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日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

松家仁之著「火山のふもとで」

2025-05-06 | 読書

新聞広告で知った一冊

松家仁之著「火山のふもとで」新潮社文庫刊
https://www.shinchosha.co.jp/book/105571/

帯には「読売文学賞受賞」の文字だが
初めて知った作家、
カバーの裏には
 「僕が入所した村井設計事務所は、
  毎年7月末になると、北浅間の夏の家に仕事場を移動する」

これってレーモンド事務所のこと?
浅間山が噴火傾向にあって、大変だった物語か??

推測で読み始めると、設計事務所のリアルが、、
設計事務所とゆかりのある作家か??

どちらも当てはまらなかったが
目新しい事件が起こるわけでなく
若手の建築家(卵?)が先輩に揉まれて
個人的(?)なことに翻弄されつつ成長する。

建築関係でない人が興味ある物語なのか?
疑問に思いつつ、入れ込みつつ読了

もう一度帯を見ると
 「若き建築家の成長とひとなつの恋」
とあって、そんな単純でもないけどなあ〜〜

昔の設計事務所は確かに、
夏の暑い最中に鉛筆で線を引いたり
文字を書いたりするのはしんどかった、と思う。
だけど夏の間に涼しいところに行くほど
ゆとりがあったのだろうか?

コンペなのに家具のデザインや
使い勝手まで検討をするのだろうか?
物語は面白いけど、
細部は疑問だらけの物語でした。



しかも松家氏は設計関係ではなく、編集者だった。
ひょっとして、建築紙の編集者?
解説文にそんなことは書いてなかった。

中盤までそんな疑問と道連れに読んだ一冊でした。
巻末には「先生は吉村順三とは異なるとある。

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桐野夏生著「砂に埋もれる犬」

2025-04-08 | 読書

先月読み終えた一冊

桐野夏生著「砂に埋もれた犬」朝日文庫刊
https://publications.asahi.com/product/25216.html

この本は読むのに時間がかかった。
読み進むうちに苦しくなって読み進めなくなり
日をおいて読む、を繰り返してようやく読了した。

小学生の主人公があまりにも悲惨
親という認識のないまま子供を産み
少しの仕事と快楽にふけり、まずくなったら逃げる、、
子供ではなく母親の事なのだが

中絶するお金がないまま子供を産んでしまい
知り合った男に寄生する。
子供は幼い弟と狭い部屋の布団の中で空腹のまま過ごす。

近くのコンビニの店主に情けをかけてもらう

保護施設からコンビニ店主の里親と暮らす事になる。

同じ年代の子と遊んだ経験なし
家族団欒の経験もなし
学校で学ぶ経験もなし

寝床があったことしかなかった暮らし
同級生の子に執着することしかできなかった。

うまくいくはずのない子供の暮らし
里親も戸惑うばかり、、

心配しながら読み進み、
残り少ないページで収まる物語だろうか??

危惧しながらページを繰ると、、

「どうしていいかわからない」
子供と里親の同じ言葉

わからないことが共有できて、
試行錯誤でうまく行きそうな気配で物語は終わる。

「ああ苦しかった!」
そんな感じの一冊です。

 

 

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小池真理子著「アナベル・リイ」

2025-02-28 | 読書

先月読んだ本
小池真理子著「アナベル・リイ」角川ホラー文庫     https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000925/

カバーイラストを見て、
ホラー小説とは気づかずに読んでしまった。

小池真理子は新聞に連載されていた「月夜の森の梟」から
読み始めていたので、怪奇小説が多いとも知らなかった。


大学を出てスナックでアルバイトをしている悦子
お客のライターに惹かれつつも、自制する日々
ライターが連れてきた大根役者の女性千佳代
臆面もなく「えっちゃん・えっちゃん」と懐かれ
親しくなるが、ライターと結婚し、呆気なく死んでしまう。

