なぜ読まれるのか、分かる気がします

2022-09-12 22:06:16 | 読書、書物

  晴れ。日中はかなり暑かった。

 青森県新型コロナウイルス感染者数は、五百一名。減り始めてはいますが、一時期に比較するとやっぱり高水準。集団免疫、というよりは、罹患するようなことをしている人や、仕事でどうしようもなく罹患してしまった人が皆んな罹患してしまった、と見るべきでしょう。一度罹患するとワクチン接種とは比較できないほどの強力な抗体を得られるらしいので、少しの間は無敵の人になるみたいです。その間にいい加減、終息させましょう。政府はもう何もしないので、我々が独自で対策するしかないかも。

 統一教会と関わりのある議員が相当数いる事実が判明し、あれだけ集金する宗教団体なら、それはそうだろうな、などと冷めた目を向けてしまう今日この頃、安部公房著「砂の女」を読み終わりました。異常な雰囲気の集落に入ってゆく序盤、男が脱出できるのか、とハラハラさせられる中盤、環境に慣れ、そこに喜びすら見出してしまう終盤とじわじわと侵食されていくような様子が、読み応え十分でした。男は果たして正気を失ってしまったのでしょうか。希望、と名付けた罠から始まった留水装置があまりにも虚しく見えてしまいます。そこに喜びを見出してしまう人間の性質が恐ろしい。

 安部公房作品は面白いということが分かりましたので、今後もちょくちょく読んでみたいと思います。

 次は池田晶子の言葉「幸福に死ぬための哲学」を読んでいます。テーマを決めてこれまでの著書の中から選りすぐりの言葉を選んで収録した一冊のようです。考えることは重要だ。

 今日は外仕事で疲れましたので休みます