Media Close-up Report オリンピック FIFAW杯 ラグビーW杯 放送・通信・ICT 

4K8K 5G AR/VR AI 新国立競技場 FIFAW杯 メディア評論 国際メディアサービスシステム研究所

Moderna ワクチン価格32-37ドル 最終段階の第三相臨床試験開始 「年内の実用化可能」 SanofiとGlaxoSmithKline(GSK) 米BARDAから21億ドル

2020年11月17日 07時52分22秒 | 新型コロナウイルス


SanofiとGlaxoSmithKline(GSK) 米BARDAから21億ドル Moderna ワクチン価格32-37ドル
 7月31日、仏製薬大手サノフィ(Sanofi)と英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は、ワクチン開発費として米BARDAから最大21億ドル(約2250億円)の支援を受け、1億回分を提供すると発表した。欧州連合(EU)も3億回分の供給を受けることで合意したとしている。
 米国はこのワクチン候補を、「ワープスピード作戦(OWS)」の対象に選定したが、このワクチン候補は、まだ第1相臨床試験も行っておらず、9月に開始して、年末までに最終段階もの第3相試験を行う予定だ。
 両社は「良好なデータが得られれば、2021年上半期に米国の承認申請を得て、世界で年間最大10億回分の接種量のワクチンを生産する予定」としている。
 一方、8月5日、J&Jは、1億回分の供給で米政府と合意したと発表した。ワクチン供給に対し、J&Jは米政府から10億ドル(約1050億円)超を受け取る。日本や欧州連合(EU)とも協議中とされている。
 また、Moderna社は、mRNA-1273の提供価格について、小規模契約向けでは32─37ドル(2回接種で64-74ドル)に設定したと明かした。これはPhizer社が米国向けに設定した価格(2回接種で40ドル)を上回る水準。同社では、大規模契約には価格を引き下げるとも述べた。

Moderna  BioNTech /Pfizer 最終段階の第三相臨床試験開始 「年内の実用化可能」
 7月27日、Moderna社は、開発中のCOVID-19ワクチン候補、mRNA-1273について、米国立衛生研究所(NIH)の支援を受けて全米3万人の治験者を対象とした大規模臨床試験を開始したと発表した。トランプ政権が進めるワクチン開発促進策「ワープ・スピード作戦」の第一弾となる。
 この臨床試験は全米87カ所の医療施設で行われる。mRNA-1273を始め、Oxford/ Astra Zeneca 、Johnson & Johnson、Novavaxなどのコロナワクチン候補を対象にした臨床試験は、30州と首都ワシントンで実施され、うち半数程度は感染者が多いテキサス、カリフォルニア、フロリダなどで行われる。
 mRNA-1273の接種は、呼吸器疾患がない健康は3万人の成人に対して、2回接種して、安全性や抗体反応を誘発するなどの効果を確認する。1回だけの接種による効果についても調べる。
 治験者に接種するワクチンは100マイクログラムの容量した。用量を100マイクログラムとしたことについて、免疫効果の最大化と副作用の最小化にする最適な水準と説明している。治験者は1年間追跡する。
 一方、BioNTech SE社とPfizer社は、共同開発しているCOVID-19ワクチン候補、BNT162について、全米3万人の治験者を対象とした大規模臨床試験を開始したと発表した。米国で開始後、アルゼンチン、ブラジル、ドイツなど世界の約120の医療機関でも治験を実施する方針。18〜85歳のボランティアに2回投与し、安全性と、感染や発症の予防に有効かどうかを評価する。半数は比較のためプラセボを接種する。
 こうした中、米当局者は、コロナワクチンについて、年内の実用化は可能との認識を示した。
 米国立衛生研究所(NIH)のコリンズ所長は「年内に安全で有効なワクチンを提供するのはハードルの高い目標だが、米国民にとって望ましいことだ」とした。(Reuters 7月27日)
 Moderna社は、年内に5億回分のワクチン供給を目指し、2021年以降、供給数を年最大10億回分に引き上げる方針。
 27日、Modernaの株価は8%超、Pfizerは1.6% 、BioNTechは4.2%.値上がりした。
 大規模臨床試験開始の前日、Moderna社は、BARDA(米生物医学先端研究開発局)から追加のワクチン開発資金、4億7200万ドル(約500億円)の支援を受けた。 
 この結果、Moderna社は合計9億9500万ドル(約1065億円)の巨額の開発資金を手にしている。



新型コロナウイルス 治療薬・ワクチン 開発最前線 ~レムデシベル アビガン モデルナ オックスフォード大学/アストラ・ゼネカ Johnson & Johnson臨床試験 勝者は誰が?~

ワクチンの種類 遺伝子ワクチン ウイルス・ベクター・ワクチン プロテイン・ベース・ワクチン 不活性化ワクチン





国際メディアサービスシステム研究所 International Media Service System Research Institute(IMSSR)


2020年11月17日
Copyright (C) 2020 IMSSR




******************************************************
廣谷 徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
International Media Service System Research Institute(IMSSR)
President
E-mail
thiroya@r03.itscom.net
imssr@a09.itscom.net
******************************************************

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする