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秩父鉄道 寄居駅発行 急行リバイバルカラーデビュー記念急行券

秩父鉄道寄居駅で本年10月26日に発売されました、リバイバルカラーデビュー記念急行券です。


   


黄色秩父鉄道自社地紋のB型券で、どちらかと言うと半硬券のような薄っぺらな券です。


券面は縦型で日付はダッチング風に予め印刷されており、12月31日までに1回限り有効となっています。

描かれている車両かかつて秩父鉄道の急行用であった300系電車で、平成4年に引退しています。

今回、現役の急行用車両である元西武鉄道101系の6000系電車のうちの一編成を、同社秩父地域開通100周年を記念し、かつての秩父鉄道標準カラーであった茶色とベージュの塗り分けにして当時のカラーを再現しています。


   


急行券1枚につきペーパークラフト型の台紙が付き、実際に急行列車を利用する観光客には評判のようで、券番から察するに発売から一週間で100枚近く発売されているものと思われます。


この記念急行券は急行列車の停車駅各駅に設備されており、券面は発行箇所のみ異なっているだけで、様式は同一です。

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東武鉄道 TJライナー着席整理券 現行券

拙ブログ2014年7月22日エントリーの「東武鉄道 TJライナー着席整理券」にて旧様式のライナー券を御紹介いたしましたが、このたび現行券を入手いたしましたので御紹介いたしましょう。


   


平成26年8月に池袋駅で発行された、TJライナーの着席整理券です。

旧様式は青地紋でしたが、新様式は桃色地紋となっています。


   


参考までに、こちらが前回エントリーの時に御紹介した旧様式券です。


年号が西暦表示になったり、細かな変更点はいろいろありますが、一番の変更点はQRコードが真ん中に鎮座しているところでしょう。
改札の際、いままでは係員に提示する方式が採られていましたが、現在は改札機にQRコードを翳し、券の真偽判定をしています。


図示いたしませんが、裏面は旧様式と同じでした。

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御岳登山鉄道 ペット券

平成26年7月に御岳登山鉄道滝本駅で発行された、ペット券です。


   


白色無地紋のサーマル式券で、食券型の券売機によって発売されています。


同社のペット券は犬などのペットを車内に持ち込む際に必要な料金券で、有料手回り品切符のようなものです。

往復用の他に片道用があり、料金は往復用の半額です。また、有効日数は当日限りとなります。


この券の有効期間の記載ですが、「発売日当共2日間有効」となっており、明らかにフォームを入力する際に入力ミスを犯しているものと思われるミス券となっています。


実は、当日御岳登山鉄道を訪れたのには理由がありました。大抵は「紙もの」をコレクションの対象としていろいろな私鉄に足跡を残して参りましたが、今回は「鉄もの」にお目にかかるのが目的でした。
それがコレです。


   


これはスイスのギーセライベルン製楔形レールというとても珍しいケーブルカー用のレールで、同社では20年以上前にレール交換したときから保管されており、それをスライスしたものを御好意で分けて戴いたものです。
確かにレールではありますが、通常見慣れているものと、頭部の様相がかなり異なります。

このレールは戦時中に不要不急として休止・撤去されていた同線を昭和26年に復活させる際、昭和19年に廃止された京都の愛宕山鉄道鋼索線から転用されたと言われているもので、恐らく国内にはさほど残されていない貴重なものと言われています。

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京浜急行電鉄 特別急行列車座席券

昭和55年8月に京浜急行電鉄三浦海岸駅で発行された、特別急行列車座席券です。


   


水色JPRてつどう地紋のA型券で、山口証券印刷で調製されたものと思われます。


京浜急行電鉄の特急は特別料金が不要となっていますが、夏の海水浴シーズンになると夕方の上り特急が海水浴帰りの旅客で混雑するため、座席確保の保障をする座席券というものが発行されていました。

