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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2016年最後の大野金曜教室(2)

2016-12-26 00:24:47 | 新・大野教室

第4図以下の指し手。△5二飛▲同飛成△同銀▲8二飛△2九飛▲6八玉△3六桂▲5九銀△2八角▲2七金△3九角成▲3六金△4九馬(第5図)

Og氏も来た。やはりいつものメンバーが集まるのである。
△5二飛と打たれて飛び上がった。これは△5八飛成の詰めろだから取るよりないが、△同銀で上手陣は盤石になってしまった。
それでも気を取り直して、▲8二飛と打つ。大野八一雄七段は△2九飛。私はノータイムで▲6八玉。ここで金を打たず玉を上がるのも、前回の教室で教わったものだ。
続く△3六桂も厳しいが、私は▲5九銀と引いて耐える。これが存外粘りのある手で、これがあるなら△2九飛では先に△3六桂だったか。
△2八角では△2六角を読んでいたが、△2八角も厳しい。私は▲2七金。もったいないようだが、▲8一飛成の攻め合いは△3七角成とされ、これが両銀取りのうえ、上手玉が2五へ抜けてしまう。
しかし▲3六金と桂を外したのも大きく、8一桂を取る必要がなくなった。
さて△4九馬の時にどうするか。

第5図以下の指し手。▲6九金△1四歩▲5四桂△3一銀▲8一飛成△6一歩▲6二桂成△4三銀▲6一竜△2七馬▲4八桂△4六歩▲5一竜△3二銀上▲4五香(投了図)
まで、一公の勝ち。

第5図で▲1五桂△1四玉▲5二飛成で勝てれば話は早い。しかし△5九馬▲5七玉の時、△5二香と王手で竜を取られてしまう。以下下手は相当怖い思いをしなければならず、私は▲6九金と入れた。ただその前に、▲1五桂は利かせた方がよかったかもしれない。
大野七段は△1四歩と▲1五桂を消す。私の唯一の狙いを消されたが、反面上手の入玉がほぼなくなった。
ほかの対局を見ると、Fuj氏が勝ったようだ。Fuj氏は前回の金曜教室でも香落ちで勝利している。香落ちは平手とほぼ同じだから、この結果は考えられないのだが…。
「あれえ? おかしい…」
とか大野七段がつぶやいている。言っちゃあなんだが、大野七段は対Fuj戦となるとポカをやらかすパターンが多い気がする。だからといってFuj氏の勝利の価値が薄れることはないのだが…。
私は上手の二枚銀を攻めねばならぬ。▲4四桂と打ちたいが、△4一銀でむずかしい。私はその隣の5四に打った。
△3一銀に▲8一飛成がまた先手。△6一歩に▲6二桂成と活用して、またよくなったと思った。
今度はU君が勝ったようだ。こちらは平手の手合いだから本当に大したものだ。
「今日のメンバーは厳しいね」
と佐藤氏。周りを見回すと、たしかに一癖も二癖もある連中ばかりだ。
△2七馬に▲4八桂。これは△2七馬の時に用意していた手だった。
△4六歩。これを▲同歩や▲同金もあるが、勝ちが遅くなる。私は▲5一竜とし、△3二銀上に▲4五香と打った。ここで大野七段が投了、「受け潰された」とつぶやいた。


感想戦。局面は第1図に戻る。大野七段は
「ここは▲5三歩△同飛▲5四歩△同飛▲4五金でしょ」
と言う。私は△2四飛▲同飛△同歩▲5五角△5七銀の読み筋を披露したのだが、以下▲同銀△同歩成▲同金に△3八飛ではなく△2八飛と打ってしまい、それは5五角が利いているから下手優勢でしょう、で終わってしまった。
もっとも大野七段は▲4五金に△2四飛とぶつける気はなく、△6六歩(参考2図)と攻め合うつもりだったとのこと。

以下▲5四金△6七歩成▲同金△6六歩▲6八金△6七銀に▲5八歩(参考3図)でどうか。

以下△6八銀成▲同玉△4九金には▲7七玉、が私の主張。これで下手よし、で感想戦は終わったのだが、よく考えたら感想戦では、この局面で▲7五歩が突いてあった。歩が7六なら▲7七玉がなく、確かに△4九金で下手が困っている。
よって△6八銀成には▲4九玉と逃げるが、△6七歩成で上手押せ押せだ。
以上の検討を総合すると、第1図で▲5八歩は案外冷静だったかもしれない。

左のHat氏も勝った。苦しい将棋に見えたが、最後は華麗に決めたようだ。
ここまで大野七段4連敗。いかに指導対局とはいえ、これは上手にとって厳しい結果だ。残る1局は右のShin戦だが、これもShin氏がうまく食らいついている。そのまま観戦したいが、私は自分の感想戦を切り上げ、Fuj氏の感想戦に加わった。といっても大野七段はShin氏との対局に専念している。結果、私とFuj氏のみで検討することになった。
これは5分程度で終わり、私はFuj氏に仕事の不満をぶちまける。やや時間が早いが、今日の私の目的はこれにあった。
しばらくおしゃべりすると、Shin氏の将棋が終わったようだ。これはShin氏が負けたっぽい。私は対局中に覗いていたので自分の推奨手を述べたが、それは疑問手だったようだ。
全5局が終わり、ふだんの金曜教室なら指導対局2局目を始める。ましてや大野七段はここまで1勝4敗で、「リベンジ、リベンジ…」とうわ言のようにつぶやいている(註:Shin氏は大野七段に勝っていた。つまり1局目は会員の5勝0敗で、大野七段がリベンジを所望するわけであった)。
が、今日は会員も多く、スタッフのW氏は「あとはみんなで適当に指して」と放任した。
そこで、Fuj氏とShin氏は再び大野七段と。Hat氏は佐藤氏と、私はU君と指すことになった。
(つづく)
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