滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0905/159:新型インフルエンザ】「ついに…」県緊張、大津の学生感染

2009-05-20 23:43:55 | Weblog

■滋賀県、大津市:緊急会議

 新型インフルエンザの拡大はついに湖国に及んだ。大津市在住の立命館大の男子学生(23)の感染が確認された5月20日午前、滋賀県や大津市は緊急の対策本部会議を開き、拡大防止に全力を挙げることを確認。大津市など湖南6市の学校休校要請などを発表した嘉田由紀子知事は「不便をかけるが感染防止に協力を」と県民に呼び掛けた。教育行政の担当部署は連絡や情報収集に奔走。神戸、大阪へ通勤・通学する県民も多く、市民らは「いつか来ると覚悟していた」と感染防止に気を引き締めた。

 ■滋賀県庁

 午前11時すぎから県庁の防災対策会議室で開かれた緊急の対策本部会議。約20人の幹部を前に、嘉田知事は硬い表情で本部長席に着席した。大津市など湖南地域六市の学校休校など感染防止策を次々と発表し、「県民の皆さまには不便をかけるが、感染防止のためにご協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

 また県民に向けて、(1)最新の情報をもとに感染防止対策を(2)症状は季節性と変わらず、タミフルが有効で備蓄は十分にある(3)せきエチケット、手洗いの徹底(4)発熱、せきがある場合は発熱相談センターへ電話相談を(5)感染の恐れがある場合は保健所へ相談(6)不要不急の外出や人込みは避ける-と6点の注意事項を呼び掛けた。

 担当部署の健康推進課では職員がひんぱんに出入りしていたが、比較的落ち着いた様子。幹部職員は「県内でも感染者が出ることは十分予想できた。事前の準備に従い、大津市と連携して対応に当たりたい」と、淡々と話した。

 ■県立全高を臨時休校 県教委

 神戸、大阪では学校を中心に感染が広がっていることから、学校や社会体育施設、社会教育施設を所管する県教委は朝から連絡などに奔走した。

 学校教育課は、休校する区域について検討を急いだ。県立高校担当職員は「普通科は全県一区。JR通学する生徒がいることも加味しないと」と話した。県は最終的に県立高校すべての臨時休校を決定。大津市を含む湖南六市の市教委にも学校や幼稚園の休校要請することを決めた。

 県では対象6市の県立の社会体育施設、社会教育施設の休業も決定。スポーツ健康課の職員は市町職員や保護者から次々かかってくる電話の応対にあたった。21日から2日間開催が予定されていた中学総体も中止になり、競技関係者への連絡に忙しそうだった。

 ■立命大「行政指示従う」

 学生が通う立命館大びわこ・くさつキャンパス(草津市)では、午前11時半すぎにファクスで滋賀県から連絡を受け、職員らが京都市の大学本部と電話で連絡をとるなど対応に追われた。

 担当職員は「詳細は不明。午後1時から総長ら大学幹部が対策会議を開き、休校するかどうかなど行政の指示に従って対策を決める方針だ」と話した。キャンパスでは通常通り講義などが行われ、学生らが行き交っていた。

(5月20日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009052000102&genre=A2&area=S00

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