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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

マイナビ女子オープン・予選一斉対局公開抽選会に行く(後編)・48人決まる

2012-07-02 01:00:03 | 将棋イベント
第1ブロック、(「整理番号57」を引いた女流棋士・矢内理絵子女流四段)石橋幸緒女流四段→(甲斐2)北尾まどか女流初段→(千葉34)高群佐知子女流三段→(久美10)中村桃子女流1級。
と、まずは4人が決まった。この4人は偶然会場にいたので、各自に談話を聞く。抽選会のタームテーブルは午後4時半から5時までだが、このぶんでは到底5時までには終わらない。スタッフにケチをつけるつもりはないけれど、ちょっと目算が甘かったのではないか。
右のFuj氏は、これだけ当選確率が高いのに、自分の番号が呼ばれなかったらどうしようと、そんなことばっかり言っている。
こういう抽選会では、悲観的になったらダメだ。自分の整理券が引かれ、ひいきの女流棋士の色紙を引く絵をひたすらイメージするのである。
なお、私たちの並びの席に、藤森奈津子女流四段が座っていた。今年は、引退棋士は整理券を引かないようである。
第2ブロック、(中井33)村田智穂女流二段→(高群21)熊倉紫野女流初段→(石橋37)長沢千和子(ちかこ)女流四段→(竹部54)船戸陽子女流二段。
このブロックは関東以外の在住者ばかりで、会場参加もゼロ。インタビューなしで、すぐに第3ブロックに移った。
(宏美1)貞升南女流1級→(古河56不在→46)渡辺弥生女流1級→(島井24)藤田綾女流初段、と進む。次、早水千紗女流二段が引いた番号は「42」。Fuj氏が当たった!! もし私が42を貰っていたら、これはチャレンジマッチ勝ち上がり組だったので、室谷由紀女流初段と山口恵梨子女流初段を狙っていた私は、この時点で「アウト」だった。
Fuj氏、前方に出て、北村桂香アマの色紙を引いた。Fuj氏としては、渡部愛アマか和田はなアマを取りたかったところだが、仕方ない。
第4ブロック、(彰子32)中井女流六段→(藤田8)岩根忍女流二段→(真梨花39)井道千尋女流初段→(井道45)藤井奈々アマ。中井女流六段は、前期の予選でも岩根女流二段と顔を合わせたそうで、苦笑い。
第5ブロック、(安食53不在→4)鈴木環那女流二段→(北尾29)早水女流二段→(室谷30)山田朱未女流二段→(貞升47)渡部アマ。整理券の当選確率は高いから、いつかは私の番号が引かれるだろうが、そろそろ焦ってきた。あまり悠長に構えていて、誰かが室谷女流初段か山口女流初段を引いたら、元も子もない。
第6ブロック、(野田澤22)島井咲緒里女流二段。次に渡辺女流1級が整理券を引く。「43」!! やった、ついに私が引かれた。しかも、室谷女流初段と山口女流初段がいる「一般出場選手」である(このとき私は、山口女流初段が「一般出場選手」と勘違いしていた。正しくは「シード選手」)。
私は胸ポケットから整理券を取り出そうとするが、誤って、稚内フェリーの半券を出してしまった。司会のA氏が「落ち着いてください」と笑いを取る。
確率は15分の2(繰り返すが、実際は15分の1だった)。私はひとつ深呼吸をして、色紙の山の真ン中あたりから、1枚を引いた。
係の人が封筒から取りだす。
山田久美女流三段の「一念通天」だった。
ビミョー!! 山田女流三段はデビュー時、林葉直子さんと並ぶ美人女流棋士として人気を誇っていた。当時は林葉派と山田派に二分されていて、いま考えれば私は、山田派だった気もする。この色紙、もし25年前だったら、私は大喜びしていただろう。
とはいえ山田女流三段45歳時のこの色紙も、十分うれしかった。ただ、私も動揺していたのだろう。山田女流三段に目礼するのを忘れ、席に戻った。
ここからはもう、臨席している意味はない。が、そのまま私は動向を見守る。
中村桃子女流1級、整理券「38」を引く。「38」氏がいちばん上の色紙を取った。それは野田澤彩乃女流1級のものだった。ひょっとしたら、いちばん上が室谷女流初段の色紙では…とフンでいたので、これが彼女のものじゃなくて、ホッとした。
続けて、(相川6)伊藤沙恵奨励会1級、となり、第6ブロックは終了。ここでインタビュー。島井ちゃんは、山田女流三段と指すのは久しぶりなので、頑張りたい、と言った。
対して山田女流三段は何と言ったか、忘れた。あの色紙、先ほどの山田女流三段の司会が見事だったので、それが私の脳裏に残ったようだ。私は山田女流三段の色紙を、引くべくして引いたのだ。
第7ブロック、(渡部51)千葉涼子女流四段。ここから「引き手」は2巡目に入る。→(甲斐40)竹部さゆり女流三段→(矢内9)久津知子女流初段→(久美44)西山朋佳奨励会2級。
第8ブロック、千葉女流四段が「41」を引いた。41はKub氏だ。これはシード選手枠。山口女流初段が同枠と聞かされていた私は、Kub氏に賭ける。彼が山口女流初段を引いてくれれば、後に「料金交渉」である。
しかしKub氏は、中澤沙耶アマの色紙を引いた。Fuj氏、Kub氏ともアマチュアを引いたことになる。私はといえば、これで万事休した。
引き続き、(高群28)安食総子女流初段→(中井26)香川愛生女流1級→(竹部7)中倉彰子女流初段。
Fuj氏はトーナメント表がひとつずつ埋まるたびに、私に何事か話しかけてくる。
気持ちは分かるのだが、私は小さからずショックを受けていて、とても応対できない。ただただうっとうしいだけだ。
第9ブロックに入る。室谷女流初段は、まだ引かれていない。(石橋5)加藤桃子女流王座→(古河31)古河彩子女流二段。古河女流二段は、本日唯一のきものだった。→(宏美50)大庭美樹女流初段→(早水55)植村真理女流三段。ここで植村女流三段の色紙が引かれた。もちろん白紙で、代わりに棋書と上田初美女王の色紙が贈られた。
第10ブロック。島井ちゃんが引いた番号は「3」。ここで山口女流初段の色紙が引かれた。「清心」と揮毫している。力強い字だ。
(藤田25)伊奈川愛菓女流1級→(彰子35)中村真梨花女流二段→迎琉歌アマ(井道23)。
ここまで来ても、まだ室谷女流初段の色紙は出ない。どうなってるんだろう。
第11ブロック、(真梨花48)甲斐智美女流四段→(北尾49)中倉宏美女流二段→(安食52)相川春香女流3級。これはバトルロイヤル風間氏が引いた。続いて(貞升36)和田はなアマ(貞升36)。和田アマは「元気はつらつ」と揮毫。若々しくてよい。
ついに第12ブロックに入る。シード枠の残り1人は、矢内理絵子女流四段が残っている。すなわち、次に呼ばれた人は即、やうたんの色紙ゲットとなる。
これは室谷女流初段が引く。「あと1枚しか(整理券が)残っていない…」とか言っている。うん…? 引いた番号は「27」。しかし27氏は不在。…はいいのだが、ここで箱の中の整理券がなくなってしまった。
まったくもう。スタッフの不手際としか言いようがない。整理券を補充?し、気を取り直して、再抽選。「13」が引かれた。見るまでもなく、矢内女流四段の色紙だった。
残りは一般参加選手3人。本田小百合女流二段、室田伊緒女流初段、室谷女流初段だ。この3枚なら、2年前の私のときと同じく、誰の色紙を引いても当たりだろう。しかし特等が室谷女流初段なのは言うまでもない。
渡辺女流1級が「20」を引く。室田女流初段の色紙だった。ここまで来ても、室谷女流初段は引かれないのか!! 続いて野田澤女流1級が「14」を引く。
14の男性が色紙を取る。確率2分の1だ。しかし本田女流二段の色紙だった。
ああー、そうなのか!! 室谷女流初段、よりによって、最後の最後まで残るとは!! みんな、最後まで室谷女流初段に遠慮してしまった。否、室谷女流初段のガードが固かったのだ。
相川女流3級が最後の整理券を引く。この番号の持ち主が即、室谷女流初段の色紙をゲットできるのだ。注目の番号は「18」!! ああ、これは私のラッキーナンバーだった…。
矢内女流四段、「私が最後まで引かれないから、緊張しました」の弁。石橋女流四段はいの一番に引かれてホッとしたらしいが、やはり早く引いてもらいたい、が各女流棋士の本音だったようだ。
これで参加48選手の対戦相手がすべて決まった。昨年までは公開抽選会の後にチャレンジマッチがあったから、抽選後のトーナメント表にも空欄があった。やはり今回のように、チャンレンジマッチ→公開抽選会のほうが、スッキリしていてよい。
郷田真隆棋王の講評のあと、上田女王が所感を述べた。「まだ本戦トーナメントも始まっていないので、これからですね…」との言葉だった。
最後は参加女流棋士が整列して、記念撮影。女流棋士会とLPSAが呉越同舟となる、稀有な一瞬だった。
最後は参加女流棋士が控室に消えて、全行程が終了した。時刻は、6時近くになっていた。
さて、全国の将棋ファンが注目する一斉予選対局は、7月28日(土)、同ビルで行われる。大勢の将棋ファンの前で自分の将棋が披露できるということは、女流棋士冥利に尽きると思う。己の魅力に応じて懸賞金も増えるし、指し甲斐もあろう。参加選手は持てる力を全部出し、悔いのない将棋を指してください。陰ながら、応援しています。
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2 コメント

