しました。
しかし、それぞれ、105mm、60mmの物があります。
これらの取付け金具などもそれぞれにあった物がありますので、購入するときには注意が必要です。
それぞれの差が少ないので、おやちょっと細いかな太いかなとしか思いません。
間違えてしまいます。
5mmの違いでも全く取りつきません。
お店に並べられているものは、混ざっている場合が多々あるので、注意して購入する必要があります。
こうして、修正した雨どいは、大雨でも水が漏れることはなかったので、上手く出来たと思っています。