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荻窪駅発行 20円区間ゆき片道乗車券

前回および前々回エントリーにて、本年開業130周年を迎えましたJR東日本中央本線の荻窪駅で発行された金額式券および金額式復刻きっぷを御紹介いたしましたが、同駅では一時的に特殊な20円区間ゆきの乗車券を発売したことがありましたので御紹介いたしましょう。


   

1966(昭和41)年2月に荻窪駅で発行された20円区間ゆきの片道乗車券です。青色こくてつ地紋のD型補充片道乗車券が使用されています。

これは、当時、国鉄の様式改正にて補充片道乗車券(補片)が硬券から軟券に切り替えられた際、不要となった硬券式の補充片道乗車券を、近距離用の乗車券に流用して使用されたものです。
該当する駅には「国鉄線20円区間 通用発売当日限り 下車前途無効」というゴム印が配られ、残券となった硬券式の補片に捺印のうえ、報告片を切り取ることなくD型のまま発売されています。


   

裏面です。

実際、この様式がどの程度発売されたかは定かではありませんが、首都圏のかなりの駅に於いて、残余券を使用した「流用券」がゲリラ的に発売されたようです。


   

ちなみに、この当時の同駅発行の金額式20円区間ゆき片道乗車券は、このような様式でした。

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