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小湊鐵道 第一種車内補充券

五井駅の事務所にて、車掌氏より購入した第一種車内補充券です。

 
   


JRとの連絡運輸範囲縮小やSuicaの台頭で出番はかなり少なくなっているようで、相当な期間増刷をしていないのか、発行日欄の年号は「昭和」です。
 
それでは、裏面のご案内文を見て、印刷された時期を推測してみましょう。

 
   
 

さすがに等級表示まではないですが、裏面の案内文には可部線の中島駅~小河内駅(廃駅)がまだ広島市内に編入されていない記述がありますので、年代が感じられます。
 
昭和47年9月「広島市内」が特定都区市内制度になった時、可部線の中島駅~小河内駅はエリアから除外されていたようですが、その後昭和48年5月に「広島市内」の特定区間の駅と制定されていると聞いたことがあります。
 
ですから、この案内文は昭和47年9月から昭和48年5月の間の期間限定の案内文ということになります。
 
このことから、この券は昭和47年9月から昭和48年5月の間に印刷されたという推測が成り立ちます。
 
また、上には「東京電環」ではなく「東京山手線内」の記述がありますので、東京電環が東京山手線内に改定されたのも昭和47年9月ですから、ここからも昭和47年9月以降に印刷されたという推測が成り立ちます。
 
しかし、「キロ程片道30キロメートル以内…」という記述がありますが、「キロ程片道30キロメートル以内…」から「キロ程片道50キロメートル以内・・・」に改定されたのが昭和44年5月であり、時系列的にマッチしていません。
 
しかも、昭和44年時点に「東京山手線内」というコトバを知る由もありませんから、昭和47年9月以降に印刷された可能性が濃厚です。ということは、、「キロ程片道30キロメートル以内…」という記述自体、内容に誤りがあることとなります。
 

この券はいったいいつの時点で印刷され、以後、旅客に対して何十年間違った案内をし続けてきたんでしょうか?
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