日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

村上春樹著「アフターダーク」

2010-08-09 | 読書
今日は涼しい1日になった。
こんな日はエアコンをつけっぱなしでは寒くなるし、止めると暑くなる。
困ったものだ・・

昨日一気読みをしてしまった村上春樹著「アフターダーク」
村上春樹は何冊か読んだけれど、格別にお気に入りにはならなかったので
超人気の「1Q84」は読んでいない。
先日気まぐれにこの文庫本を買って来た。



何気なく読み進むと止まらなくなってしまった。

女の子が深夜ファミレスで本を読んでいる。
たまたま通りかかった大学生が「ひょっとして・・さん?」と声をかける。
12時前から翌朝7時前までこの二人の周辺におこる様々なことの物語だ。
章立ての前の時計の文字盤の時間にそって進む

美しいお姉さんと比べられ続けてきた次女
取り立てて目立たない大学生の男の子
ひょんなことから男の子の知り合いの「ラブホ」のマネージャーの手助けをする。
「ラブホ」でひどく傷つけられた美しい中国女性
「ラブホ」で働く誰かから逃げ回っている従業員
「ラブホ」で暴力を振るった白川某
一人眠り続ける次女のお姉さん

他人と深く関わることなく、傷つけ合うことなく、表層的な付き合いをしてきたが
深夜の深淵を境に少しずつ変わりつつある??
かな?

村上春樹の物語は、地上10センチ程度浮遊していると思い続けていたが
この本は浮遊程度が少なく、つま先立ちしている程度かも・・

続けて他の本にも食指が動き出したが
あの「白川某」の内実が置き去りにされた気がする。
中国マフィアの追っ手は届かないのだろうか?

ちょっと、かなり、気になる。

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