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【1204/299:地域活性化】県立大と同大ゼミ、町家入居 近江八幡市へ活性化策提案

2012-04-25 11:46:28 | Weblog

 伝統的な町並みが残る近江八幡市旧市街で、同志社大と滋賀県立大の二つのゼミが、市管理の町家を拠点にした「まちなか研究所(仮称)」を5月に相次いで立ち上げる。学官共同の取り組みで、学生が観光振興や町家の活用などを研究し、無償で貸す市に活性化策を提案する。

 旧市街は豊臣秀次が築いた城下町。左義長まつりで知られる日牟禮(ひむれ)八幡宮や観光名所の八幡堀がある。約400軒の町家が立ち並ぶが、近年は人口減や少子高齢化で空き町家が増えている。

 同志社大・井口貢教授(文化・観光政策)のゼミは、近江八幡市多賀町の築約100年の町家「旧吉田邸」を拠点にする。大学院生の演習「文化政策まちづくり観光研究」など二つの演習を行いつつ、観光や文化の振興を現場から考える。

 滋賀県立大の濱崎一志教授(都市史・保存修景)のゼミは、同市永原町上の旧家「奥村邸」を活用する。家の断面図作成を通じて学生に町家の機能を理解させ、「建物を傷つけずに高齢者に不便な段差を解消する」といった課題の解決法を考えさせる。周辺の町家の活用例も調査する。

 両ゼミとも地域住民と交流を深め、将来的には旧市街の活性化につながるまちづくり活動を模索する。

 井口教授は「近江八幡は町も人も魅力的。学生が学ぶ意義は大きい」と話す。台湾人留学生で同志社大院生の郭育仁(カクイクジン)さん(31)も「人々が美しい町並みをなぜ残せたのか研究したい」と近江八幡の町や祭りに興味津々だった。

(4月24日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20120424000136


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