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神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

重苦しい映画を見ました(テレビで)

2021年05月03日 08時13分48秒 | 映画/ドラマ/アニメ
1970年代の映画「不毛地帯」を見た、3時間半ほどの大作
自衛隊の次期戦闘機導入を巡る商社の暗躍を描いた映画だ
総理をはじめ大物政治家も、それぞれの商社の後ろ盾となって暗躍する
政界、財界、防衛庁、アメリカ航空会社が入り乱れて億単位の札束が動く
「登場する人物や団体は架空で、すべてモデルはありません」のような前置きがある

この主人公は、旧陸軍大本営作戦参謀将校N
連合軍への降伏を受け入れ、天皇陛下の玉音放送が流れた後も、最後までソビエトと戦うと息巻く関東軍首脳部を武装解除させるようNは命令を受ける
そして満州へ旅立ち関東軍を説得し内地に帰還しようとしたが事情あってソビエトの捕虜となってシベリアに抑留される

不可侵条約を結んでいたソビエトが終戦の一週間前に一方的に条約を無視して満州に攻め込んできて在留日本人を虐殺
そして武装解除した日本兵50万以上を捕虜として極寒のシベリアで重労働をさせて5万人以上が飢えと疲労と事故で亡くなった
昭和20年8月初旬の事だ
彼らが日本に帰されたのは遅い人では昭和30年代だったということだ
私の父親世代である

私の周りにもシベリアに抑留された人は大勢いた、そういう話は周囲の人に聞いた、けれど本人の口から聞いたのは一人だけである
捕虜抑留された人は語らない、この映画のNも「シベリアでのことはいっさい話しません」という
捕虜として法外の苦役を課されるならばそれは「奴隷」だ、人権も尊厳もすべて失われる、そんなことを語る人はいないだろう

私にシベリア抑留の話をしてくれた人は60歳まで一緒に草野球をしていたKさんだった
Kさんは建具職人であった、抑留されてからソビエト軍に特技や内地での仕事を問われたということである
自分は建具職人だというと、それが幸いして外仕事ではなく室内での建具仕事に任じられたそうだ
それで芸は身を助けるで、手職をつけてよかったと言っていた
マイナス20度30度の世界で伐採などの重労働は想像を絶する、国民を守るはずの国家(日本)は戦争で負けてアメリカに占領された
日本と言う独立した主権国家は世界から消えた、だからアメリカの傀儡政権となった政府には海外と交渉する権利すらなかった
ゆえに不当なソビエトの行為にも何も言えず、抑留された国民を救うことができなかったのだ
その時、今の北方領土がソビエトに占領されて今に続いている
北海道もアメリカの反発が無ければソビエト領になったかもしれない危機の時があったらしい
因みに、1910年に日本に吸収されて国家が無くなっていた朝鮮国が、日本が主権国家の地位を失ったことで国家として復活した
しかし政治能力が希薄と言うことで中ソが保護監視する北朝鮮と、米英が保護監視する韓国に分断された国家となった
韓国の李承晩大統領は日本が占領されている隙に日本海に一方的に国境線(李承晩ライン)を引いた、それが竹島の領有問題へと続いている

それを言えば戦勝五か国で日本を分割統治する案もあったという
ネットで調べれば出てくるが、日本列島がソビエト、アメリカ、イギリス、フランス、中国で北海道、東北、関東中部日本、四国、近畿、中国、九州沖縄
を分割統治
それを阻止することができたのはアメリカが強く出たからだそうだ
アメリカが開発した原爆の脅威が他の国を黙らせたと何かで聞いたことがある

もし日本が5つに分割されたら東西ドイツ以上に悲惨な国家になっただろう
中国、ソビエトは共産主義、社会主義国家だ、それが狭い列島国土の中で米英仏の資本主義国家と国境を接する、どうなるのか想像もつかない

コロナ禍の今、中国はいち早く国家の権威で感染都市封鎖を実行した
強権発動で国民を管理できる国ゆえできるウルトラCだ
平時では窮屈な制度もパンデミックでは有効的な措置ができる、発生源でありながら早くに終息して経済活動も回復したらしい
そのかげで想像もつかないほどの店が潰れたのかもしれない
そういえばロシアの感染状況はどうなんだろう、テレビを見ていてもロシアの名前を聞くことは少ない










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