イライラする自伝

2021-09-28 21:53:04 | 読書、書物

  晴れ。朝晩がけっこう寒い。

 全国的にようやく新規感染者数が抑えられて来つつある現状で、緊急事態宣言を解除してしまうのは如何なものかと言わざるを得ません。何度も同じことを繰り返してもなお懲りないのか? ここであと二週間我慢すれば、もっと減るのに。トドメにあちこち旅行するコロナ拡散器がまた現れるので、地方にも飛び火します。

 そんな今日この頃ですが、谷崎潤一郎著「刺青・秘密」を読み終えました。何やら著者の倒錯する性癖や、自伝的短編が収録されています。「異端者の悲しみ」が自伝的短編なのですが、これが自伝だとしたら相当酷い青春時代を過ごしたことになりますね。読んでいてあまりにもだらだらと締まりがなくイライラする(笑)。ちなみに私が自伝を書けばこの世のものとは思えぬほど詰まらないと思います。なんの変化もない、淡々と毎日同じ時間帯に同じことを繰り返す生活なので。そういう点では、谷崎氏のめちゃくちゃな青春時代はその後の文学人生に影響を及ぼしたということでいいのかも知れません。ま、良い訳ないですね、アレじゃ。

 次は無性にSFを読みたくなりましたので、ロバート・F・ヤング著「たんぽぽ娘」を読んでいます。これも短編集。

 何かと疲れる日々ですが、なんとか持ちこたえています。いい加減、すっきりと一つくらいは目処がついて欲しいものです