My-boomよ、永遠なれ。

熱しやすく、冷めやすいお調子者のマイブーム日記…
いよいよ人生は佳境に“ラスト・クオーター・サバイバル”へ

星空撮影の準備を始めよう。

2014-01-25 12:09:47 | スターウォッチ

今シーズン、メインで星空の撮影をする場所は一週間前にロケハンした奈良県は曽爾高原の南側に位置する「みつえ高原牧場」でほぼ決まりです。

そしてその撮影機材として…
カメラ本体
  CANON EOS 5DMarkII + KIRK L-ブラケット = 1,030g

レンズ候補
  CANON EF14mm F2.8L II USM (645g)
          EF24mm F1.4L II USM (650g)
          EF85mm F1.8 USM (425g)
          EF135mm F2L USM (750g)
  Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35 ZE (944g)

雲台
  Markins Q3-TrQ (373g)

クイックシューセット
  Velbon QRA-6L (127g)

これらを組み合わせた重量は1,955g~2,474gとなりVixenのポタ赤「ポラリエ」の搭載可能重量約2.0kg(カメラ、自由雲台合計)に対してシビアな重さとなります。
クイックシューセットを外しても限界を超える組み合わせが存在します。
※クイックシューセットはポタ赤に載せたカメラをレンズ交換・フィルター装着などを行う際に脱着させる為に使いますがおそらく無くても大丈夫。
また、今回は装着しませんでしたがカメラレンズヒーターも軽量ですが本格撮影には必需品です。

そこで久々にアイベルのポタ赤CD-1+を使うことにしました。
もう5年以上前になりますが「GR-Dで星空に挑戦する・赤ポタCD-1+に載せる」←参照
このCD-1+は高精度パルスモーター「ビクセンMT-1WT」を採用しており搭載可能重量約5kgとタフです。

自宅から車で5分程度にある公園の駐車場にて。

三脚はGitzo G1312mk2(アルミ合金製三脚3段エレベーター)にストーンバッグを装着して余ってる赤道儀のウェイトを重石にしています。
最初にオプションのCD-1極軸望遠鏡の光軸合わせを済ませますが、付属する取説には一部表記ミス?があり、そのままだといつまでたっても光軸が合いません。
極軸合わせと全体バランスの最適化にオプションのCD-1アングルプレートと微動マウントも必需品です。

予め磁石(石神井計器コンパスグラス)を使い概ね北に向ける。

高度はタブレット(か携帯電話)のGPS機能で緯度確認して(だいたい35度位)レベルメーター(新潟精機)をCD-1の極軸筒に載せてこちらも概ね合わせます。

北極星(Polaris)が見えてきたらCD-1の極軸筒に導くのですが…。

タブレット(Nexus7)のアプリGoogle Sky Mapと合わせると楽チンです。

カシオペア(または北斗七星)の位置も分かりやすいので極軸望遠鏡での精度も上がります。
画像拝借
実際の北極星と星座の位置はこんなに近く有りませんので注意しましょう。

暗くなってくると極軸望遠鏡の絵柄が見えなくなるので極望照明装置(オプション)があると便利。


今回、機材チェックをしていたらCD-1+コントローラーが接触不良を起こしておりイマイチ安心出来ないので修理に出しました。
代わりに別のコントローラSD-1(GPガイドパック用)を使用。このように機材の融通が利くのはビクセン系の強みですね。

三脚下の青い発砲スチロールはバッテリー類(Meltec SG-1000やEnergizer XP18000)が入っており低温による電圧低下の対策用になります。

今回の準備での課題は…
●各機材の動作・耐久性などのチェック。
●セッティング~撮影に至る手順のチェックと確立。
●極軸合わせの精度を更に上げるドリフト法(以前は恒星追尾法と言っていました)を専用の望遠鏡を使用せず、カメラにタブレットを接続しアプリDSLR Controllerで行うことです。

レンズはEF135mm F2L USM。
CD-1+のスイッチON、ドリフト法開始、まずは方位の調整。
南天赤道付近にカメラを向けDSLR Controllerでピントを合わせます。※AFで合わせたら最後にレンズをMFにして置きます。


DSLR Controllerだけだとカメラのライブビューと同じなので恒星をマークするためにFloating Stickiesと言う画面の任意場所に附箋を置けるアプリを使用します。

本当はAndroid用にクロスヘアを表示させるアプリがあると良いのですが今回は代用です。※擬似的に使えるものは有りますがイマイチ。
ライブビューを10倍表示にしてターゲットとなる恒星の中心に附箋の角を合わせます。

約5分待ちます。その間DSLR ControllerやカメラをOFFにしても良いのですが、Floating StickiesだけはOFFにしたり触ってはいけません。

この時、重要なのはターゲットが上下(北南)にずれたかです。東西のずれは無視します。
この場合、下(S・南)にずれていたので極軸を西にポタ赤を微動マウントで動かします。※おそらく体は南側を向いていますので極軸方向は背中側です。北を向いた状態での西方向なので注意しましょう。
最初の極軸望遠鏡での極軸合わせは意外と精度がありましたね。広角レンズを使う分にはこれで十分でしょうね。

これを何度か繰り返し、最終的に5分間程度ピタッと止まっていれば十分だと思われます。

高度調整は東の空で天の赤道近辺の恒星を使って同様にするのですが、今回は時間の関係で割愛しました。
極軸のずれの要因は東西方位が大きな割合を占めるので重点的に方位の調整に注力をかけます。
ドリフト法の理屈や詳細は天体望遠鏡入門「極軸望遠鏡に頼らない極軸調整」に掲載されています。←参照

今回で撮影結果はあまり期待はしていません。周辺は住宅地にコンビニ、大学、通行量の多い主要道路などで光害は都会並みとは言いませんがかなり劣悪。
取り合えす天頂付近のプレアデス星団(M45・スバル)を狙ってみました。
ノートリミング
SS20、F4、ISO3200、AWB、MF、NR/off
8枚コンポジット(ダーク補正)ステライメージ6で現像。
現像時に周辺減光やノイズ緩和など細かく対応していません。
光害カットフィルター(LPS-P2)は不使用。

同トリミング
ピクセル等倍
露出合計160秒でこの程度。ほぼ天頂なので光害は少しはましか?

次はオリオンの中心あたりM42(オリオン星雲)付近。
ノートリミング
設定は同上。こちらは赤道付近でもろ光害の影響あり。

同トリミング
ピクセル等倍

2年前に富士山の麓で撮った「冬キャンプの朝霧高原でポラリエを試す。」←参照
と比較すると環境の差(光害)は歴然としていますね。
次回は光害カットフィルターを装着して露出時間も倍以上かけて挑戦することになります。


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