JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
相模鉄道 硬券入場券 ~その4
今回よりいずみ野線に入ります。
もう少し、相模鉄道硬券入場券の話題にお付き合いください。
いずみ野線の1駅目(19駅目)は南万騎が原駅です。
山口証券印刷調製の券です。駅名が長いですが特活を使用していないため、小児断線ぎりぎりまで伸びてしまっています。
同駅のダッチングは故障してしまって使用されておらず、購入時に、日付はゴム印で捺印するか、ダッチングのある駅で入れて貰うように言われました。
20駅目は緑園都市駅です。
券は山口証券印刷調製のもので、ここはダッチング設置駅です。
21駅目は弥生台駅です。
いずみ野線初の新券が設備されている駅で、「客車内に立入ることはできません。」の表記が小さいタイプです。
ここもダッチングの設備はありませんでした。
22駅目はいずみ野駅です。
いずみ野線の中核駅のような駅名ですが、決して大規模な駅ではなく、ダッチングの設備もありません。
山口証券印刷調製の券が発売されています。
23駅目はいずみ中央駅です。
山口証券印刷調製の券が発売されています。同駅にはダッチングの設備があります。
24駅目はゆめが丘駅です。
本線の希望が丘駅と共に「ゆめきぼ乗車券」を発売している駅ですが、縁起きっぷ取り扱い駅ではあってもダッチングの設備はありません。その代わり、ダッチングの字体の日付ゴム印があり、あたかもダッチングで刻印されたような券が仕上がります。
同駅の券は相模大塚駅と同じ「客車内に立入ることはできません。」の表記が大きな様式となっています。
25駅目はいずみ野線の終着駅である湘南台駅で、小田急電鉄・横浜市営地下鉄との乗換駅です。
終着駅であり、乗換駅である同駅ですが、ダッチングの設備はありません。
券は山口証券印刷調製の券です。
以上で同社の硬券入場券25駅分すべてコンプリートしたことになります。
まとめますと、同社25駅の硬券入場券はすべて同じ様式ではなく、従来からの山口証券印刷調製の券が大多数を占めますが、関東交通印刷と思われる新券が登場しており、また、その中には「客車内に立入ることはできません。」の表記の大きなものと小さなものが存在し、3種類のものが混在していることになります。
今後山口証券印刷調製券の在庫が切れますと、関東交通印刷調製券に切り替わる駅が現れる可能性もありますね。