神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

白洲次郎、正子の武相荘の暮らし展

2022年07月02日 07時22分27秒 | yottin日記
特別展も3日まで、涼しくなる日を待ったけど暑くなるばかり
この日の富山市は36度、意を決して出発した。エンジェルスも休養日だし
ほぼ初体験の電車での富山行き。
17歳の夏休みは魚津の自動車学校で自動二輪
18歳の夏休みは朝日の自動車学校で自動車免許を取った
あの時は、毎日電車だか汽車だかで通ったんだな
心配したけど電車内は涼しい、各駅停車は、のんびりと進んでいく
富山駅からは駅の中で市内循環電車に接続


終点五福の富山大学前に向かう
10年くらい前、友達に頼まれて留学生のアパート入居の手伝いや支援をしてたから懐かしい場所
学生専用で1坪半くらいの狭い部屋だった。
終点大学前で降りると思っていたが車内放送を聞いてよかった
一つ手前だった、そこで降りて、注ぐ太陽の下を10分歩いた

富山市水墨美術館、サッカー場のような広い緑の中庭が目に優しい
平日だが次々と入館者がやってくる、9割が女性、ほぼ全員が50代以上、妻の正子さんの方に関心があるようだ。


資産家の家の次男に生まれた白洲次郎(1902年生)は、その人間のスケールは日本にはおさまらず、天衣無縫、天真爛漫の彼はイギリスに渡りケンブリッジに学び、9年過ごした。
英国貴族の子弟と親友になり、英国風の紳士道を身に付ける
留学時代は自由奔放な日々、生まれつきの性格か?ここで培ったのか
日本人の性格、忖度、曖昧な言葉などは彼にあてはまらない
したいことは誰にも相談せず直ぐやる、話す言葉はストレートでためらいがない。

帰国後、明治維新で活躍した薩摩の樺山伯爵(警視総監、海軍大臣)の孫、正子と運命的出会い、互いに一目ぼれしてたちまち結婚
次郎27歳、正子19歳
正子(1910年生)もアメリカ留学で国際感覚を身に付けている(父は貴族院議員)
良家の箱入り娘かと思いきや、韋駄天お正と言われる活動家、行動派の女性である

白洲次郎、敗戦後の日本で吉田茂と二人三脚で新日本の礎を築く。
占領軍GHQが「従順ならざる唯一の日本人」と次郎を評した。
妥協しない交渉を繰り返し、新憲法作成にも関わった。
その生き様は私などには書き尽くせない、とにかくカッコ良すぎる
米、中、露、NATOの間を泳ぐ日本に今こそ欲しいのは白洲次郎のようなぶれない国際感覚の外交官だ
ときには総理とも真っ向から意見対立する。

妻、正子もただ者でない。能舞台に立った始めての日本人女性
骨董、織物、執筆活動、旅、超一流人脈を持つ
とかく資産家などというと庶民には鼻につくものだが、この夫婦には全く嫌みがなく爽やかさを感じる
興味あれば調べて見てください。

美術館の廊下にいたら、通り過ぎた婦人が友人に「暮らしは全然違うけど、大好きで凄く尊敬してるの」が、聞こえた。
私と同じ気持ちの人もいると思ったら嬉しくなった。


帰りの電車では空いた頃を見計らって缶ビールを一本飲んだ。
コロナ前なら不思議もないことが後ろめたい、「嫌な渡世だなあ」
長い時間、電車に乗ったが飽きることもなかった、また電車旅してみようかな。



来たついでに富山城にも入ってみた、最上階天守まで上がったが、さすがに今日はしんどい。





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