滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【0804/114:自衛隊演習】105ミリ砲の爆音に身震い:あいば野演習場公開

2008-04-23 23:32:32 | Weblog

【写真】火を噴く戦車の主砲=高島市のあいば野演習場で

陸上自衛隊第10師団(名古屋市守山区)は、高島市のあいば野演習場で戦車の実射訓練を報道陣に公開した。テレビでしか見たことのなかった閃光(せんこう)とごう音、白煙が、目の前に広がった。

4月21日午前10時。自衛隊風に言えば、1000(ひとまるまるまる)。74式戦車の口径105ミリの主砲が火を噴いた。

「ドゴン」。地が揺れた。予想以上の音の大きさに、衝撃を感じて倒れそうになり、カメラのシャッターは押せずじまいだった。

この日は師団幹部による2年に1度の検閲の日。4つのレーンに分かれた戦車は、2キロ先の高台を含む、3種類の標的を攻撃しながら前進する。命中精度や所要時間が問われるという。

訓練では、実弾である1発約30万円の「りゅう弾」と同10万円の模擬弾の計105発を使用。記者は、緊張感とともに高揚感を覚えながら見つめた。

1974年に完成したことから名前の付いた74式戦車

この後戦車に試乗した。甲子園球場555個分もの広さの演習場(2200万平方メートル)での移動は車。枯れ草色のほろで覆われた車の荷台に座って体験場所に向かった。未舗装の道路は戦車のキャタピラーで2本の線ができ「川」の字が続いていた。

簡易はしごを掛けて高さ約2・2メートルの戦車をよじ登る。てっぺんにある直径1メートルほどの穴から内部へ。4人乗りとはいうものの、大人2人でも狭く感じる。

最高で時速53キロ、燃費は軽油1リットル当たり約300メートル。揺れは意外と小さい。油と窒素ガスによるサスペンションのおかげだ。エンジン音やキャタピラーと地面のこすれる音で隣の隊員の声は聞こえないものの、乗り心地は悪くなかった。

最後に広報担当者が戦車の前で記念撮影をしてくれた。ヘルメットと迷彩柄のジャケットに身を包んで写真に納まった。「もう1枚撮りますよ」。和やかなやりとりの間も、遠くからは砲撃の音が聞こえていた。 (多園尚樹)

【関連ニュース番号:0804/11、4月13日など】

(4月23日付け中日新聞)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20080423/CK2008042302005743.html


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