日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

乃南アサ著「家族趣味」

2014-10-31 | 読書
続けて読んだ乃南アサの文庫本

乃南アサ著「家族趣味」廣済堂文庫刊



狂気への扉はいつも開いている!
極普通の人が、何かにのめり込み
のめり込んだゆえに、弾みで人を殺してしまう。
殺された方は堪ったものではないが
殺した方も市井の生活には二度と戻れない。
人を殺して何食わぬ顔で、生活出来るほど強くはなれない。

そんなのめり込みの幸福感から暗転への五編

「魅惑の輝き」
長時間勤務みじめな生活の女性の趣味は「宝石」
素晴らしい他人の宝石を見たが最後
身の程知らずの宝石を手に入れる迄我慢が出来ない・・

「彫刻する人」
身体を鍛え筋肉美を追求する男性

「忘れ物」
結婚願望の強い女短(女子短大の略だそう)の事務職員
無事ハンサムな有望株と結婚にこぎ着けた
のめり込んだ上司の狂気

「デジ・ボウイ」
他人と分かり合えない従兄弟の家に寄宿した高校生
人情味溢れ、天才の従兄弟を乗り越えたが
親切心から悲劇に巻き込まれる。

「家族趣味」
家事も仕事もこなしながら
夫や息子と仲良くしながらも
好きな男性と遊び回る妻
家族が壊れている事にも気付かず「家族は趣味」と言い切る。

五編とも意外性に富み
「暗鬼」の中村うさぎさん解説を念頭に入れつつ読み進んだ。

家族は多様、それ以上に人の心は多様
(あたりまえか・・)

1993年の単行本を文庫化したが
今なら「そうかも」と思われる家族は
11年前に既に小説化されていたとは・・
中村うさぎさんの解説がついていたら
どう読み解いていたのだろうか・・
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黄ばむ緑のカーテン

2014-10-30 | 自然・風景
朝夕寒くなって来た。
昨夕は薄手のダウンを着て出掛けたが丁度いい

そんな中、ベランダでは緑のカーテンが黄ばんでいる。

    

先週辺りから、どうにかしようと思いつつ

まだゴーヤーの実は成長中、
カーテンわかめとパッションフルーツは元気だし
グローリアは蕾が出出した。

日差しが差し込む窓にはブラインド無しでもいいが
曇りの日には反省エネ状態。

連休にはゴーヤーだけを切ろうか・・
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見ている所しか

2014-10-29 | 自然・風景
近頃、趣味の一つがブログではないかと思う、
なのに、タイトルを入れるのを忘れてアップしてしまう。
10年一日、いまだにやってしまう。

    

見ている所しか見えない・・
拡幅工事中の善福寺川を写すつもりが
遠くのパークタワービル、夕陽に輝いていて目を奪われた。

   

和田堀池の紅葉
信州旅行からヌルデの葉を探していて
この木がきっとそう!と勇んだが
図鑑と見比べると違っていた。

ハゼノキのようだ。
探しているものにしか見えない・・悪いくせ
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ビックリ!フェンス

2014-10-28 | 仕事・建物
日曜日のウオーキングの後、いつもと違う道を帰った。
時速5キロで歩いていると
!!??
おたまじゃくし?

    

光るフェンス?
バック・バックで戻ると

    

おたまじゃくしでなく、スプーン!
赤く溶接した後が見える
なんで、スプーンがフェンスに??

オリジナルもいいとこ
住人の自家製だろうか?
プロのわざとは思えない、いい加減さ(?)

横手の方向は背の高いフェンスなので、
隙間がいやだと作ったのかもしれない
ビックリでした。

運動公園を通って帰ると



夕焼け
薄暗くても大勢の人達が身体を動かしていた。
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大宮八幡さま風景

2014-10-27 | 自然・風景
昨日の公園ウオーキング
順調に和田堀池まで快調、いつものカワセミを眺め
ヒョットしたら菊の展覧会があるかも?
大宮八幡へ足を延ばす。

    

綺麗に咲いていた。
昨年の菊花展 では気付かなかった



福助・ダルマ、厚物とどこが違うのかな?



後ろを見ると、デンと構えたカメラマン(左)
失礼しましたとよけると、ズズズ・・と右の椅子へ移動して望遠レンズを構える
かなりの、省エネ撮影?

