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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

臨時「勝手にマッカラン勝負」開催

2014-05-29 00:20:07 | 女流棋士
日付変わってきょう29日(木)は、清水市代女流六段―渡部愛女流初段戦、中倉宏美女流二段―伊奈川愛菓女流初段戦(いずれも倉敷藤花戦)がある。
前者のふたりは1か月前、女流名人リーグで顔を合わせている。そのときは相居飛車の将棋から清水女流六段が競い勝ったが、中盤までは渡部女流初段が十分の形勢だった。
とにかく渡部女流初段にとって清水女流六段は難敵だが、ここは再び存在感を示すチャンスでもある。
私見では、渡部女流初段は将棋のセンスがいいと思う。清水女流六段のそれにはあえて触れぬが、まあ、推して知るべしである。渡部女流初段の中、終盤の読みも清水女流六段のそれに劣っているとは思わない。きょうももちろん、十分勝機はあると思う。
将棋会館での対局はアウェーだが、幸いきょうは、同じ部屋に宏美女流二段がいる。女流将棋はこの2局だけなので、渡部女流初段も落ち着いて将棋が指せるのではなかろうか。
そして本局、渡部女流初段が勝てば、倉敷藤花戦2連勝となる。そこで当ブログでは、「臨時マッカラン勝負」を行うことにした。すなわち渡部女流初段が勝ったら、勝手にマッカラン(に相当するもの)をプレゼントしてしまおう、というものである。
…とこんなことを書くと、「私は?」とか宏美女流二段が不満を洩らしそうだが、宏美女流二段は最近成績が悪いので、今回は我慢していただく。
ともあれLPSA所属の2女流棋士は、本日は頑張ってもらいたい。応援しています。
コメント (7)
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内視鏡検査を受ける・後編

2014-05-29 00:06:27 | プライベート
まあ鼻だろうと口だろうと、管が食道を通ることに変わりはない。もう引き返せないので、そのまま検査を受けることにした。
まず、胃の洗浄液を飲む。続いて喉への麻酔である。やはり生では挿入できないのだ。念には念を入れる意味で、もっと強い麻酔薬を飲む手もあったが、それをやると午前中はふらふらするらしいので、そちらは遠慮した。第一、大の男がそこまで面倒を見られたくない。
液状の麻酔薬を舌の奥にピュッとかけられる。頭を壁につけてしばらくいると、液が舌をつたって喉に達し、オエッとなった。早くも前途多難である。
心臓を下にして横になり、マウスピースを咥える。いよいよである。
「検査中は唾を飲み込めないので、そのまま外へ流してください」
と先生が言う。私がポケットに手をやると、女性看護師さんサッとティッシュをくれた。いまはこの看護師さんが唯一の癒しである。
先生が管を挿入してきた。ノドチンコのあたりは麻酔が効いており問題はなかったが、先端が食道に入ると、さすがに異物を感じた。
管の直径は数ミリだから問題はないのだが、食道の直径スレスレに挿入されている感じである。
さらに管が進んで、やはり苦しくなってきた。息は、鼻で吸って口で吐く。深呼吸の要領だ。分かってはいるのだが、忘れてしまう。やがて窒息状態?になり、瞬間、中断を申し出ようかと思った。が、すんでのところで息を吸い、窮地を脱した。
管は胃に入った。緊張すると全身の筋肉が硬直してよくない。リラックスが求められるが、どうするか。先日の大野教室のアフターで難解な詰将棋を出題されたのだが、それを再び脳内で解いてみる。しかし何度やっても同じ読み筋で堂々巡りをしてしまう。どうも詰将棋の解図はカラダによくないようだ。だが1分は稼げただろうか。
検査の時間は早くて5分、長くて10分とのことだったが、まあ10分は覚悟しなければなるまい。ゴールはまだまだ先だ。
胃を空気で膨らませる。少し苦しくなった。もう、我が運命は先生の手に委ねられている。
胃から十二指腸に移った。行きは鈍行だが帰りは快速だろうから、もう半分は過ぎたはずだ。私も呼吸の要領が分かり、少し余裕が出てきた。
ついに折り返しである。先生がいろいろ説明してくれるが、それを私はうつろな目で聞いている。傍で見ると、私は相当情けない格好なのであろう。
管が胃、食道を戻ってくる。やはり帰りは「快速」である。スッという感じで、管が喉を抜けた。
ふう…やっと終わった。マウスピースを外すと、ドロッ…と、大量の唾液がこぼれ出た。なんかこう、一仕事やり遂げた感じである。看護師さん、頑張ったオレを見てくれたか、という感じである。自分がヒーローになった気分だった。

