禁欲期間と精子の質について書かれたある医師のブログ
一言でまとめると
「顕微授精には長い禁欲期間は必要ない」
簡単に説明すると…
卵子の老化が受精や着床に大きな影響を及ぼすと女性側の因子ばかり重視されますが、精子の質も胚の質に直接つながるようです。
なので可能な限り良い精子を作ることが大切となります。
体外受精や顕微授精の場合、採卵の3~4日前から禁欲するように言われる施設もあるかと思います。
「禁欲期間が長い方がたくさん精子が出来て良さそうだ」と思われるかもしれませんが、
実際にはどの程度の禁欲期間が精子にとって一番良いか、そのあたりの事は良く分かっていません。
ある実験で「短い禁欲期間により射出精子のDNA損傷率が低くなる」という結果がでました。
禁欲期間が短く、かつ密度勾配遠心分離法により分離した精子のほうがDNA断片化率が低い事がわかりました。精子の一般的な状態を示す「運動率、濃度、液量」と「精子の質」は分けて考える必要がありそうです。
濃度が濃くて元気に動いていても、肝心のDNAという質が悪ければ良い胚にはならないと言う事になります。
顕微授精には少量の質の良い精子があれば十分なので、長い禁欲期間は必要ないという事になりそうです。
以上
一言でまとめると
「顕微授精には長い禁欲期間は必要ない」
簡単に説明すると…
卵子の老化が受精や着床に大きな影響を及ぼすと女性側の因子ばかり重視されますが、精子の質も胚の質に直接つながるようです。
なので可能な限り良い精子を作ることが大切となります。
体外受精や顕微授精の場合、採卵の3~4日前から禁欲するように言われる施設もあるかと思います。
「禁欲期間が長い方がたくさん精子が出来て良さそうだ」と思われるかもしれませんが、
実際にはどの程度の禁欲期間が精子にとって一番良いか、そのあたりの事は良く分かっていません。
ある実験で「短い禁欲期間により射出精子のDNA損傷率が低くなる」という結果がでました。
禁欲期間が短く、かつ密度勾配遠心分離法により分離した精子のほうがDNA断片化率が低い事がわかりました。精子の一般的な状態を示す「運動率、濃度、液量」と「精子の質」は分けて考える必要がありそうです。
濃度が濃くて元気に動いていても、肝心のDNAという質が悪ければ良い胚にはならないと言う事になります。
顕微授精には少量の質の良い精子があれば十分なので、長い禁欲期間は必要ないという事になりそうです。
以上