滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1001/176:犯罪被害者支援】大津の犯罪被害者支援センター10周年 広がる活動の幅

2010-01-24 23:26:10 | Weblog
【写真:犯罪被害者の支援に尽力する事務局長の橋本壽子さん(左)=大津市のおうみ犯罪被害者支援センターで】

 大津市のNPO法人・おうみ犯罪被害者支援センターが今年で10周年を迎える。電話相談から始まったセンターは現在、活動の幅を広げ、警察などの関係機関と連帯して犯罪被害者の直接的な支援に力を入れている。

 同センターは2000年6月、臨床心理士や弁護士、相談機関に勤務していた相談員が集まり、守山市に拠点を置いて始まった。

 当初は電話相談が中心だった。だが、設立からかかわる専門相談員の松村裕美さんは「ただ電話で話を聞いているだけでは解決できないことが多かった」と話す。

 直接的支援に力を入れ始めたのは04年ごろ。05年、彦根市の名神高速道路で日系ブラジル人7人が亡くなった衝突事故では、遺族にポルトガル語を話せるカウンセラーを紹介して付き添った。事件の被害者の代わりに裁判を傍聴したり、夫から家庭内暴力を受けた女性の離婚調停に付き添うことも。

 08年、県庁や県警本部に近い大津市に移転。昨年7月、県公安委員会から犯罪被害者等早期援助団体の指定を受け、警察からの情報提供や支援要請も増えた。裁判が始まるまで、小まめに被害者と連絡を取るのも役目だ。2000年は相談件数が33件だったが、支援の幅が広がったことで昨年は432件に上った。

 相談員も増えた。毎年ボランティアを募集し、講習などを通して育成している。設立当初は10人ほどだったが、現在は58人。今年、相談員になった元警察官の女性(40)は「前職で相談を受けることが多かったが、これでいいのかと不安があった。講習を受けて自信がついた」と意気込む。

 まだ課題はある。事件の被害者がマスコミに囲まれ、洗濯物を取り込んだり、買い物にも行けなかったりする。松村さんは「生活の支援までは手が回っていない」と話し、別の団体と協力する道を模索している。

 資金繰りも問題だ。相談などはすべて無料。寄付や賛助を中心に運営しているため、不況下では不安定になりやすい。事務局長の橋本壽子さんは「充実した支援を維持するためには安定的な資金がなければ」と訴える。

 橋本さんは「被害者の支援は知られるようになってきたが、まだまだ元の生活に戻るのは難しい。被害者の気持ちに寄り添えるような支援ができたら」と話す。

 電話相談は平日午前10時~午後4時に同センター=電077(525)8103=へ。
 (猪飼なつみ)

【0907/182、09年7月25日;0906/49、09年6月5日;0810/88、08年10月15日など】

(1月24日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100124/CK2010012402000020.html


【1001/175:阪神大震災】元消防士・福永さん、母校で講演 救助活動振り返る / 近江八幡

2010-01-24 23:14:36 | Weblog
◇母校の小学校で講演「人が伝える情報が大事になる」

 元消防士で阪神大震災時、現地に駆け付けた応援レスキュー隊の隊長を務めた福永博昭さん(68)=近江八幡市縄手町末=が1月22日、母校の市立八幡小学校で「災害時に情報が遮断されたら」をテーマに授業を行った。任務が終わった後も一人のボランティアとして被災地に足しげく通い、被災者の心のケアに努めた経験から「機械が壊れた時、人が伝える情報がすごく大事になる」と語りかけた。

 福永さんは当時、近江八幡消防署の主幹で、震災発生の3日後から神戸市長田区に入った。翌日には倒壊したマンションの下敷きになっていた79歳の男性を105時間ぶりに救出するなど約1週間人命救助に奔走した。その後もボランティアとして95年夏まで毎週のように被災地に通い、被災児童と一緒に遊んだり、理容師の資格を生かして被災者の散髪をするなど心のケアに努めた。

 授業では5年生4クラスを対象に講演。ボランティアとして避難所で何が必要とされているかを聞き取り、それを基に物資を届けた経験を振り返り、「機械がつぶれても、人の気持ちで情報は伝わっていく。私は震災で情報の原点を学んだ」と語った。

