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マーケティング研究 他社事例 654 「第二次世界大戦中の中国共産党の故事」 ~ファーウエイが模索する道~

2020-10-08 08:21:51 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 654 「第二次世界大戦中の中国共産党の故事」 ~ファーウエイが模索する道~


『南泥湾計画』

ファーウエイは8月にこう名付けたプロジェクトを開始しました。

南泥湾とは陝西省(せんざいしょう)延安市南部の地名です。

第二次世界大戦中に日本軍の攻撃と国民党の封鎖を受けた中国共産党の八路軍第120師団第359旅団が「刻苦奮闘(こっくふんとう) 自力更正」の精神で、荒れ地を開墾するなどして窮地を脱したという故事で中国国内では知られています。

そして南泥湾計画は、自力更正の精神でアメリカ技術を使わずに製品を製造できる体制を構築することを目指します。

9月15日0時(アメリカ時間)を持って、アメリカ政府はアメリカの技術を用いて製造した半導体をファーウエイに供給することを禁止しました。

TSMC(台湾積体電路製造)、メディアテック(台湾聯発科技)、クアルコム(アメリカ)、サムスン電子(韓国)、SKハイニックス(韓国)など、各国の企業は軒並みアメリカ規制に従いました。

ファーウエイの消費者向け端末事業トップは「ファーウエイは半導体の設計に専念し、製造は自ら手掛けなかった。そのため9月15日以降はフラッグシップ向けチップを調達できなくなってしまった。我々にとって甚大な損失だ」と述べています。

その結果、同社子会社のハイシリコン(海思半導体)が設計する最先端のスーマートフォン向け半導体「麒麟」の製造は継続できない状態になっています。

ファーウエイは台湾にチャーター機を飛ばすなどして、TSMCやメディアテックなどからの半導体の輸入を増やしました。

しかし、業界内では「来年の夏頃にはため込んだ在庫もひっ迫し、スマホ供給に支障を来たすようになるだろう」との見方が大勢を占めています。

手に入れられる期間はあとわずかとみた中国の消費者間でファーウエイ端末の人気が高まり、市場価格が上昇していると言います。

ファーウエイに残された道は中国国内での調達しかありません。

しかし、中国の半導体製造トップを走るSMIC(中芯国際集成電路製造)でもTSMCに追い付くには10年かかると言われるほどの差が開いています。

さらにトランプ政権はSMICも禁輸リストに追加することを検討しているとされていて、抜け目がありません。

絶望的な状況ですが、ファーウエイの郭平・輪番会長は「ハイシリコンに投資し続ける、数年後にはファーウエイは再び強いハイシリコンを所有することになるだろう」と強気です。

南泥湾計画を進めても半導体のサプライチェーンを国内で完結するのは相当厳しい道のりですが、正面突破する考えのようです。

中国政府もこの動きに同調し、9月16日、中国科学院の院長は「西側諸国に死命を制せられている技術的問題」として、リソグラフィーや材料といった半導体の中核技術を挙げ、「精鋭部隊を集めて解決する」と宣言しました。

11月3日のアメリカ大統領選を控え、トランプ政権も民主党候補のバイデン陣営も中国に対する強硬姿勢を強めています。

日本企業もさらなる事態の急変に備える必要があると思います。



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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 
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