一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

峰不二子こと増山江威子さん、逝去。

2024-06-05 23:43:57 | プライベート
声優の増山江威子さんが、5月20日に亡くなっていた。
増山江威子さんは、1960年代から声優で活躍した。最初は洋画の吹き替えだったが、のちにアニメも担当するようになる。
1971年、「天才バカボン」のバカボンママが最初の当たり役。
そして「増山江威子」の名前を全国区にしたのは、1973年の「キューティー♡ハニー」である。「ハニー、フラッシュ!!」の掛け声で、如月ハニーが全裸になって変身するシーンは、当時の少年のココロを鷲掴みにしたのであった。
1975年、「一休さん」では、一休さんの母上さまを演じた。これもよかったが、次の作品が、増山江威子さんの代表作となる。
すなわち、1977年に開始された「ルパン三世・第2シリーズ」の峰不二子である。
もともとは1971年に始まった第1シリーズで起用されるはずだったが、いろいろあって、二階堂有希子さんが峰不二子を演じた。
しかし増山江威子さんは峰不二子役を熱望しており、第1シリーズ第14話「エメラルドの秘宝」では、ゲストで出演した。キャサリン役で、二階堂有希子さんと堂々と渡り合ったのである。この回は、第1シリーズ屈指の名作と思う。
第2シリーズで増山江威子さんは峰不二子を活き活きと演じ、私たちは、峰不二子の声は増山江威子さんの声だったんだ、と認識したのであった。
ここに増山江威子さん演じる女性は「美人」「セクシー」「ナイスプロポーション」、そして「強い女」というイメージが確立した。その声は、成人男性をもトリコにしたのであった。
そんな増山江威子さんは、どんな顔をしているのか。当時はインターネットなどなかったし、マンガ雑誌にも紹介されることはなかった。
だが、日本テレビの人気番組対抗戦で「ルパン三世チーム」も出場し、山田康雄さんらが水中で楽器を奏でる中、増山江威子さんは「ルパン音頭」を歌った。私は感激を禁じ得なかった。
その後増山江威子さんは、「パーマン」のパー子・星野スミレ、「オバケのQ太郎」のU子を演じることになる。これらもまた、ある意味「強い女」であった。
増山江威子さんにとって峰不二子はライフワークだったが、2000年代に入ると、やや不二子の声の音程が下がってきた。そして2010年をもって、峰不二子役を勇退した。私の中の「ルパン三世」は、実質的にここで終わったと言ってよい。
その後、増山江威子さんは声優番組に出ることもあったが、顔は出さなかった。登場人物のイメージを壊したくなかったからだという。
世の男性のココロを鷲掴みにした名声優に、合掌。
コメント
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