しかし本題はここからである。検査の結果が最悪だったら、ここまでの苦労が水の泡になってしまう。
約20分後、診察室に呼ばれた。先生がパソコンのモニターを見ながら、先ほどの画像を流す。
「ここが食道、ここが舌ですね…」
私は興味深く見守る。いよいよ自分の体内を見学するのだ。モニターが次の画像を流す。「食道のここ、ここにわずかな筋が見えますね。それでちょっとイヤな予感がしたんですよ」
先生がミニ人体模型を指しながら説明した。
見ると、灰色に見える食道に、何本かの細い筋が入っていた。普段は光の当たらない場所を、私は見ている。それが不思議極まりない。
画像が先に進むと、その線がだんだん太くなってゆく。しまいには、胃の入口あたりでパアッと赤くなっていた。
先生が模型の下に添付されている写真を見せる。そこには6枚の食道と思しき写真があった。左の2枚はセーフだが、右の4枚がやばい。粘膜が赤くなっており、明らかに病巣であることが分かる。番号は「Grade1」から「4」まで振られてあり、先生は
「これじゃあ辛かったでしょうねえ。ここ(3)とここ(4)の間ぐらいですかねえ…」
と言った。…が、ニュアンス的には「4」だった。我が食道は、そんなにヒドイことになっていたのか!! やはり逆流性食道炎のようだった。1年前に診てもらえばと後悔したが、それも自分の選んだ道である。
「胃もちょっと赤いんだが…。ま、大丈夫でしょう」
胃は3月の区の健診で「白」と出ている。さすがに問題はないと思う。
十二指腸の入口に達するが、ここは「一方通行」で、食物が通るとき以外は閉じている。もちろん逆流したら困るからだ。このあたり、人間、というか生物の体はよくできていると思う。
画像は胃に戻ってきた。レンズが自分自身の管を映している。管の直径は7mmだそう。意外と細いと思った。1cmはあると思っていた。
ポリープが7個出来ていたがこれは良性で、切除の必要はないとのこと。ポリープは紫吹淳もできていたから、心配しなかった。
ただ、食道から胃に至る出口が、私の場合は少し開いているという。これは生まれつきのものらしく、ために、食物や胃液が逆流しやすかったようだ。
これにて先生の説明は終わり。我が体内は神秘の世界というか、何か小宇宙のごとくだった。これを見れば、もう少し内臓をいたわらなければと思う。暴飲暴食は止められないが、せめて食物ぐらいはよく咀嚼して飲みこもうと思った。
治療は、前日にいただいた錠剤をそのまま飲み続けることで収まった。これは2か月前に処方された薬と同じ。外科手術の類にならず、とりあえずは一安心である。ただ、この錠剤だけで完治するのか、いつまで通院するのかは不明である。

今回私は不幸中の幸いだったが、だから皆さんも早期検査を受けてください、とは言えない。
私は今回のほかにも慢性的な「不便」があるが、それを改善しようと思えば、いやな反動も伴う。結局、どうしようもなくなったときに初めて、然るべき処置を取ることになるのだろう。
それで手遅れになったらしょうがない、それも運命である。
コメント (2)
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