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みらい会議の「高校再編計画についての意見書」は県の計画を追認するもの

2022年12月22日 | 議会
 12月定例市議会で八潮高校と八潮南高校の統廃合計画について
2本の意見書が提出された。
一つは私たち、日本共産党市議団が提出したもので、
「八潮高校と八潮南高校の統廃合計画の見直しを求める意見書」
もう一つは「みらい会議840」が提出したもので、
「県立高校の再編整備に関する意見書」
当初、意見書を一本化できないか、相談したが、合意できなかった。
私たちの意見書は、八潮高校の廃校計画を見直してほしいという意見書で、
みらい会議の意見書は「今後、新校設置にあたって地元への説明を十分
やってほしい」というもの。
これでは今、起きている廃校計画を認めることになってしまう。
日本共産党は私、池谷正がみらい会議の意見書に対して反対討論を行って
問題点を明らかにした。
以下、日本共産党市議団の反対討論。
 
 議案第28号「県立高校の再編整備に関する意見書」に反対の立場で討論します。
反対の理由は、この意見書は、今、出すべき意見書ではない、との立場です。
 
 本意見書は、本年10月27日に県教育委員会が承認した「魅力ある県立高校づくり第2期実施方策」に対して、「関係自治体との十分な協議を重ねてからの発表ではないため、地元住民や在籍する生徒、保護者等から多くの困惑の声が噴出している」と指摘し、本市の八潮高校と八潮南高校の統合も同様で、事前の十分な説明がない中で公表されたと述べています。
 
 その上で、本市は市内生徒数の増加が予測され、統廃合されれば、受験生を取り巻く環境や地域の街づくりにも大きな影響を与えると指摘してこの計画の問題点を明らかにしています。
この指摘はその通りで、異論はありません。昨日の私の一般質問でも「今回の統廃合計画についての説明は事前にあったのか」の問いに「説明はなかった」したがって「市としても計画について議論していない」とのことでした。
 
 ところが本意見書は、そうした問題点を指摘しながら、その結論として述べていることは、今回の統廃合計画の見直しには言及せず、今後「新校設置を検討する際には」「関係自治体や地元住民等に丁寧な協議」や「意見を聞く場を設ける」ことを求めるものとなっています。
つまり、今回の統廃合計画は仕方がないとあきらめているかのようです。
これでは、県教育委員会のいう通り、八潮高校の廃校計画に黙って従いますとの声明に他なりません。

 今回の第2期方策で、本市と同様に県立高校が廃校となる鳩山町では12月7日開催された町議会で、「埼玉県立鳩山高校の廃校撤回を求める意見書」を全会一致で可決しています。これこそ、地元住民の声にこたえる市議会の役割ではないでしょうか。

 今、私たちがとるべき対応は、「統廃合計画」を追認することでなく、今年度も37名が八潮高校を志望し、今後も増える市内中学生の進路先として八潮高校を残すこと、「廃校計画の見直しを求める」ことではないでしょうか。

 県の計画は3期にわかれています。今回は第2期、この後、「第3期の方策」が令和8年度以降に予定されています。
「計画の見直し」には次善の策として「第3期方策まで様子を見る」「廃校計画の凍結」「先送り」ということもあるのではないでしょうか。

 これこそ、「15の春を泣かせない」中学卒業生の願いにこたえる地元市議会がとるべき対応であると思います。最後に八潮高校の学校紹介に掲載されている卒業生の一文を紹介します。
「私は中学時代から國學院大學の神道文化学部というところを志望していましたが、学力が足りず非常に厳しい戦いを挑むことになりました。しかし、この八潮高校での生活を経て、最後まであきらめず挑戦し続けることの重要性について学ぶことができました。どんなに、苦しい道のりでも、どんなに孤独を感じたとしても、自分の強い意志と夢を信じ、信念をもって努力し続けると、自ずと周りの先生方や友人たちがサポートしてくれるようになり、合格をつかみ取ることができました。
 今は、目標達成のはじめの一歩としてあなたの将来における理想の自分を考えてみてください。それがあなたの信念となってあなたの背中を押してくれるでしょう。」
 こうした生徒の声にこたえるべきではないでしょうか。
このことを申し述べて本意見書に反対の討論とします。

 採決の結果は、みらい会議の意見書は日本共産党2名の反対のみで
賛成多数で可決。
一方、日本共産党の意見書は、日本共産党2名、声は力・維新・立憲・ファイトの会4名の
計6名の賛成にとどまり、少数否決となった。
 二つの意見書を読み比べていただければ、どちらが保護者と受験生の
願いにこたえているか明白ではないか。

夕景にたたずむスカイツリー。


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