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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

4日の大野・植山教室(前編)

2015-07-13 00:07:45 | 大野・植山教室
4日(土)は、埼玉県川口市にある「大野・植山教室」に行った。
同教室は原則的に第1、3の土・日曜日開講(8月は日程が違うので注意)。1回3,500円。月4回で12,000円。事前予約は必要なく、月3回目と4回目は2,500円になるので、最終的に12,000円になる計算だ。これはかなり良心的な設定といえる。
講師は大野八一雄七段と植山悦行七段で、それぞれ1局ずつ、指導対局をいただける。それが済めば自由対局もあり、3時休みにはお菓子と詰将棋が出る。生徒に勉強する気があれば、とことん協力してくれる。ここがこの教室最大の特色である。
今日は天候不順だが、こういう日こそ将棋日和だ。午後1時25分ごろ教室に入ると、子供の数が多い。10人近くいそうだ。
昔から小学生がいたことはいたが、ここ数か月で、急に増えた気がする。これも講師の大野七段、植山七段の懇切丁寧な指導の賜物だろう。もはや「大野・植山子供教室」といえる。
とはいってもSat氏、Hat氏ら大人も何人かいて、助かった。
W氏は今日も休み。Fuj氏が手合い係を務めていた。1局目はOk氏と二枚落ち戦。前日に続いて連戦だ。
Ok氏は袖飛車から力戦形。▲5六歩をなかなか突かないので、私が△5五歩と位を取った。これを突っ張りきれれば、私が優勢になる。
果たしてOk氏はひるみ、私がガッチリ中央を確保。この将棋は負けられないと思った。
だが、▲2五桂に△3四銀と立ったのが失着。後の△2四歩~△2五歩の桂取りを見たものだが、いまさら桂馬を取る時代ではなかった。
Kun氏が久しぶりに来席した。LPSA金曜サロンのころの常連が見えると、室内が懐かしい雰囲気になる。
Ok氏は▲9七角とのぞく。Ok氏は中央を塞がれることが多いので、角を苦し紛れに端から活用することが多いが、今回はこれがけっこう効いた。
やむない△6四銀(打)に、▲5六桂の両取りがまた厳しい。さっきまでは私の楽勝と見ていたが、一遍に勝負将棋になっているのに呆れた。
私は目をつぶって△8五桂(図)。

ここでOk氏は▲6四桂と指し、△9七桂不成となって、私の勝勢が確定した。
数手後、△5七歩▲6八金右△2五銀▲同飛△4七角(王手飛車)まで、私の勝ちとなった。
Fuj氏を交えての感想戦となったが、▲6四桂では、▲3二歩成というシャレた手があった。
これに△9七桂不成なら▲3三桂成△5三玉▲3四成桂△同金▲2三飛成で下手優勢。といって△3二同玉も、▲4四桂の王手でもいいが、▲6四角△同歩▲3三銀△4一玉▲4四桂で下手勝ち。Ok氏はこう指せばよかった。
しかしまあ、ここでじっと▲3二歩成は指せないと思う。これが指せたら有段者だ。
翻って、私の△3四銀がやっぱり悪手。△2四銀と上がればハッキリしていた。
Ok氏は残念だったが、大野七段や植山七段の教えを守れば、初段になれる。
盤上に髪の毛が落ちており、Ok氏に不審がられた。これは言うまでもなく、私の毛髪。イヤになった。

2局目は大野七段に角落ちで教えていただく。今日も生徒が多いので、Fuj氏は手合い係に徹している。でもその姿がだいぶ板に付いてきた。
本局は気分を変えて、振り飛車で行ってみた。私の三間飛車に、大野七段は△8四金の棒金。私は中央に戦いを求め、△8四金を相手にしない方針を採った。
右ではSat氏が平手で教わっている。大野七段の四間飛車に、Sat氏の右4六銀戦法。これはSat氏の得意戦法だ。大野七段は△5三金と立って対抗していた。
4四の地点で駒を交換し、私は▲6六角とのぞく。上手玉は4三で、次に▲4四銀があるので大野七段は△4四銀と埋めた。が、ここで▲4五桂と跳んだのが会心の一手。△4五同銀なら▲4六歩と銀を殺し、次に▲4五歩と伸ばす味がいい。
本譜は△4五同桂だったが、私はやはり▲4六歩。△5七桂打の飛車金両取りには相手をせず、黙って▲4五歩と桂を取った。
そこから数手進んで、△4三歩に▲5五桂と打った(第1図)。

Kun氏は植山七段に教わっている。「オーッ!!」と植山七段が叫んでいる。Kun氏はどんな手を指したのだろう。
局面――。▲5五桂に△4四歩なら▲6三桂成。△5五同銀なら手順に▲同銀と逃げ、次に▲4四歩を見て下手指せる。上手は駒得をしているが、△7五金の働きが今一つである。
ともあれ▲5五桂でけっこうな手ごたえを感じたのだが、大野七段は△5二玉。受けになっているような、なっていないような不思議な手で、私はすっかり考えてしまった。
(つづく)
コメント (2)
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