 児童たちは「震災での苦しい生活が分かった」「福永さんのように人のために尽くすのはすごいと思った」と感想を話していた。【金志尚】

(1月24日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100124ddlk25040299000c.html

【1001/174:園城寺】新長吏に弟の福家英明氏 

2010-01-24 23:07:13 | Weblog
 天台寺門宗総本山・園城寺(三井寺)は1月23日、先月27日に死去した第百六十二代(ちょうり)、福家俊明氏の後任に弟で同寺長臈(ちょうろう)の英明氏(84)を選んだ、と発表した。今月中にも宗派の任命を受け、正式に第百六十三代に就任する。

 22日の総代会で決定した。任期は終身。英明氏は「2014年のお大師様(智証大師)の生誕1200年に向けた境内の整備に取り組み、宗門の人材育成に努めたい」と抱負を述べた。【南文枝】

【関連ニュース番号:0912/237、09年12月28日;0912/235、09年12月28日など】

(1月24日付け毎日新聞・電子版:その他各紙も報道)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100124ddlk25040289000c.html
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2010012300041&genre=J2&area=S00


【1001/173:景観保全】住民ら「浮御堂の街並み守れ」 / 大津 県内初の景観協定

2010-01-24 01:23:22 | Weblog
【写真:景観協定を結ぶ予定の浮御堂門前(大津市本堅田)】

 大津市本堅田1丁目の住民らが、街並みを守るための景観協定を結ぶ。景観法に基づく自主協定で、建築物の高さを制限し、デザインを和風にするなどの規制を設ける。市は3月中の認可を予定している。滋賀県によると、景観法に基づく景観協定の締結は県内では初めてという。

 景観協定の締結を決めたのは、浮御堂(満月寺)前の市道約130メートルの沿道にある地権者20人。一帯は、都市計画で住居地域と商業地域に指定されている。住居地域の高さは最高20メートル、琵琶湖岸に近い地域は同10メートルに制限されている。商業地域は建ぺい率80%と容積率400%の基準を満たせば高さ制限はない。両地域ともに建築物デザインに規制はない。

 協定を結んだ地域は、最高10メートル制限がある地域はそのままに、同20メートルの地域は12メートル以下に制限する。建築物は、勾配屋根や日本瓦ぶきかそれに類似する屋根とし、切妻か寄せ棟、入母屋の形にすることを条件とする。道路に面する外壁は黒、茶、白を基調とした和風仕上げとし、格子戸や犬矢来の設置に努めることを規定した。マージャン店やカラオケボックス、ワンルームマンションは建築できない。

 地権者の1人の珠渕善夫さん(62)は「浮御堂の門前に似合う景観を守っていく内容の協定だと思う」と話す。

 国土交通省によると、1月現在で景観法に基づく景観協定を結んでいるのは、全国で5市9カ所ある。景観協定を守ることを条件に分譲された地域が多い。滋賀県には、近隣景観形成協定の県条例がある。景観協定に比べて緩やな内容で、現在約90カ所が協定を結んでいる。

【関連ニュース番号:0904/178、09年4月23日;0902/154、09年2月17日;0811/118、08年11月17日など】

(1月23日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2010012300038&genre=H1&area=S00

【1001/172:県幹部汚職】県と「SILC」、今後の方針協議 / 担当の県幹部逮捕で

2010-01-24 01:16:07 | Weblog
 滋賀県米原市で進む「滋賀統合物流センター(SILC)」事業の滋賀県版経済特区認定などをめぐり、県の幹部職員が収賄容疑で逮捕された事件で、運営母体会社「SILC」の代表と県の担当者が1月23日、大阪市内で今後の事業方針などについて協議した。

 出席者によると、協議ではSILC社側から、逮捕された前商工観光労働部管理監の古川久巳容疑者が同事業の企業誘致や資金確保などで主導的な役割を果たしてきた、と経緯を説明。今後の対応について説明を求められた県側は「これから検討していく」と述べるにとどめたという。

 古川容疑者の後任の田端克行同部管理監は協議後に「SILCは地域の活性化に重要な事業で、知恵を出し合ってやっていきたい」と話した。

【関連ニュース番号:1001/148、1月21日;1001/125、1月18日;1001/118、1月17日など】

(1月23日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2010012300147&genre=A2&area=S00