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鐵道省 神田駅発行地図式券

前回と前々回に亘り、鉄道省時代の地図式券を御紹介いたしておりますが、本日もその続編となります。


   


昭和17年1月に神田駅で発行された地図式券です。桃色GJRてつだうしゃう地紋の大人用地図式券となっています。


地図式券は昭和10年にB型券として登場し、翌11年にはA型券となって図を記載する版面に余裕のある様式に変更されましたが、太平洋戦争の戦局が暗転してきた時代になり、昭和16年頃ら戦時体制のために券紙をB型に戻し、用紙不足や戦時節約に対応した様式に変更されています。

券種は5銭・10銭・15銭の3つの運賃帯で、昭和17年の運賃改正時からは10銭・15銭・20銭・25銭・30銭の5運賃帯に拡大されています。
左上にはA型券時代同様に「(裏面注意)」と記載され、注意事項は裏面に記載されています。


   


裏面です。基本的にはA型券時代とは記載事項に変わりはありません。なぜか表面は「神田」ですが、裏面の活字は「示(しめすへん)」の旧字体の記載となっています。


この後、さらに戦局は厳しくなり、71年前の昭和20年8月14日に大日本帝国はポツダム宣言の受諾を連合国側に宣言し、翌15日、天皇陛下の玉音放送と呼ばれる終戦の詔書の朗読放送によって敗戦が日本国民に公表され、終戦の日を迎えることになります。

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