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必ずコメントに参ります by iina

癌外科

2011年09月02日 | 雑感
パシフィコ横浜で「外科の進歩で人は幸せになったか」をテーマにした講演会を聴いてきた。
第44回 万国外科学会  市民公開講座 
パシフィコ横浜 会議センター1階メインホール 
8月27日・土曜日・・・14:00〜17:00 

福沢諭吉は「医療は外科より進歩する」と書いたが、その予言とおり随分進歩した。北島教授から内視鏡外科がはじまり患者に優しい手術として最先端医療が進歩した。腹や胸に小さな穴をあけ内視鏡を見ながら器具を操作して手術する。開腹するよりも傷口が少なく、術後の腸閉塞を誘発させることもなく効用は高い。
将来は画像を見ながらの遠隔手術、いまも行われている手術ロボットが進化し、そのための三次元映像の精度が上がるだろう。

基調報告:「外科の歴史と展望」  北島政樹(国際医療福祉大学 学長・万国外科学会 元会長)

女性の最大の敵 乳ガンを小さく切って元気取り戻す」国立がんセンター中央病院 乳腺科・腫瘍内科副科長:木下貴之氏

消化器の病気・時代と共に変わる<外科医の守備範囲>」慶応義塾大学医学部外科学部長  北川雄光教授

肝臓癌・・・からだに優しい手術から肝移植まで」岩手医科大学医学部外科学 若林 剛教授

取り戻そう ご機嫌な腸!」北里大学医学部外科 渡邊昌彦教授(今大会の組織委員長)
前半は以上の5人の先生がパネルと映像を使って、生々しい手術を映し出し、具体的に説明をしながらテキパキ要領よく進行し1時間半にまとめ上げた。いまは、ひとりのブラックジャックが必要なのではなくチーム医療が支えている。
ガン部位近くのリンパ腺のガン細胞に犯されたか否かを判別できるようになり、犯されてなければ其処から先を除去する必要がないので、不必要な切断を防げるようになった。医療はそれほど進歩したのに、現在は大腸ガンが増えている。

後半は、次のふたりから体験談が語られた。
元気な明日のために・・・癌に負けない」 仁科亜季子女優     さん
子宮ガンといまも闘っている。ワクチンで予防できる時代になったので、適齢期になったら受けることをすすめる。受診率は欧米が80~90%あるのに日本では10%台に低迷している。

癌患者、4度の手術を乗り越えて鳥越俊太郎ジャーナリスト
身体に異変があると、痛みがでたり吐気をもようしたり、セキをしたり熱がでる等の信号を発するが、ガンは痛みもなく静かに進行する。自らが病院に出向いてガンの有無を確認しに行かなくては分からない。なので、定期的な検査を受けることが重要だ。

映像やパネルのおかげで恐いガンも数段に対応できる医療に理解を深めることができた。
外科は進歩し、患者の望むガン駆逐の路をたどり頼もしい。手術は格段と進化しつづけ昔よりは幸せになったと思える。
ただ、最先端の先生方に診てもらえると心強いが、総てのガン患者が内視鏡外科を受けられる環境ではないので、最先端医療の普及が望まれる。



