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レムデシビル、米国では当初患者に十分行き渡らない見通し 患者への投与開始

2020年06月25日 12時09分18秒 | 新型コロナウイルス


レムデシビル、米国では当初患者に十分行き渡らない見通し 患者への投与開始
 米ギリアド・サイエンシズ社は、抗ウイルス薬レムデシビルを、今後6週間に150万回投与分を寄付すると表明している。しかし、米国向けは、半分以下の約60万7000回投与分に留まる見込みである。
 米厚生省によれば、この量で治療できる入院患者は約7万8000人としている。関係筋によると、ギリアドの寄付全体のうち8割が米国向けになると予想していたという。最初2回での出荷量も5万回投与分を下回り、ペースも予想より遅いとされている。
 米国内では30万人超の重症患者が7月末まで、レムデシビルによる治療を受けられないことになりそうだ。さらに年末まで供給が限定された状況が続くと予想されている。(Bloomberg 5月11日)
 米国内でもレムデシビルの奪い合いがしばらく続きそうである。

 一方、日本国内でも医療機関への供給が始まりまった。
 5月12日朝、加藤厚生労働相が会見で明らかにしたもので、「レムデシビル」は、11日から配送が始まり、すでに一部の医療機関に到着したという。
 人工呼吸器などをつけている重症患者を対象とし、加藤大臣は「必要とする患者の方々に適宜適切に届けられるよう、ウェブ調査で、各医療機関の投与対象者の情報を把握し、適切に供給できるよう努力したい」と述べた。
 供給量について加藤厚生労働相は、企業側から「公表しないということを前提に供給を受けた」などと述べ、明らかにしなかった。





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Mederna RNA-1273 最先端の遺伝子技術を駆使して開発するmRNAワクチン




国際メディアサービスシステム研究所 International Media Service System Research Institute(IMSSR)




2020年1月1日
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廣谷 徹
Toru Hiroya
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mRNA-1273 最先端の遺伝子技術を駆使

2020年06月25日 11時39分59秒 | 国際放送センター(IBC)


最先端の遺伝子技術を駆使 mRNA-1273
 モデルナ社のワクチン候補であるmRNA-1273は、メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれる遺伝子を使って生成する最新の遺伝子工学を駆使して作るワクチンである。
 新型コロナウイルスは、ウイルスの細胞の外郭に「突起」(スパイク)が付いている形状をしていて、この「突起」がヒトの細胞の受容体(外部の物質を細胞内入れる“入口”)に吸着して侵入する。「突起」は、スパイクたんぱく質で形成されている。スパイクたんぱく質はウイルスが胚細胞に侵入する際に、外部から細胞内に入る入口である受容体(Recptor)に吸着して、そのロックを解除する鍵として機能する。


mRNAワクチンのスキーム 出典 About mRNA-1273, Moderna

 このスパイクタンパク質を形成させる遺伝子、mRNAを人工的に作り上げて大量に培養して、無害化させた脂質ナノ粒子(脂肪の塊の粒子)組み入れ、疑似ウイルスを作り上げる。脂質ナノ粒子は、ウイルスベクターとして働く物質で、遺伝物質を細胞に送達させるようを作り上げた粒子である。このmRNA遺伝子が組み込まれたナノ粒子を凝縮してワクチンをつくる。
 mRNA-1273ワクチンをヒトに接種すると、新型コロナウイルスに感染した時と同じように、疑似ウイルス(ウイルスベクター)がヒトの細胞に侵入して、細胞のたんぱく質の生成・増殖システムを乗っ取り、細胞内にスパイクたんぱく質(新型コロナウイルスの「突起」[Spike]にあるたんぱく質)を増殖させる。スパイクたんぱく質は、外部の物質の細胞外にも進出するようになると、ヒトの免疫システムが反応し、これを撃退しようとキラーT細胞などの免疫抗体を総動員して対抗する。
 こうして免疫システムは、新型コロナウイルスの細胞への侵入の鍵となっているスパイクタンパク質の撃退法を学習して記憶をする。これを「免疫記憶」と呼ぶ。
 実際にヒトが新型コロナウイルスに遭遇して、ウイルスが胚細胞に侵入しようとした時には、免疫システムが記憶を呼び戻して体内の免疫抗体を総動員してウイルスの侵入をブロックして撃退する。ワクチンの接種で、免疫システムはスパイクタンパク質への対抗策を学習・記憶しているので、いち早くウイルス感染を撃退する体制を整えることが可能になっているのである。


新型コロナウイルスの侵入をブロックする免疫抗体(Y) 出典 About mRNA-1273, Moderna

 モデルナ社のワクチンは、こうした最新の遺伝子工学を利用して開発したワクチンのある。新型コロナウイルスの遺伝子構造はすでに中国が完全に解明して公開しているので、実際に新型コロナウイルスを持っていなくてもワクチン開発は可能である。
 モデルナ社は開発をスピードアップし、今年の夏には第3相(フェーズⅢ)臨床試験に向けて準備を進めており、「2021年までに」には新型コロナウイルスのワクチンとして承認を得たいとしている。
 5月7日、ニューヨーク証券取引所では、モデルナの株価は一時13%も急騰した。 今年の初め以来、同社の株式は150%以上も値上がりした。
 またワクチンを製造する世界のバイオテクノロジー企業は、いずれもワクチンの生産を急ピッチで進める体制を整えており、今年7月には備蓄の構築を開始できるとしている。 先週、モデルナ社はスイスの製薬企業であるロンザ(Lonza)との10年間の提携を発表した。
(出典 ニューヨークタイムズ 5月7日)





新型コロナウイルス 治療薬・ワクチン 開発最前線 ~レムデシベル アビガン モデルナ オックスフォード大学/アストラ・ゼネカ Johnson & Johnson臨床試験 勝者は誰が?~

米FDA、「レムデシビル」のコロナ向け緊急使用を承認

レムデシビル 薬事承認 厚労省

新型コロナウイルスは変異する 米英の研究者が確認

ワクチンの種類 遺伝子ワクチン ウイルス・ベクター・ワクチン プロテイン・ベース・ワクチン 不活性化ワクチン






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