日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

出羽三山「湯殿山~注連寺」

2011-10-04 | 趣味・遊び
今年の旅行は東北に決めた。
被災地近くでなくとも、風評被害があるかもしれない東北
そんな思いの人が多いのか、「出羽三山ツアー」は満員の盛況
怖い者知らずは中年以降の小母さまや小父さま達
明るく賑やかお気楽な観光と思いきや・・

最初の観光地(これが間違い)湯殿山
「言わず語らず、語らば聞くな、聞かば語るな」と言われ
大鳥居の先は撮影禁止、誰にも話してはいけない



出羽三山は観光地ではなく、信仰の山だった。
そぼ降る雨に裸足の足を凍らせ
信心は無く、興味津々の頭を麻痺させ(?)お祓いとお祈りを捧げた。



川沿いには「即身仏」が埋まったまま何体もあるとか・・
湯殿山は生きながら仏になりたい人のメッカだったらしい。

次はバスで移動する。
季節は秋、田んぼの稲穂が美しく連なる



渓谷を流れるその名も「梵字川」
この辺りは神様や仏様の色濃い地域
(それにしては神仏を恐れぬ建造物が縦横無尽に走っているが)

湯殿山の即身仏を祭ってある「注連寺」
新旧の天井画が異彩を放つ
ご住職が面白可笑しく説明して下さるが
「え~~、そんな事も知らないの?」
信仰心薄いツアーの面々
神仏の濃い地域との違いを知らされた。

それはともかく芥川賞を受賞した森敦「月山」は
ここで執筆されていた。


(自販機が邪魔をしているね)

「月山を読んだ人?」手を挙げたが
「分かりにくい本だよね」返事が来たが
住職に分からない内容だっけ?
もう一度読まねば・・



隣の建物はあのモックン主演の映画「送り人」の撮影で使われたが
屋根は波打ち、雪囲いをそのまんまに放置して悲しい面影だし



本堂の周りを回ると大変な傷み具合
檀家の居るお寺でなく「祈祷寺」の説明があったが
手入れに手が回らないのは「祈祷」を依頼する人が少ないようだ。

願事をする必要がなくなったのか?
万事お金で解決出来るようになった故か?
文学や映画の地では難しいのだろう。

宿泊は寒河江(さがえ)のホテル
夕飯は食べ切れる丁度いい量でそれぞれがおいしかった。



温泉もツルツル、芯まで温まるいいお湯でした。

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