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小田急電鉄 スーパーはこね 特別急行券

2009(平成21)年12月に、箱根登山鉄道元箱根案内所で発行された、箱根湯本から新宿ゆきの第28スーパーはこね特別急行券です。


   


PJRてつどう地紋のA型斜め赤1条が入った大人・小児用券で、山口証券印刷で調整されたものです。
同社の硬券特急券は、上り用には斜め赤1条が入れられており、この券はそれに倣い、上り用ということになります。

乗車区間についての表記はありませんが、スーパーはこね号は箱根登山鉄道箱根湯本駅を発車すると途中小田原駅のみ停車し、小田急小田原線区間については新宿までノンストップで運転されるため、表面については列車名の他、乗車日と号車番号・座席番号・発車時刻のみというシンプルな様式になっています。

同列車は平成初期に、それまで新宿~小田原間をノンストップ運転されていた箱根湯本直通の特急ロマンスカーであったはこね号のうち、一部の列車が町田駅に停車することになったことから、町田駅に停車しない列車と区別するためにつけられた愛称で、同社最速の特急ロマンスカーの位置づけになっています。


   


裏面です。
「表記料金は小田原新宿間です」という記載があり、ここで乗車区間の特定をすることが可能です。

ちなみに、同列車の特別急行料金は小田原~新宿間の小田急電鉄線内のみとなっており、箱根湯本~小田原間の箱根登山鉄道線内については、同区間のみを利用する場合を除き、料金の設定はありません。

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小田急電鉄 伊勢原駅発行 さがみ号特急券

昭和61年10月に小田急電鉄小田原線伊勢原駅で発行された、本厚木から向ヶ丘遊園ゆきのさがみ号用特急券です。


   


黄褐色PJRてつどう地紋のA型大人・小児用券で、井口印刷で調製されたものと思われます。
小田急の特急券では、国鉄のように「さがみ〇〇号」という表現を使用せずに「(第)〇〇さがみ」という独特な表現を使用しており、この券もその例に倣います。


(第)54さがみ号は、通常3100系NSE車で運転される列車でしたが、この券が発券された日の同列車はNSE車ではなく3000系SSE車で運転されており、1編成5連のSSE車が2編成が連結された重連運転となっていました。2編成を連結した場合、1号車から5号車が2両ずつになってしまい、また座席も同じ番号の座席が2つずつになってしまうという事象がおきてしまうため、編成の新宿寄りを「A号車」箱根湯本寄りを「B号車」と呼んで区別していました。
そのため、小児断片側に大きな「A」というスタンプが捺されており、この券の場合の指定席番号は「A号車の4号車427番」となります。


   


裏面です。
どうやら0001番券であったようです。

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西武鉄道 特急券兼精算券

購入した年を失念してしまいましたが、券面の日付でわかることとして5月15日に購入した、西武鉄道新宿線乗務所乗務員発行の車内用特急券兼精算券です。
不確かですが、今から5年くらい前に購入したと思います。


   


黄色せいぶてつどう自社地紋の車急式券でとなっています。
「特急券兼精算券」という名称は少々珍しいですが、無札の旅客に発売するのであれば特急券ですが、特急券を持っている旅客で、乗り越しや区間変更などの取扱いをする場合には精算券となりますので、このような名称となったものと考えられます。

新宿線の他に池袋線系統でも使用できるようになっていますので、池袋から西武秩父までの最高額(当時は650円だったように記憶していますが・・・違っていたらスミマセン。)まで対応できる様式にはなっているものの、新宿線特急小江戸号の特急料金は410円が最高額になりますし、この券を購入した時点では池袋線系統では車発機が導入され、車急式券は使用されていなかったことから、この券で650円の最高額の特急券が発売される機会は殆どなさそうです。


同社では、本年(平成30年)3月10日にダイヤ改正を実施し、既に制度が導入されている「S-TRAIN」の他、「特急レッドアロー号」や新しく誕生した「拝島ライナー」でも、特急券および指定券を事前購入せずに乗車した場合は車内発券料金を追加徴収することとなっています。

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西武鉄道 所沢から310円区間ゆき特急券

頂き物になりますが、平成3年4月に西武鉄道所沢駅で発行された、所沢から310円区間ゆきの特急券です。


   


黄色せいぶてつどう自社地紋のA型金額式大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものと思われます。


全国的にも珍しい金額式の特急券で、金額式であるにもかかわらず、列車および座席を指定する欄もある独特な券です。


   