七五三にはまだ早いけれど



可愛い姿
周りでじいちゃんばあちゃん、パパのカメラが取り囲む
少子化の子供も大変(嬉しそうだった)

これから毎週見られる大宮八幡さまの風景
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にぎり寿司

2014-10-25 | 生活
午後、リフォームの工事完成のチェックに行った。

白いおしゃれな建物は、より白く輝きを取り戻した。

帰りに駅に向かいながら思い出した
以前に友人のお宅に持って行ったお寿司
二人で「美味しいね」って食べたっけ・・
と、スーパーマーケット寄った。



三崎港のにぎり寿司
大事に抱えて来たが、一寸ずれた

写真を撮りながらつい一個
やはり美味しい!また一個
近くのスーパーや寿司のパック売り店とは一線を画す出来栄え
ほんのささやかな贅沢

夕飯前に無くなりそう・・
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乃南アサ著「暗鬼」

2014-10-24 | 読書
文庫化されると購入する作家の一人
乃南アサ著「暗鬼」文春文庫刊



私の家族は気味が悪い!
気味が悪い事は色々ある、理解出来ない人
食べた事のない食品、毒々しい茸・・
それでも気味の悪い家族なんて想像を絶する。

仲良しが過ぎても気味悪いし
ですます調で話す夫婦なども気味悪い・・が存在する。

お見合いで一目惚れ、ハンサムでやさしい夫
ひいおばあちゃんも一緒の大家族の元へ嫁ぐ
家族全員が新しいお嫁さんに優しくしてくれる。

だが、度の過ぎた優しさと、度の過ぎた家族のなれ合い。
眠りこけていた夜中に密かな家族会議を盗み聞きし
次第に薄気味悪くなる。

親しい友人に薄気味悪さを相談するも・・

薄気味悪い家族に取り込まれるか?
実情を暴くか?

傍目には幸せに見える家族も問題を抱えていたり
喧嘩ばかりしている家族でも仲良かったり
他人には伺い知れない家族の実態

あるとき突然離婚したり、
離婚しようと思っていたら「いい時に死んでくれたり」
その実情は分からない。

設計の仕事の途上で色々な家族に接しているが
ホノボノとしてくる家族、
どうだかな~~と思ってしまったりする事もあるが
それなりに家族間の均衡が保たれているのだろう
薄気味悪い家族はいなかった。

あらららら・・暗い気持ちで読み終えた。

巻末の解説は中村うさぎさん
平凡な家庭など無い
家庭は宗教である
「家族という名の宗教団体」である
だからして、嫁姑は折り合えない
根底が違うからである。
さらに、家族は恐ろしいが、
家族を失う事でもっと恐ろしい暗鬼を呼び込んでしまった、と言う。

暗い気持ちを目覚めさせ覚醒させる解説
丸ごと読んで・・面白かった!
見事な解説でした。
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いちようブログ10年目

2014-10-23 | 趣味・遊び
このいちようブログ「日々好日」が10周年に突入しました。
それ迄ホームページ上に掲載していたのが
gooBlog上にアップを始めたその時
グラグラ・・中越地震でした。

TVを見たり、パソコンを見たり、アップに四苦八苦して
消してしまったり、苦労をしたのを憶えています。

あの地震で車に閉じ込められた優太君
今日の朝刊に元気な姿が掲載された。
12歳優太君の夢「人の命を救う仕事に就きたい」
中学1年生の夢
当時の事は病院で食べた黄色いスイカが美味しかったと憶えている。

絶えきれないほどの大変な目に遭ったのに、
いい事しか憶えていないのは救いだろう。

私も10月29日に「優太ちゃん感激」と書いていました。
今日の新聞で再度感激!



信州で見かけた赤い実
地元の人に「イチイ」の木と教えてもらった。
ほのかに甘くて一寸木の香りがして美味しい。

中越地震の人達にとって大変な中にも「甘い」思いの優太君
・・では無いでしょうか?

いちようブログ10周年は甘くないけれど
止められない日常の記憶保持の要になっている。

お付き合いいただいている皆様、感謝です。
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ガマズミ.ヌルデの葉

2014-10-22 | 自然・風景
今日は冷たい雨の一日

打ち合わせのお宅はエアコン作動中
今日が異常なのか、このまま寒くなってしまうのか?



雨のデッサン館の一枚



蔦も散ってしまったかもしれない



ガマズミの実
今お稽古している歌に「ガマズミ.ヌルデの葉」フレーズがあり
信州で見つけたガマズミ

ヌルデを見つけたいものだが、、
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上田は下??

2014-10-21 | 趣味・遊び
信州の旅先で見かけたマンホール



楽しげな文様
六文銭の中にUEDA つつじの名所があるのか?
その中に「下」
上田は下か??

