この29日、30日は、第83期名人戦第2局である(主催:日本将棋連盟、毎日新聞社、朝日新聞社)。第1局は9日、10日だったが、ずいぶん久しぶりの気がする。ああ、まだ名人戦をやってたんだっけ、とすら思った。
第2局の対局場は昨年に続いて、羽田空港第1ターミナル。空港への足は、飛行機は当然として、鉄道や路線バスも豊富にあり、便利だ。また自動車で来た人には、大きな立体駐車場がある。基本1時間300円で、最大料金(24時間)の最安値は、1,530円。
これだけ安いと、空港までクルマで来て、駐車場にクルマを置き、飛行機で改めてどこかへ行く、という裏ワザも使えそうだ。許可が下りるかどうか知らないが、クルマの中で一夜を明かす超裏ワザも考えられる。
さて第1局は、藤井聡太名人が終盤に37手詰の妙技を披露し、対局者の永瀬拓矢九段のみならず、すべての棋士に脅威を与えた。
第2局、永瀬九段がここを落とすと0勝2敗となり、まず名人奪取は無理だ。よって本局は、永瀬九段の実質的カド番となる。
将棋は藤井名人の先手で、お互い飛車先の歩を突き、角道を開けた。そして藤井名人、2つめの飛車先の歩を突いた手に、永瀬九段が呼応せず、金を上がったのが深謀遠慮の一手だった。
永瀬九段はさらに角を上がり、藤井名人に角交換を迫る。
これには断固応じるのが藤井流だ。精密機械の藤井名人だが、意外に気合で指すところもある。
そしてこの角が成れば永瀬九段は金で取るよりないが、これで先手が悪いわけがない、というのが藤井名人の大局観だ。
もっともそれは永瀬九段も承知しているが、それでも後手指せる、が永瀬九段の結論だったのだろう。実戦もそう進んだ。
ただ、この金は早晩3二へ引くことになる。そのとき藤井名人に飛車先の歩の交換を許すが、それでいいのか?
果たして永瀬九段は金を引き、藤井名人も飛車先の歩を交換した。
そこで永瀬九段が歩を受けず、銀を上がったのが継続手。銀冠の形を作って盛り上がっていく作戦だ。
藤井名人は角を打つ。これがいつでも角と銀歩の交換になる権利があるが、このとき後手が歩切れだと、存外受けに窮することがあるのだ。
局面はどちらも手を出さず、我慢比べの様相を呈してきた。
実戦は永瀬九段が62手目を封じた。永瀬九段の飛車先の歩は、まだひとつ突いただけである。この歩はもうひとつ突くのか、それとも桂が跳ねるのか。これは永瀬九段の構想通りに進んでいるのか。
30日の第2日目が待ち遠しい。
(つづく)
第2局の対局場は昨年に続いて、羽田空港第1ターミナル。空港への足は、飛行機は当然として、鉄道や路線バスも豊富にあり、便利だ。また自動車で来た人には、大きな立体駐車場がある。基本1時間300円で、最大料金(24時間)の最安値は、1,530円。
これだけ安いと、空港までクルマで来て、駐車場にクルマを置き、飛行機で改めてどこかへ行く、という裏ワザも使えそうだ。許可が下りるかどうか知らないが、クルマの中で一夜を明かす超裏ワザも考えられる。
さて第1局は、藤井聡太名人が終盤に37手詰の妙技を披露し、対局者の永瀬拓矢九段のみならず、すべての棋士に脅威を与えた。
第2局、永瀬九段がここを落とすと0勝2敗となり、まず名人奪取は無理だ。よって本局は、永瀬九段の実質的カド番となる。
将棋は藤井名人の先手で、お互い飛車先の歩を突き、角道を開けた。そして藤井名人、2つめの飛車先の歩を突いた手に、永瀬九段が呼応せず、金を上がったのが深謀遠慮の一手だった。
永瀬九段はさらに角を上がり、藤井名人に角交換を迫る。
これには断固応じるのが藤井流だ。精密機械の藤井名人だが、意外に気合で指すところもある。
そしてこの角が成れば永瀬九段は金で取るよりないが、これで先手が悪いわけがない、というのが藤井名人の大局観だ。
もっともそれは永瀬九段も承知しているが、それでも後手指せる、が永瀬九段の結論だったのだろう。実戦もそう進んだ。
ただ、この金は早晩3二へ引くことになる。そのとき藤井名人に飛車先の歩の交換を許すが、それでいいのか?
果たして永瀬九段は金を引き、藤井名人も飛車先の歩を交換した。
そこで永瀬九段が歩を受けず、銀を上がったのが継続手。銀冠の形を作って盛り上がっていく作戦だ。
藤井名人は角を打つ。これがいつでも角と銀歩の交換になる権利があるが、このとき後手が歩切れだと、存外受けに窮することがあるのだ。
局面はどちらも手を出さず、我慢比べの様相を呈してきた。
実戦は永瀬九段が62手目を封じた。永瀬九段の飛車先の歩は、まだひとつ突いただけである。この歩はもうひとつ突くのか、それとも桂が跳ねるのか。これは永瀬九段の構想通りに進んでいるのか。
30日の第2日目が待ち遠しい。
(つづく)
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