裏面です。
「この券は発券機故障のため発行するもので号車・席番の指定はしておりません。空いている席にお座り下さい。」とあり、この券は特急券窓口に設備されている発券端末に故障等の異常が発生した非常時にのみ発券する、かなりレアな特急券となります。


発券機が故障しているために座席の指定をすることができませんので、列車ごとに予想された空席分の枚数のみを発売していたものと思われます。

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西武鉄道 池袋駅発行こぶし1号特急券

昭和48年3月に、西武鉄道池袋駅で発行された、「こぶし1号」の特急券です。


   


紫色せいぶてつどう自社地紋のA型大人・小児用券です。西武鉄道の初期の特急券は、下り列車用券には赤斜線が2本引かれており、上り特急との区別をしていました。


特急「こぶし」は休日の前日に限って下り1本のみ運転されていた「休前日特急」で、池袋を20:10に発車して、所沢20:37、飯能21:00、終点西武秩父21:38到着というダイヤで運転されていました。西武秩父駅に到着した列車は西武秩父駅で夜間停泊して翌朝西武秩父5:13発の特急「ちちぶ2号」として池袋に戻りますが、西武秩父駅では朝まで車内で仮眠することが可能というハイキング客向けの「準夜行」特急となっていました。


休前日の下り1本のみであった特急「こぶし1号」ですが、この券が発行された昭和48年11月のダイヤ改正で廃止されてしまったと記憶していますが、いろいろな方のホームページでは昭和51年まで運転されていたというものがありますし、西武秩父着が23:13着とあったり、ちょっと記憶が曖昧です。

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箱根登山鉄道 箱根湯本駅発行 座席券 ~その2

前回エントリーで箱根登山鉄道箱根湯本駅で発行された大人専用の座席券を御紹介いたしましたが、小児専用券の設備もありましたので御紹介いたしましょう。


   


大人専用券同様の緑色箱根登山鉄道自社地紋の大型千切り軟券で、矢印式となっています。
大人専用券とは赤い「」の影文字があることと料金が半額であることの違い程度で、様式的には全く同じです。また、図示いたしませんが、裏面のご案内文も大人専用券と同一となっています。

箱根湯本~小田原間は距離が短く敢えてロマンスカーに乗る効果がないことと、特に宣伝もしていないということもあってあまり需要が無いようで、立ち売りしている係員のカバンの中に入っている券はかなり痛んでいました。


   


箱根登山鉄道自社地紋を拡大してみました。このような自社地紋が存在するのに、同社の鉄道乗車券類には使用されていないので、あまりお目にかかれません。

この様式の座席券は小田原駅でも発売していますが、時間の関係で購入できておりません。

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箱根登山鉄道 箱根湯本駅発行 座席券

平成29年6月に箱根登山鉄道箱根湯本駅で発行された、特急ロマンスカーの座席券です。

   


緑色箱根登山鉄道自社地紋の大型千切り軟券で、矢印式大人専用券です。

座席券は小田急電鉄から直通運転される特急ロマンスカーの、箱根湯本~小田原間のみ乗車することのできる特急券のようなもので、空席がある場合のみホームで立ち売りされます。
ロマンスカーは基本的に全席指定ですが、この券は座席を使用することだけが保証され、指定はされません。


   


裏面のご案内文です。小田原から先への乗り越しは出来ない旨の文言があります。また、券面および裏面の重要事項には英文表記があり、外国からの観光客が多いことの対応策としているようです。

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長野電鉄 硬券特別特急券のあれこれ (小児専用券)

前回エントリーで長野電鉄の大人・小児用の硬券特別特急券のフォントを考察致しましたので、ここでは小児専用券についても見てみましょう。


   


まずは昭和62年2月に信州中野駅で発行された小児専用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が、細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっています。そして「り」の字が丸っこいものになっていますので、前回エントリーの「大人1号」と同一のフォントが使用されているものと思われます。

これを「小児1号」と呼ぶように致しましょう。


   


次は平成18年7月に小布施駅で発行された小児専用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が、細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっています。そして、「り」の字が縦に細長いものになっていますので、前回エントリーの「大人2号」と同一のフォントが使用されているものと思われます。

これを「小児2号」と呼ぶように致しましょう。

菅沼天虎様が市役所前駅の小児用券として御紹介されているものがこのフォントであると思われます。


   


次は小児2号と同じ平成18年7月に長野駅で発行された小児専用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」と「発売当日限り有効」の文字は太めのフォントになっており、印版印刷に変更されていることから、前回エントリーの「大人3号」と同一のフォントが使用されているものと思われます。

これを「小児3号」と呼ぶように致しましょう。


   