周りに不審死があり、千佳代の仕業と気付き出す、、、

色々あった挙句、ライターと悦子が結婚したものの
悦子の前に千佳代が現れだし、一気にホラー色が強まる。

長い人生、
幽霊と付き合わされて生きてきた悦子の物語です。

しずしずと恐怖が忍び寄ってくる物語でした。

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岩井圭也 著「完全なる白銀」

2025-02-03 | 読書
昨夜読み終えた一冊
「完全なる白銀」岩井圭也 著 小学館文庫
https://www.shogakukan.co.jp/books/09407422
 
読み始めてすぐに、
いつも通りの一気読みはいけない、と思い、
日にちをかけてゆっくり読み終えた。
 
    
 
デナリ?聞いたことがない山
だけどマッキンリーは知っている。
最も難しい山のK2と同じくらい冬のマッキンリーは手強い
あの不死身の植村直己すら帰れなかった
・・くらいの知識だったけど
 
時あたかも、かの大国の大統領が
地域住民の呼び名の「デナリ」から「マッキンリー」に戻す
蛮勇をふるい、どうしようも無い人だと改めて思った。
 
 
アラスカの親友リタが冬のデナリの女性初単独登頂を果たし
下山中に行方が分からなくなる。
登頂の真偽が取り沙汰され、
名誉回復のため親友二人が登ることにする。
アラスカのシーラと日本のカメラマンの緑里
 
緑里のカメラマンとしての葛藤の日々と
アラスカでリタとシーラに出会った背景を織り交ぜた物語構成。
 
暖房の効いている部屋で読み進めるが
完全なる白銀(パーフェクトシルバー)の世界に飛ぶ意識
だんだん冷え込みを感じながら読み終えた。
 
かの大統領に反感を覚える人(そうでない人も)必読の一冊です。
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東野圭吾著「むかし僕が死んだ家」

2025-01-16 | 読書

年初に読んだ本
東野圭吾著「むかし僕が死んだ家」講談社文庫刊
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000197594

カバーが刷新されて、
しおんさんの儚げに本を開かんとしている女性のイラスト
そこいらじゅうびっしょりと濡れそぼっている。

なんとも不思議な題名だが
 ー彼女の不透明な記憶に潜む悲しい真実ー
 「伏線は螺旋となり、あなたの心を虜にする」

昔の仕事柄「家」とつく本はほって置けない、、

むかし付き合っていた女性が結婚しているのに
「亡父が残した地図の場所に一緒にに行ってほしい」と頼まれ
断りきれずに行く羽目になる。
女性は小学校以前の記憶や写真がない

松原湖近くの古ぼけた空き家にたどり着くが
不思議な家だった。
家の形や家具は整っているものの
人の生活の痕跡が全く見えない。


(ただの挿絵です)

二人が探索するのと一緒に巡るが
探せば探すほど不思議感が募る、、、

いつ読者は、いつ危険な目の遭わされるか
ドキドキしながらページを繰るが、危ないことは皆無

ようやく、「ぼくが死んだ家」の謎が分かって終わりになる。

丁度、身の回りにショックな事柄が起きて
がんじがらめになっていた私だが
意識を遠のかせてもらった一冊でした。

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藤沢周著「世阿弥最後の花」

2024-12-30 | 読書

先週お身終えた一冊

藤沢周著「世阿弥最後の花」河出文庫刊 
https://www.kawade.co.jp/np/search_result.html?goods_flg=1&name=%E4%B8%96%E9%98%BF%E5%BC%A5%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E8%8A%B1

 ー都で一世を風靡した男は、72歳で流刑となった
  波乱の晩年、その謎と奇跡の物語ー

能楽師世阿弥はなんとなく知っていたが、どんな物語だろう、、
難しそうなことにならなければいいが、、

狂言は好きで見に行く事も多いけれど
能は面の中の声が聞き取りにくいし、
物語がわからないので敬遠気味だった。

時の将軍、足利義教の怒りに触れて
訳もわからずに佐渡に島流しにあった世阿弥72歳
能にのめり込むあまり、息子に厳しくあたり早くに亡くす。
心にしこりを持ったまま、佐渡に渡る。