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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おはようございます (ippu)
2011-09-02 06:52:55
≪・・・総てのガン患者が内視鏡外科を受けられる環境ではないので、最先端医療の普及が望まれる≫
総ての患者が最先端の医療を受けられわけではないのに、私の舌癌は本当に恵まれていました。
感謝しています。
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改造人間 (らいちゃん)
2011-09-02 08:52:51
「総てのガン患者が内視鏡外科を受けられる環境ではない」確かにその通りです。
十数年前、2000年を目前にした21世紀についてのテレビ討論で、『21世紀の医療は格段に進歩する』と話していました。
人工心臓や人工腎臓など、人工臓器移植が普及し、130歳~150歳の日本人が増加するそうです。
ただし、一部の金持ちだけですが・・・・・。
親から貰った臓器が悪くなると人工臓器に替えていく時代がすぐそこに来ているのでしょうね。
21世紀は改造人間が出現するかも知れませんね。
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カプセル型カメラ (鷲谷芝嵐)
2011-09-02 09:55:20
内視鏡に代わって、カプセル型内視鏡が普及するといいのですが・・・特に、大腸、小腸の検査には・・・
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 (ハイジ)
2011-09-02 09:55:39
おはようございます。
私の母も十数年前、血液の癌・慢性T細胞型
リンパ性白血病で亡くしました。
今後ますます医学が進化して難病を克服するよう願望しています。
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お昼を食べたと (^π^)
2011-09-02 12:51:39
テレビでしか見たことないけど、おわらもいいばい。 (^^ゞ
福島や山形をめぐり、今度は横浜に講演会とはあわただしいたい。
仁科亜季子さんは、ガン予防のCMが繰り返し出て嫌気された女優さんやね。

              バイバイ (^π^)/~~~
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Unknown (イヴォンヌ)
2011-09-02 19:16:37
本当に医療の技術は進化し続けていますよね。

でも実際、がんの見つかるタイミングや転移のありなしなど人によってものすごく差があるものだと知人や友人の話を聞いて思います。

しかしながら医療の進歩はうれしいですね♪
返信する
Unknown (タミリン)
2011-09-03 08:40:12
医療の進歩は、嬉しい限りですよね~
頑張っているな~
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commentに m(_ _)m (iina)
2011-09-03 10:40:43
(ippu) さん へ
競輪の始まった小倉出身のiinaも、ブレーキのない自転車があろうとは、考えたことも
ありません。なるほど競技用でしたか。

善い医師に出会うことと、なにより自身と家族の病に立ち向かう気持ちが大切とは医師が
強く申します。そして、罹患した病気が治るタイミングにも恵まれる必要もありそうです。




(らいちゃん) へ
「ベゴニア・シルバーミスト」と「クレオメ」とは、難しい名の花ですね。
クレオメはカメレオンを連想させる花です。

ガン外科の講演を聴くと、ガンなんか恐くないと思える先生方の解説は心強かったです。
でも、早期発見があってこその外科ですから、やはりガンは転移するので恐い病であること
に変わりありません。




(鷲谷芝嵐) さん へ
「秋刀魚にがいかショッパイか」が味覚の通り相場です。
秋刀魚を焼くと煙がもうもうと立ち上がるので、幼いころは忍者の真似をして消えるまじない
をしてましたっけ・・・。
カプセル型内視鏡は、すでに活用されているようですが、まだ発展途上の利器のようです。
もっと精度が高まると、患者にはいまより楽になります。




(ハイジ) さん へ
逃亡者-掲示板で「おわら風の盆」を拝見しました。
テレビで特集でも組んでくれると嬉しいのですが、ハイジさんからNHKにでも注文を
つけてください。
激痛のガンにはなりたくありません。
健康診断を毎年欠かさずに受けるようにしたいです。



(^π^) さん へ
311以降、CM自粛のあおりで乳癌早期発見のための定期受診を盛んに流していたのは、
仁科亜季子親子だったと話してました。   



(イヴォンヌ) さん へ
ガウディの建物は独創的な奇観に惹きつけられます。
伊勢志摩のスペイン村に行ったときも、ガウディ風建造物に目をみはりました。
http://www.parque-net.com

病は、そもそも完治される時代というタイミングに出会わないと辛い病との闘いは避けられ
ません。なにより、どんな病も早期発見こそ最大の予防ですから、少なくとも定期健診を受け
たいものです。




(タミリン) さん へ
台風の影響で、関東はきょうも曇りときどき晴れたり雨で、風が強いです。

風邪で露と消えた時代を思えば、現代は治癒できる病は増えてきました。それも今は
信じられない治療法があります。
レザー治療、内視鏡の検査と外科、手術ロボット等々。
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