化学メーカーの住友スリーエム（東京都）が１００％出資する子会社関西スリーエム（甲賀市）は４月３日、液晶用光学フィルムを生産する同市の本社工場を９月末をめどに閉鎖すると発表した。供給先の液晶テレビなどの販売不振で光学フィルムの受注が急減したためとしている。
工場で働く１０７人のうち８４人は宇治市の請負会社社員で、閉鎖と同時に契約終了。８人いる派遣社員も雇い止めにする。住友スリーエムなど関係会社からの出向社員は元の職場に復帰、現地採用の正社員２人は転籍などを話し合うという。
本社工場は２００５年に約２５億円を投じて建設し、シャープなどの液晶パネルメーカーに光学フィルムを供給。会社の存廃や跡地利用は未定としている。
（４月４日付け京都新聞）
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