特に、三崎口駅が開業した昭和50年の夏以降、三浦海岸駅からの帰宅客が三崎口駅まで行って戻り乗車することを防ぐため、三崎口駅では1番線を降車専用ホーム、2番線を乗車専用ホームとして完全に分け、1番線に到着した列車からは全乗客を改札出口に案内し、列車を1番線から2番線へ入れ換えて乗車させるということをしていました。そのため、三浦海岸駅では三崎口駅発の特急列車の座席が埋まってしまっていることもあり得るため、座席券の需要がかなりあったようです。


座席券とは聞き慣れない名称ですが、現在でも夕方の下り快速特急ウィング号において着席整理券というものを発行しており、その前身のようなものであると思われます。


同社の三浦海岸への海水浴客輸送は大変な混雑を生じ、夏ダイヤでは海水浴客のための海水浴特急列車を運転し、その運用は大変ユニークなものでした。

たとえば、海水浴特急となる列車を終点の手前(朝の上りは京浜川崎、夕方の下りは金沢文庫)で営業をうち切り、窓を閉めて回送列車として始発駅に向かわせていたようです。
特に、朝の品川駅では1番線に到着した上り列車を泉岳寺寄りの引き上げ線に入れ、他の下り列車とはホームを区別するため、通常であれば上り列車が到着するはずの2番線に入線させ、わずかな時間で即発車させるという芸当をしていました。

さらには、途中の横浜駅では1面2線しかない構内であったにも拘わらず、先行する普通列車を渡り線で上り線に退避させたうえで抜くということまでしています。

三浦海岸駅では夕方の帰宅客の混雑をスムースに捌くため、2番線を三浦海岸始発の海水浴特急専用乗り場として三崎口発の上り列車を入線させず、下り1番線ホームの方を中程で2つに区切って、下り列車はホームの津久井浜方の半分、上り列車は三崎口方の半分に停車させ、上りと下りの特急列車をどちらも1番線から発着させることもしています。


それだけ、かつての京浜急行電鉄にとって、三浦海岸への海水浴客輸送は相当な混雑であり、大変重要な輸送業務であったことが伺えます。 

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東武鉄道 TJライナー着席整理券

平成21年8月に東武鉄道池袋駅専用券売機で発券された、TJライナー着席整理券です。


   


青色TJライナー専用地紋の縦A型券で、磁気情報のない券紙となっています。


「TJライナー」は、平成20年6月の東武東上線のダイヤ改正に合わせて運転開始された座席定員制列車で、夕方以降の時間帯に池袋発の下り列車として停車駅を限定して運転されており、着席整理券制度を採用した車両定員制となっています。

池袋駅では着席整理券を購入してTJライナー乗車専用改札に並び、発車時間間際になると乗車改札を経て列車に乗車することができます。
当時は改札口で着席整理券を係員に提示するだけでしたが、現在の券にはQRコードが印刷され、乗車改札の際に読取機に約1秒翳すシステムに変わっています。


   


券の裏面です。

磁気情報のない券紙となっておりますので、自動改札機に入れてはいけない旨の注意書きが印刷されています。


列車下車後の改札はありませんので、使用済みの着席整理券は確実に手元に残すことができます。

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東武鉄道 北千住駅発行硬券特急券

本年5月の大型連休中、北千住駅で発行された、特急けごん・きぬ号の硬券特急券です。


   


緑色東武鉄道自社地紋のA型券で、足利印刷にて調製されたものと思われます。


同駅では通常硬券の特急券の発売は行われておりませんが、北千住発の列車が満席となったとき、立席承知として特急券を発売するため、硬券の特急券が発売されます。

これは満席で立席となっても乗車したいという旅客に対応するもので、発車間際にさっと発券する必要があるためと、満席のために機械発券できないための措置であると思われます。


