栗東市は3月11日、今月末で滋賀工場(同市下鈎)を閉鎖する積水ハウス(大阪市)が、閉鎖以降も、敷地約17ヘクタールのうち借地分約5ヘクタールを物流拠点として活用していくことを明らかにした。同日の市議会定例会の質問で国松正一市長らが答えた。
同社は、不況の影響で、1961年設置の同工場の閉鎖を決定。市は閉鎖による税収減を関連企業分も合わせて1億円程度と試算。従業員や借地の地権者38人への対応も心配されている。
市や同社によると、閉鎖以降も、借地の賃貸借契約は継続し、建材などの集積地として活用する。自社所有分12ヘクタールの利用については未定という。また、市内在住63人を含む従業員442人は他工場への異動などで雇用を確保する。
市は今後、同社に、土地利用などに関する要望書を提出する。市長は「新駅計画跡地の振興プランと相乗効果が生まれるような土地利用を期待している」と話した。【南文枝】
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(3月12日付け毎日新聞・電子版:同日付け朝日なども報道)
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090312ddlk25010312000c.html