マンホールに上下はないだろうし?
上田城は真田氏が築城したお城なので六文銭、と友人が教えてくれたが
上田の「下」は説明してくれない

上田駅前のみすず飴の本舗の飯田商店



文化庁の登録有形文化財の店舗
上田の「下」のマンホールはこの前にありました。
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廣瀬陽子著「未承認国家と覇権なき世界」

2014-10-20 | 読書
ジャンルで「じまん」を選んだ。
人様に自慢出来る事など無いが、
友人のお嬢さんはピカイチの自慢の種。
(私が自慢してもどうにもならないが)

「本がでました」と送って頂いた一冊
廣瀬陽子著「未承認国家と覇権なき世界」NHKブックス刊

  

少し前に友人から「2チャンネルのTVに出ます」知らせが届いた。
見た感想を送ったお返し(?)で頂く一方

華奢な陽子さんが子供の母親になり
友人が子守りでニューヨークに行ったり
お話はいつも聞いていた。
「大人になり落ち着いていますね」
「だって、もう40代ですもの」

40代の成果が充分出ている著書
まだ読み終わってはいないけれど
ロシアの横暴(何故横暴か分からなかった)や
未承認国家(世界の全ての国家から認められていない国)の事
ロシアが世界を冠していたのがいつの間にか崩壊した理由
分からないまま、無関心のまま知らずにいた事がしっかり書かれている。

井の中の蛙状態の私
少し首を延ばして世界を知ってみたいと思える一冊です。
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村野藤吾設計「小山敬三美術館」

2014-10-18 | 趣味・遊び
小諸の懐古園を気ままにぶらついていた朝
そろそろ駅へと思いつつ進むと
小諸市立美術館のお知らせ看板を見かけた
「村野藤吾展開催中」この美術館はたしか・・



やはり村野藤吾師設計 1975年完成
小山敬三師には悪いが、建物見学で入場
こじんまりとした気持ちの良い空間
だが、

    

特徴的な斜めの窓の雰囲気は?
残念ながらカーテンで覆われて、設計意図は生かされていない。
眺めの良い第二展示室に村野氏の若干の展示があった。

台風一過の青空に映える

    

この真下辺りが棚田荘の様だ。



裏手には白樺の伐採後に、小さな芽
天然の植木鉢

城廓周辺には空堀かと思うほどの峡谷だが
天然の地形を利用した築城だったとか
自然を大事にする信州人の心意気(?)

何の計画も無くぶらついていたが、
嬉し楽し、サプライズの台風一過の朝でした。
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藤村の宿小諸 中棚荘

2014-10-17 | 趣味・遊び
まだ信州の話しが続きます。

台風襲来にもめげず、
小雨に降られながらも楽しんだ後のお宿は小諸



島崎藤村の愛用の宿「中棚荘」
和風旅館のお部屋の名前は藤村にちなみ
ズバリ「藤村」や「遊子」など
大正館に平成館が加えられ、曲がりくねって温泉迄行く。
幹事さんも何度か泊まり、ご挨拶のお土産にお返しのお酒

    

「雷電」と「あさまおろし」美味しく頂戴いたしました。

温泉で入れたコーヒーがお勧めとあって



サービスチョコ付で頂きました。


軽井沢に行く仲間達を見送って旧小諸城の「懐古園」へ



三の門
タクシーの運ちゃんが是非見てね、念を押された
少し離れた所の「大手門」



本葺きの瓦にシャチホコ
一帯は大手門公園になっていて、大手門の案内看板などがある
が、見たかったのは大手門から続くお城の絵図
大手門の先に小海線があり、二の門もあった筈
どんな繋がりだったのかな~~??
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信州 自然の芸術作品

2014-10-16 | 趣味・遊び
信州上田の塩田平
「信濃デッサン館」の上にあるお寺
正式名、獨股山(とっこざん)宝蔵院前山寺

重要文化財の三重塔

    

庇が跳ね上がって楽しげだが
回廊も高欄が無く未完成とも言われる、らしい・・
旅仲間の詳しい人に2階の扁額(?)の仏像名が本尊で
1階の四方の仏像名は本尊を囲んで祀られている筈と教えられ
今迄はろくに見る事が無かったので、新たな視点をもらえた。



鐘楼や本堂があり、かつ



本堂でクルミおはぎを頂けた。
楽しげに踊っている様に見えた塔



少し離れると静かな佇まい

 

ベンチ(?)は苔むし
石垣も苔むし



自然のままが美しい芸術作品。
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信濃.美術館めぐり

2014-10-15 | 趣味・遊び
長年続いているグループの一泊の旅
長野新幹線の上田駅から乗り換えた上田鉄道別所線



ワンマン運転の単線
視界の開けた所をコトコト走る。
塩田駅かシャトルバスに乗り換え「無言館」へ



静かな館内は戦死した若者達の作品が掲げられ
手紙や遺品がヒッソリとある。

下った先には



「傷ついた画布のドーム」
無言館に続き作られ、膨大な書籍をその場で見られる様になっている。
近くには、以前に建築雑誌で見た建物



開いてはいなかった。



「槐多庵」
坂道を上った先には「信濃デッサン館」



この辺りの美術館の始まりの建物
窪島誠一郎氏が収集した作品のために造った美術館
共通の入場券で見て回った。

大型の台風が襲来する13日
小雨が時に落ちる程度で、皆さんの
「信州は大きな災害がない場所です」に納得

デッサン館の喫茶室、貸し切り状態でコーヒータイム

    

雲が次々と流れ、本降りになって来た。
(明日へ続く)
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