佐渡の風景やわだかまりのない人々と接するうちに
年相応のひらけた心根を取り戻す。

佐渡の地に怨念として漂う霊

創作能を舞い、日照りに慈雨を降らせ
(雨乞いは旱天に雨が降るまで辞めない、知らなかった)
なぜだか雨が降り村人の信頼をより篤くする。

霊を昇華させ、村人達に能を教え、
鬼の世阿弥(?)から仏の世阿弥に昇華して
静かに別れを告げる、、、

作者の語り口はどこまでも優しく、難なく読み終える。

世阿弥を知った気になる、貴重な一冊です。

 

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リズ・ニュージェント著「サリー・ダイヤモンドの数奇な人生」

2024-09-26 | 読書

先週読んだ文庫本
リズ・ニュージェント著「サリー・ダイヤモンドの数奇な人生」
ハーバーBOOKS刊
https://www.harpercollins.co.jp/hc/books/detail/15661

初めて知った出版社にして初めての作家

帯には、アンソニー・ホロビッツ絶賛!
「圧倒的なキャラクターが誕生した」
予測不能ミステリー
本国アイルランドで9週連続1位

「・・・胸が張り裂けるのに、底なしに笑える」ハーラン・コーベン

6才から40才を超えたサリーの紆余曲折の物語の終盤
さあて、どうしたか???
・・振り出しに戻ってしまう。
笑ってしまうほどの肩透かし、、

小児性愛にして異常なほどの変質者に囚われた少女
変質者は逃亡し、囚われた女子と幼い子が救出される。

救出された幼い子は社会性を失ったまま精神科医に育てられが
社会性を育むプログラムで順調に社会性を身につけていたが・・

以前、長い間行方不明になって、
見つけられた女の人に記事を見たことがあるが
悲惨な事柄ではあるが、この本を読んで
悲惨さが現実的に受け止められる。

闇雲な物語でありつつ
震撼とさせられるミステリーの一冊。

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浅田次郎著「母の待つ里」

2024-08-31 | 読書

台風10号の影響で黒い雲が低くなってきた。

いまにも降りそうだが、
いまかいまかと上を見ても
いまだに降らない、

先日読み終えた一冊
浅田次郎著「母の待つ家」新潮文庫刊
https://www.shinchosha.co.jp/book/101929/

自然体で生きてきた大企業の独身社長
40年ぶりにふるさとに帰ったが
見知らぬ土地に、親しげな人たち

「きたが、きたが、けえってきたが――。」

母に囲炉裏端に誘われ、昔ながらの郷土料理を味わい
薪で沸かしたお風呂に入り
雨戸を立て込んだ部屋の布団で寝て感慨に浸る、、

どこかに齟齬を抱えながら読み進む

地域ぐるみの(作者の)壮大な作り話

「ジェッジェジェ〜」の里での仕掛け?

作り話(小説)に入れ込んだ、
作り話に乗っかり嬉々とした人たち。

想像を絶する寂しさ(?)の体感者達(と思う)
違和感(小説に違和感とはどうしたものか?)を抱きつつ
作者の企みにまんまと乗せられて、涙ぐむ。

そんな3人に後から駆けつける一人が加わり
4人が入れ替わりで紡ぐ望郷の物語
既にBSでドラマ化もされて、
9月にはまた放映されるらしい。

出来た社長秘書が「息子さんでなければダメですか?」
愛の告白にも気づかず、鈍感な社長
見てみたい気もする。


ブログを書き終えてベランダを見ると
グッショリ濡れていた。

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桐野夏生著「インドラネット」

2024-08-12 | 読書

一昨日読み終えた一冊
桐野夏生著「インドラ ネット」角川文庫刊
https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g322307000523/