通常は特急ホーム入口の特急券発売所に設備されてはおりますが、満席でなければ発売して戴くことはできませんので、どうしても入手したいというときは、特急が満席になることを見計らって現地へ出向き、ひたすら満席になることを待たなければなりません。当然予想が外れ、満席とならずに発売が行われないこともあります。
すべては「運」です。


   


裏面です。

北千住駅で発行という発行箇所名の他に、発時分表示は省略されている旨が記載されています。これは、即時発券するための理由からでしょう。

そのため、表面には発時刻を記入する欄がありませんが、座席指定を記載する欄は残されています。


年末年始の混雑時、お正月を日光で過ごす観光客が多くなりますので、もしかすると列車よっては満席となり、硬券特急券が発売されることがあるかもしれません。


本年も拙ブログに御訪問くださいましてありがとうございました。年内の更新は今回を以って最後とさせていただきます。来年また、拙ブログをよろしくお願いいたします。
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。

                                                              古紙蒐集雑記帖 管理人 isaburou_shinpei

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西武鉄道 飯能駅発行 350円区間ゆき非常時用特急券

日付が不明ですが、西武鉄道飯能駅で発行された、非常時用の350円区間ゆき硬券特急券です。


   


黄色西武鉄道自社地紋のA型券で、山口証券印刷調製と思われます。


この券は特急券発券機が故障した時に発売される非常時用の特急券で、通常ではめったにお目にかかることは出来ない特殊なものです。無効印で見づらいですが、発車時刻と座席指定欄がありますが、何も記載されないまま発売されています。


通常、同社の特急券には乗車区間が記載されるようになっていますが、この券は非常時用であるため、乗車区間を細かく指定することはせずに特急料金のみの記載となっており、金額式の特急券という、かなり特徴的な様式になっています。これは、上り下りの双方に発売できるようにするためであると思われます。


   


裏面です。

発券機故障のためにこの券が発行されている旨と、号車および座席の指定はしていない旨が記載されています。これは発券機が故障しているため、空席情報の参照が出来ないことによる対処であると思われます。しかし、何のためなのでしょうか、指定していないはずの座席指定欄がある不思議な券です。

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近畿日本鉄道 車内特別急行料金精算券

このたび、みやび様のブログ乗車券ノートと相互リンクを張らせていただくことになりました。このブログはどちらかと言うと関西系の話題が多く、関東在住の筆者にとって、大変参考になります。


今回は相互リンクを記念して、近畿日本鉄道(近鉄)の車内特別急行料金精算券を御紹介いたしましょう。


   


1枚目は名張列車区乗務員発行の券です。30年くらい前に時間の都合で特急券を購入しないで乗車し、車内で車掌氏より買い求めたものです。


大阪線を走る列車用のもので、白色無地紋の千切り式軟券です。大きさはA型券よりも一回り大きく、発行日を記入する欄がありません。

題字の下に「(出場の際お出口で係員にお渡しください)」とあります。一般的にはただ「係員に」と表現されることが多いように思われますが、この券は「お出口」という表現になっているのが特徴的です。


区間は予め印刷されており、大和八木駅から上本町(現・大阪上本町)駅および近鉄難波(現・大阪難波)駅までの区間用となっています。



   


2枚目は新田辺列車区乗務員発行のもので、やはり30年くらい前に乗車した際に購入したものです。こちらは奈良線および京都線を走る列車用で、区間は近鉄奈良駅および大和西大寺駅から京都駅までとなっています。


1枚目と同じく白色無地紋の千切り式軟券ですが、1回目の券がすべてゴシック体が使用されているのに対して一部明朝体が使用されており、様式は同じですが、趣がかなり違います。


その後5年くらい経ってから乗車した際、車内特急券はカタカナ印字のレシート式の携帯端末による発券となっていましたので、恐らくこれらの千切り式券はこの時点で廃止されていたものと思われます。
現在は携帯端末も代替わりし、もっと進化したものになっていることでしょう。

