島井ちゃんを観る

名人戦第３局が８日から行われているのをうっかりしていた。本局もNHK-BSで放送があり、聞き手はLPSAの島井咲緒里女流二段。これは一見の価値がある。
LPSA所属の女流棋士が日本将棋連盟の対局の聞き手を務めるのは珍しいが、昨年あたりから解禁されてきた。ちなみに最近はLPSAのイベントにも、日本将棋連盟所属の棋士が登場している。今月25日の「みんなハッピー！　LPSA将棋パーク2014」には桐谷広人七段も来場予定で、これらの事例は米長邦雄氏の死去と無関係ではあるまい。いずれにしても、めでたいことである。
脱線したが、そんなわけで８日はNHK-BSを観られず、９日は午後５時すぎに仕事を終えたあと、テレビを点けた。いくら島井女流二段目当てとはいえ、録画までして観る気はしない。
画面には将棋盤が映っており、解説の藤井猛九段とNHKアナウンサーの声が聞こえた。そばに島井女流二段がいるはずだが、分からない。
しばしふたりでのやり取りが続く。藤井九段はボソボソしゃべるが、実戦心理を巧みに表現するなど、私の好きな解説者のひとりだ。三指に入るかもしれない。
約10分後、やっと大盤が映った。向かって右に藤井九段、左にNHKアナウンサー、中央に島井女流二段がいた。動く島井女流二段を拝見するのは３月６日（木）、阿佐ヶ谷で行われた「勝負師の彼女じゃ…イヤですか？ Vol.3」以来である。そしてその前というと、昨年７月12日のLPSA芝浦サロンまで遡ってしまう。
で、テレビの島井ちゃんは、妙にフケていた（失礼）。髪型が以前と変わっていて、ショートヘアが全体的にこんもりした感じ。マンガ「翔んだカップル」の、初登場時の山葉圭の髪型にそっくりだった。ただ、お顔がキュートなのは間違いない。
服装はブラウンのジャケットで、これがNHK仕様なのかもしれないが、全体的に地味である（余談ながら、NHK杯トーナメントの室谷由紀女流初段も、ちょっとおかしい）。
すぐ解説が始まったが、島井女流二段は大豪相手に臆することなく、ハキハキと業務をこなしている。途中、「クシュン、クシュン……クシュン!!」というかわいらしいクシャミの３連発があり、これはマニアには永久保存版だったろう。
藤井九段もこだわりの解説を披露し、ふたりはなかなかいいコンビだと思った。
とはいえやはり、島井ちゃんである。ちょっと若さが欠けたと思ったが、考えてみれば島井女流二段も来週で34歳である。ド根性ガエルの「ひろし」のお母さんと同じ年齢である。とすれば、歳相応の容姿なのかもしれない。

深夜放送のダイジェストも視聴する。藤井九段がちょっとぶっきらぼうな感じに見えたが、気のせいだったか。