淡々と書いても

2022-03-29 22:07:01 | 読書、書物

  晴れ。かなり暖かい。

 青森県新型コロナウイルス感染者数は、四百三十二名とまるで減少傾向に至りません。四月に入ると桜が咲くのであちこち人だらけになるかと思われます。感染対策を徹底とか申しましても、オミクロンは感染力が強く、マスクをしていても感染るらしいので油断なりません。経済と感染対策の両立なんて土台無理なんですよね。

 お昼休みに読んでいた、徳田秋声(とくだしゅうせい)著「あらくれ」を読み終わりました。ある女性の生き様を写実的に描写した長編小説です。はっきり言えば何も起こらない、理想を抱いてもうまくいかない、世の中そんなに甘くないと冷徹なまでに現実を見つめていると思います。不安定な生活の中、時折喜びがあったりとただ悲惨なばかりではありません。昔の作家さんは、やたらにひねりを効かせなくとも淡々とした描写で読ませる何かが書けました。今回読んだのは、名著復刻全集ですので、当時の装丁なども再現されています。

 次は少しお休みして、数学パズルで遊んでからまた名著復刻全集の中から読みたいと思います



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