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長野電鉄 発駅着席券

昭和47年3月に湯田中駅で発行された発駅着席券です。



   


色が薄くて分かりづらいですが、桃色長野電鉄自社地紋のB型券です。


発駅着席券は、指定席の設備の無い優等列車に、座席争奪戦の激しさを和らげるために設定された「優先着席権」です。

湯田中駅18:09発の列車とは上野から長野電鉄湯田中までの直通運転をしていた急行「志賀」で、屋代までは長野電鉄屋代線(当時は河東線)を通り抜け、屋代駅からは急行「信州」に併結されて上野に至る列車でした。
券に12号車とある通り、列車は169系電車12両編成のうちの10~12号車が急行「志賀」で、クモハ169・モハ168・クハ169の順に組成されていました。



   


裏面です。

発駅着席券は購入した旅客に対して必ず列車に着席できることを保証するものですが、発車15分までに列車に乗らなければその後の保証はされないというものでした。要は、発車15分前までに発駅着席券を所持した旅客を対象として1回目の改札をし、以後一般の旅客を改札するという方法をとっていました。



   


翌48年には発駅着席券から乗車整理券という名前に変わったようですが、改札の方法は発駅着席券時代と全く変わらなかったようです。



    (しなの鉄道169系電車)



この発駅着席券の発行された2日後の3月15日には上野~金沢間を走る489系電車による特急白山号がデビューし、信越本線の高速化が加速されることになります。

当時急行志賀として運転されていた169系電車は現在でもしなの鉄道で活躍していますが、昭和44年の登場以来44年が経過した車両は老朽化が進み、4月末の運転を最後に引退することとなっています。

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いすみ鐵道の急行券 ~番外編

いすみ鐵道の急行券の話題が続きますが、今回を最終回としたいと思います。もう少しお付き合いください。


同社急行券の数々を数回に亘って御紹介してまいりましたが、大多喜駅には他に2種類の硬券があることが分かりましたので御紹介いたします。

 

   


発駅記入式の急行券です。

大多喜駅および大原駅発行のものと様式は同一の赤色国鉄地紋のA型券ですが、発駅が記入式となっております。
駅員氏の話に拠れば、一度あったような無かったような記憶なのですが、かつて1回だけ上総中野~大多喜間にも臨時急行列車を運転した際に使用したとのことで、発行箇所名は「いすみ鉄道」となっています。
また、小児断片には当然ながら発駅名の記載はありません。

駅名記入式の急行券は大人・小児用を確認しておりますが、小児用はさすがに設備されてなさそうです。


通常発売の急行券としては使用しないとのことですが、同区間の急行列車の運転日ではありませんが発券していただきました。

 

   


もう1枚は大多喜駅発の急行券・指定席券の一葉券です。

通常発売用の券は着駅が印刷された区間指定となっていますが、こちらは記入式となっています。様式は区間指定のものと同一ですが、着駅が定まっていないため、小児断片には「急座」の表記しかないところが特徴です。

この券を発売していた日の大原ゆきの指定券はこの様式が使用されておりましたので、区間指定のものは大原駅の大多喜ゆき大人・小児用だけだと思っておりましたが、6月に乗車した際には大原ゆきの券も区間指定となっておりましたので、逆に着駅記入式券が特殊なものであると知った次第です。


恐らく、大多喜駅は途中駅であるがゆえ、当初は大原と上総中野双方に発売できるように敢えて大原までの区間指定の常備券としなかったのかもしれません。しかし、着駅記入式にする必要もないことから、事務手数を減らすために区間指定の常備券に切り替えられた可能性があります。


そうなると、大多喜駅分の小児用の急行券・指定席券一葉券が着駅記入式であることに納得ができますが、なぜ大原駅分の小児用券が区間指定となっていないのか、疑問が残るところです。


考えれば考えるほど奥の深い同社の急行券ですが、もしかすると、他にもまだ確認できていない様式があるかもしれません。

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