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Unknown (由紀たんタイトル挑戦)
2012-07-02 15:24:31
To KANSAINOSEINAN


一公さん
マイナビ抽選の様子がわかりありがたいです。

まあ12ブロックは何でしょうね。人気者が集まって。是非室谷さんに懸賞かけてください。
室谷さんの予選ぬけを多数のファンが待っております。
ナイナビもアクセス数や懸賞数も変わってくるので祈っていると思います。。
がよりによって矢内さんと同じブロックに入らんでもいいよな。。
室谷さんもこれから上の段階になるための試練なのでしょうね。また7/28報告待っております。

室谷さんはその後7/30(月)は関西将棋会館で棋聖戦 第5局の聞き手です。
第5局まで行くかは微妙ですが、関西ファンは複雑な気持ちで棋聖戦見てます。
きっと第5局は棋聖の行方とともに室谷さんの登場で大入りになると思います。
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Yuki Muroya (一公)
2012-07-03 17:36:41
>KANSAINOSEIMANさん
コメントをありがとうございます。
第12ブロックは、固定ファンを多く持つ女流棋士が集まりましたね。出身地も茨城から大阪まで、バラエティに富んでいます。これは懸賞金も多く懸かるでしょう。
室谷先生はメキメキと実力を付けていますね。このブロックで勝ち抜く可能性は、十分あります。
でも私は、当日現地へは行きません。私が行かなくても懸賞金は多く付くし、ほかのブロガーが詳細なレポートをしてくれるでしょう。
関西将棋界にあって関東将棋界にないもの。それは室谷先生です。室谷先生を目にする機会が多い、関西の将棋ファンがうらやましいです。当日は私も自宅で、室谷先生を応援しています。

棋聖戦は、第5局までは行かないでしょう。やっぱり羽生先生は強いです。
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