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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第29期竜王戦第5局(1日目)

2016-12-01 23:38:53 | 男性棋戦
今日は夕方に耳鼻科に行った。待合室で待っていると、幼児3人を連れた母親が来た。うち1人は赤ん坊で、彼女が背中におぶっていた。その赤ん坊がギャーギャー泣き始めたのだが、母親はあやそうとしない。まあそれはよしとしよう。
母親は赤ん坊をソファーに座らせ、病院備え付けのおもちゃを与えた。すると、赤ん坊はそのおもちゃを壁にドンドンと叩き始めた。しかし母親はまたも何も言わず。
――あんたねえ、赤ん坊が自分の家の壁におもちゃをドンドンと叩きはじめたら、注意するでしょう!? 病院だって同じことだよ。すぐ止めさせなさい!
近頃の大人はなっちゃいないね。

   ◇

今日から函館で竜王戦第5局。ここまで2勝2敗で、七番勝負としては最高の展開である。
前回も書いたが、観光地の旅館で旨いものを食べ、温泉に入り、将棋を指す。棋士にとって堪えられない環境であろう。
函館に行くには新幹線か飛行機か一考を要するが、今回の一行は新幹線利用。JR北海道(と東日本)が多額の資金をつぎこんで開業した路線だから利用してもらわねば困るが、そもそも今回対局場に函館が選ばれたのは、新幹線開業記念という側面があったらしい。それでは新幹線を利用する一手だ。ただ北海道新幹線は、函館駅に直行しない。新函館北斗駅で乗り換えなければならないのがネックだ…。
話を将棋に戻す。本局は丸山忠久九段の先手番。注目の戦型は角換わり腰掛銀と見るが、絶対とは言い切れないところがある。同じ手番の第3局が相穴熊だったからだ。
それに角換わり将棋は、丸山九段の後手番一手損角換わりのイメージがある。丸山九段が先手で角換わりを志向するかどうか。
丸山九段が初手▲7六歩なら渡辺明竜王は△8四歩とし、矢倉を志向しそうな気がする。
▲2六歩なら△3四歩か△8四歩か。いずれにしても、角換わりになる可能性は50%に思われた。
仕事中にスマホを繰ると、将棋は横歩取りになっていた。これは予想15%で、やや意外だった。
それにしてもいつも不思議に思うのは、両者は「スキあらば穴熊」党なのに、玉の薄い戦型も好んで指すことだ。まあそこはプロだから何でも指せるわけだが。
渡辺竜王は△8五飛と引く。一時期猛威を振るった中座飛車だが、最近は△8四飛が主役の座に戻っている。△8五飛は逆に新鮮に映るが、そこは△7二銀とのコンビネーションで、2016年バージョンといえる。
そのまま再生を進めると、「記録係の梶浦宏孝四段…」の記述が見えた。
明日は東京・新橋で大内延介九段による大盤解説会がある。その駒操作が梶浦四段なのだ。代打の本命は藤森哲也四段だが、さてどうなるか。
36手目△2三歩。私が指したら苦笑されそうだが、竜王に定跡なし。自陣のキズをなくして後の攻めに専念しようということだろう。
さらに進んで、微妙に見たことがない形になった。封じ手の2手前、△4二金はやや奇異に見えるが、これで角が自由に動ける。
対して丸山九段の▲6八角が意味不明。いやもちろん意味はあるのだが、私レヴェルの棋力ではそのココロがまったく分からない。
というわけで、2日目の展開を楽しみにしている。私はもちろん、新橋に赴くつもりである。
コメント (2)
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