滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【1012/209:外来魚対策】産卵前狙い一斉駆除 琵琶湖の外来魚に新対策

2010-12-24 23:43:24 | Weblog
【写真:滋賀県が駆除を進めているブラックバス。来年度からは産卵直前の親を一網打尽にする駆除を展開する(同県水産課提供)】

 琵琶湖に異常繁殖しているブラックバスやブルーギルなどの外来魚を減らすため、滋賀県は産卵前の親魚の駆除に乗り出す。卵を産み付ける直前の親魚の生息場所を特定しており、網や電気ショックで、捕獲が難しい稚魚の大量発生を未然に阻止する。都道府県が本格的に親魚を駆除するのは全国で初めてという。

 ブラックバスは、浅瀬の砂地にくぼみのような巣を作り、ブルーギルも産卵時に浅瀬にまとまって生息する習性があることに県は着目。岸近くの水深1メートル前後の湖底にある約100カ所の巣を特定した。

 湖岸はヨシ帯や水草などの障害物が多く大きな網を仕掛けにくいため、小型の刺し網や電気ショックを活用する。電気ショックでは、ボートから巣の付近に電極を差し込んで水中に電流を流し、魚を気絶させている間に網にかける。

 来年、繁殖期の春から夏にかけ、県はこれらの方法を組み合わせ親魚の駆除を計画。従来の対策では年間1200万匹の稚魚を捕獲しており、それ以上の効果を期待している。

 県は今年、外来魚が主に生息する琵琶湖の南湖で巣の場所を一斉に調べていた。電気ショックによる漁は県に許可権限があり、今回は試験的に実施する。

 【琵琶湖の外来魚対策】 外来魚の食害から固有魚のニゴロブナを守るため、滋賀県と県漁連などは全国トップの年間300~500トンの外来魚を駆除している。大部分は刺し網や定置網による大がかりな手法で成魚を捕まえている。体長1センチ前後の稚魚は網にかからず、手作業の玉網すくいに頼っている。

(12月24日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20101224/CK2010122402000168.html


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