≪松≫
「松」には色々の種類がありますが、何と言う種類の「松」か分かりません。
一時は、周りの木に負けて、すっかり元気をなくしていました。周りの木を整理したら大変元気になりました。枝が伸び放題に伸びています。決して格好の良い松ではありません。
枝が、伸び放題になっているのには訳があります。この松、お正月の門松の「松」として使っています。年末にその年の新芽を切って使います。長いものは1年で1m以上にも伸びます。
『年末作業』
年末になると、新年を迎えるための作業があります。かつては、餅つきなども行っていましたが、今では行わなくなりました。今でも行っている私の主たる作業は、大神宮様、恵比寿様、大黒様、荒神様の神棚の掃除と飾り付け、そして門松飾りです。門松は、敷地や建物の出入口に飾ります。写真は事務所の呼出口に飾ったものです。
門松で、何といっても力を入れているのは長屋門の門松です。
今年は、12月22日の午後から竹の切り出しを行って、12月26日にどうやら間に合わすことができました。
今回の門松は、今までの門松の完成版だと感じています。
昨年の課題でした「台」も改良しました。改良の良いアイデアがなかなか出ず、門松を作り出してからやっとアイデアが出てきました。そして、出てきたアイデアを実現するのに、約1日掛かってしまいました。
門松つくりは、今回で11回目となりますが、門松つくりの中には私ながらのノウハウが沢山あります。
出来上がった門松は、来年にすることにして、今回は沢山あるノウハウのいくつかを紹介します。
ノウハウのひとつは、門松の鉢(鉢と呼ぶのが正しかは、分かりませんが、門松の元の部分)です。
鉢の部分にはコモや荒縄を巻くのが一般的ですが、私は沢山ある竹を使っています。
鉢そのものを竹で作るのは大変なので、飾りとして竹を巻きつけています。中身は、焼いた杉の植木鉢です。当初市販で和風のもので良いものがないか探しました。これが良いと思い、この植木鉢を鉢として単独に使いました。しかし、どうもしっくりしませんでした。竹で作られた鉢を町で見かけたとき、これだと思い、どのように作るか考えました。当初竹が巻き付けやすい寸胴の筒状のものを探しましたが見つかりません。オイル缶などが良いかと思ったのですが、手にいれることが出来ませんでした。そこで、植木鉢の水受けで植木鉢の開口部分の直径に等しいものがありましたので、これを利用しました。といってもどのように水受けを鉢に固定しようか四苦八苦しました。この留め方もノウハウの1つで、写真右(オレンジ色の水受けの底が見える)のように鉢についている金具を利用してビニール紐で留めました。写真ではすっきり留められていますが、当初は紐ががんじがらめになっていて決してスマートなものではありませんでした。
竹は、植木鉢の高さにあわせて切ります。このとき上端に竹の節が来るようにきります。
この竹を4つに割って使います。上端の節は取り除かずそのままにしておきます。
そして、この節を鉢の縁に掛けます。(写真下)ここが大きなポイントです。
これによって竹の巻きつけ作業が大変簡単になります。
毎年作る門松には、その他にアイデアやノウハウが沢山詰っています。
又の機会にお話したいと思います。
今年のブログはこれで終わりといたします。
今年も一年ブログを見ていただきありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
来年も宜しくお願いいたします。