一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

66たび大野教室に行く(その2)・和田あき女流3級に告ぐ

2014-05-12 00:07:51 | 大野教室
上手(角落ち)・大野七段
下手・一公

△6二銀▲7六歩△5四歩▲2六歩△5三銀▲2五歩△4二玉▲2四歩△同歩▲同飛△3二玉▲3六歩△2二銀▲2八飛△5二金右▲3五歩△4二金上▲4八銀△4四銀▲3八飛
△2六歩(第1図)
▲2八飛△3五銀▲3六歩△同銀▲2六飛△4五銀▲3五歩△5五歩▲同角△2三歩▲7五歩△5三金上▲7六飛△6四歩▲7四歩△同歩▲同飛△7三歩▲7六飛△2四歩
▲7二歩△同飛▲8六飛△8二飛▲7二歩△8四歩▲7一歩成△8五歩▲7六飛△6三金▲7八金△7四歩▲8一と△同飛▲2六飛△2三銀▲8八角△1四歩▲1六歩△5三金上
▲5六歩△4四金▲5七銀△3五金▲2八飛△5四金▲5八金△2五歩(投了図)
まで、69手で大野七段の勝ち

21手目大野八一雄七段に△2六歩と垂らされた局面。これに▲2八歩では未来がないので、私は▲2八飛と寄った。数手進んで▲3五歩が用意の手。
次に▲4六歩があるから大野七段は△5五歩だが、喜んで▲同角と取り歩損を回復して、痛み分けになった。
ここからは次の構想。角落ち戦は定跡に縛られず自由に指せるのが醍醐味だ。私は▲7五歩から▲7六飛とひねる。41手目△2四歩に隙ありと見て、▲7二歩と垂らした。以下2歩を犠牲に桂得して、下手十分になったと思った。
しかし61手目△5三金上に▲5六歩が悪手。すかさず△4四金と出られて、事の重大さに気付いた。まさか▲2七桂とは打てぬので▲5七銀と上がったが、△3五金~△2五歩と圧迫され、もう下手勝てない。これ以上指しても時間の無駄と判断し投了した。

局後の検討では、▲5六歩でやはり▲3七桂(参考図)と跳ぶのがよかったようだ。以下▲5五歩と突く手を絡めて、さらに下手が優位に展開できる。

そもそも▲5六歩自体が飛車の横利きを遮り、あまりよい手ではない。せっかく下手十分の局面に持って行ったのに、もったいないことをした。
5局目はS君とのリーグ戦。S君とは平手で何局も指しているが、S君はFuj氏とのリーグ戦では、飛車を落としてもらっていた。そこで私とは何の手合いにするかS君に一任したら、「角」を所望された。角とは、なかなかいい味である。
将棋はS君の矢倉。3~4筋から一方的に攻められ、こちらは青息吐息だ。
ここで▲7二銀と△6一飛を攻められたら上手が敗勢だったが、S君はそれを逃す。私は△6九角から△8六桂と急所の攻めで迫るが、まったく自信はなかった。しかしS君が竜を蟄居させてしまい、形勢は私に傾く。最後は私がS玉を即詰みに討ち取った。
「このおっちゃんには平手で勝ったのに、角落ちで負けるなんて…」
とS君の顔が言っているが、そこが将棋のむずかしさである。
一休みしていると、大野七段が「あきちゃんが、大沢さんに言いたいことがあるってよ」と言う。はて、先日は和田あき女流3級の要望に早々に沿ってあげたし、ケチ?をつけられる謂われはないのだが、聞いてみると、先日の当ブログの女流王座戦の勝敗予想で、和田女流3級を負けにしたことに不満があるらしい。
たびたび書いているが、棋戦の勝敗予想は私のファン度とは関係していない。双方の棋力を勘案し、あくまでシビアに予想している。しかも和田女流3級の初戦は渡部愛女流初段である。これではどちらにも白星を付けたくなる。
OK分かった。もし和田女流3級が愛女流初段に勝ったら、何でも好きなものを買ってあげよう(といっても、限度ってものがあるが)。
続いて本日6局目、植山悦行七段の指導対局に入る。

上手(平手)・植山七段
下手・一公

▲7六歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7七角△3四歩▲6六歩△6二銀▲6八銀△4二玉▲4八玉△3二玉▲3八玉△3三角▲2八玉△2二玉▲3八銀△3二金▲6七銀△1二香
▲5六歩△1一玉▲7五歩△6四歩▲6八角△6三銀▲7六飛△2二銀▲7七桂△5二金▲5八金左△4二金右▲1六歩△8四飛▲5七角△5四銀▲1五歩△9四歩▲9六歩△2四歩
▲4六歩△2三銀▲3六歩△2二金▲3七桂△3二金右▲4五歩△4四歩▲同歩△同角▲4七金△4三銀▲4六金△5四歩▲8六歩△同歩▲8五歩△8二飛▲8六飛△1四歩(第1図)

きょうも平手戦である。▲7六歩△8四歩。私が矢倉を目指せば、植山七段は急戦でくるだろう。定跡を外されてはこちらが負けるので、本局も定跡の力を借りることにした。すなわち振り飛車である。
三間飛車に振ると、「やはり先手は三間飛車がいいんですかねえ」と植山七段がつぶやき△8五歩。以下穴熊に囲われた。急戦派の植山七段、穴熊の採用はめずらしい。
私はいろいろ警戒しながら▲4五歩。すかさず△4四歩とされ一歩を交換されたのがアレだったが、下手も▲8六歩から上手の飛車を凹まして、指せると見ていた。
植山七段「ここは死んでも△8三歩とは打ちませんね」
私「そこが人間の指し手ですよね。コンピューターと違って」
植山七段は△1四歩。穴熊側からの逆棒銀で、この手は1秒も考えなかった。

(つづく)
コメント (5)
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