これは平成22年8月に小布施駅で発行された小児専用券で、「小児2号」として御紹介したものと同一口座の「小児3号」版です。

活版印刷であった旧バージョンの「小児2号」を売り切り、その補充として設備されたものです。平成18年当時は2号と3号の過渡期であったために双方が同じ日に発売されたものと思われます。


以上、同社の小児専用特別特急券を見てまいりましたが、大人・小児用同様、「小児1.5号」や「小児2.5号」と呼ぶべきものも存在しているかもしれません。

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長野電鉄 硬券特別特急券のあれこれ (大人・小児用券)

菅沼天虎様のブログ「菅沼天虎の紙屑談義」で本年11月7日にエントリーされた「長野電鉄 市役所前駅(北口)発行 特別特急券」で市役所前駅で発行された特別特急券の大人・小児用券と小児用券のフォントを考察され、「最下段の『長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。』の文字が、小児専用券は細身で縦に長いフォントとなっており、逆に『発売当日限り有効』の文字は平たいフォントとなっています。」と報告されておられますが、手元の券を確認しましたところ、調製された時期によって活字のフォントが異なるようであることが判明しました。


   


まずは、昭和61年3月に長野駅で発行された、大人・小児用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっています。

これを「大人1号」と呼びます。


   


次に平成13年3月に木島駅で発行された、信州中野乗車分の大人・小児用券です。
この券も最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっていますが、「り」の字が若干細く、丸っこさがありません。
また、料金100円の「100」のフォントが「大人1号」より若干太くなっています。

これを「大人2号」と呼びましょう。
大人2号が菅沼天虎様が紹介されておられます小児用券のフォントと同一であると思われます。


   


次は平成22年8月に小布施駅で発行された大人・小児用券です。
この券は、菅沼天虎様が市役所前駅の大人・小児用券で御紹介されたものと同一バージョンのようで、最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」と「発売当日限り有効」の文字が、大人1号および2号のフォントより若干太めとなっています。
料金100円の「100」の数字は「大人2号」のものと似ています。

これを「大人3号」と呼びましょう。


   


次のものは平成23年4月に松代駅で発行された須坂駅乗車分の大人・小児用券です。
この券は自駅乗車分である「大人3号」と乗車駅の記載が異なるのみで、フォント的には「大人3号」と一緒ですので、ここではこれも「大人3号」と呼ぶようにしましょう。

「大人3号」が一番最新のバージョンで、1号と2号が活版印刷であるのに対し、3号は印版による印刷方法に改められているようです。


昭和61年から料金に変動がありませんので残券がいつまでも使用されている可能性があるので「大人1号」と「大人2号」の前後関係が特定できませんが、市役所前駅の大人・小児用券は「大人3号」のグループであるものと思われます。

もしかすると、「大人1号」であっても「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の「り」の字が若干細く、丸っこさが無いものや、逆に「大人2号」あっても「発売当日限り有効」の「り」の字が丸っこいものも存在するかもしれません。
もしそのようなものがあれば、「大人1.5号」と「大人2.5号」に分類するしかなさそうです。

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西武鉄道 西武新宿駅発行むさし53号特急券

昭和55年5月に西武新宿線西武新宿駅で発行された、むさし53号の特急券です。


   


黄色西武鉄道自社地紋のA型大人・小児用券で、井口印刷で調製されたものと思われます。

西武鉄道の特急券には列車名常備式のものと記入式のものがあり、常備式の場合は列車名のほか、発車時刻までが印刷された完全常備券となっていました。本来は発売時に乗車日および座席指定を記入もしくは押印して発売されますが、発車間際の発売の際にはそれらの記載は省略され、「オバケ特急券」と呼ばれていました。


現在では新宿線系統の特急列車は西武新宿~本川越間を結ぶ「小江戸」号が運転されていますが、当時は休日のみ運転の西武新宿~西武秩父間を結ぶ「おくちちぶ」号という特急列車があり、おくちちぶ号運転日には、朝5000系レッドアロー車を小手指にある車両管理所から西武新宿まで送り込む列車と、夕方小手指への車庫返却列車についても西武新宿~所沢間の旅客営業が行われ、それらの列車が西武新宿発着の「むさし」号として運転されていたと記憶しています。

もともと「むさし」号は池袋~飯能間の短距離特急の名称でしたが、便宜上であったのか、西武新宿~所沢間の列車についても「むさし」を名乗っており、後に夕方西武新宿発の53号は本川越まで延長され、「小江戸」号が登場すると新宿線の「おくちちぶ」と「むさし」は廃止され、「小江戸」に統一されています。

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