帯には「あいつは死んだのか。
    それとも俺から逃げているのか」(ちょっと違う気がするが)
    見るもの、聞くこと、すべて信頼できない
   「人捜し」。

今までの桐野夏生作品とは一線を画す物語(と思う)

世を拗ねている冴えない青年
働いている職場では嫌われ、
嫌われていることを変えようともせず
ゲームに逃げて、辞めてしまう。

高校時代の友達はカンボジアに渡り、行方不明だが
唯一明るい思い出と自慢できる時代。

ひょんなことから、行方不明の友達を探すべく
あてもなく、カンボジアに行く。

そこで遭遇することは、帯に書かれた言葉そのまま

長身、人目を引く美貌に明るい性格の「空知」
憧れの友達だった。

ついた途端お金はとられ、頼った人はお金目当てばかり

腕力はなし、交渉力なし、、
それでもあれやこれやで、カンボジアを渡り歩く

冒険小説さながらの成り行きに、ドキドキハラハラ、、


7/31大雨の後

死んでも良い、殺されてもいい、
人探しがダメなら日本に帰ってもいい、、

20年近く前の探偵「ミロ」シリーズを彷彿とさせる。

結末は唖然とさせられるが
「やはり」とも思う。

どうぞ一読を、、

明日、次を書くつもり、、

 

 

 

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堂場瞬一著「罪の年輪」

2024-07-31 | 読書

堂場瞬一著「罪の年輪」文春文庫刊
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167921804

12年ぶりに読む堂場瞬一
2005年から12年まで新刊が出るとすぐに読んでいた、
ヒットしはじめた鳴沢了シリーズには特に入れ込んで
とんがった鳴沢に愛する家族ができそうになって
しリースが終わるのには納得しかねていた。

ラストライン6「罪の年輪」は
帯に「超高齢の容疑者と対峙する岩倉の戸惑い」と書かれていて
暫くぶりに読む気になった。

ベテラン刑事、岩倉剛「ガンさん」の名前に記憶があったので
何冊か読んでいたのかもしれない。

老人施設の入居者が夜中に連れ出されて
玉川上水の河川敷で発見された。

87歳の老人が自首してきたが
動機に納得するものが得られない。
刑事は55歳、若い頃ほど動きが早くないし
文中のボヤキが多い!

きっと作者も一緒に歳をとって、
身につまされているのだろう、、が多過ぎる。

納得でにない事はとことん突き詰め
87歳の被害者の正体を突き詰め
87歳犯人の家族の秘密を暴く

立川署でそこそこ満足していたのが
一転、また本庁に移動することにし
恋人とも娘とも上手く付き合っていけそうな
ガンさん再生の物語だったみたい、、

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東野圭吾著「クスノキの番人」

2024-07-26 | 読書

東野圭吾著「クスノキの番人」実業の日本社文庫刊
https://www.j-n.co.jp/kusunokinobannin/
先週読み終えた一冊

帯には「小さな奇跡を時々書きたくなります」
「推し本、あります」って

貧いい家庭に育ち、
真面目に生きてきたつもりが、つい犯罪者になり
刑務所に入るところで、助け舟の叔母さま出現

訳のわからないまま、巨大なクスノキの番人にさせられる。

訳がわからずにも、言われる通り、指示された通り
楠の木の勤めを果たしていくが、理解のできないことばかり、、

若い娘と結託して楠を訪れる人の謎を探り出す。

散歩コースの楠
まだまだ、霊力を発揮するには千年もかかりそうだが

東野さんの楠のモデルは?
https://www.asobo-saga.jp/spots/detail/f407f55d-a51c-4be8-a286-c632a27fff7dhttps://takeo-jinjya.jp/ 
武雄神社? (樹齢3000年)

http://www.city.aira.lg.jp/shokan/gyosei/shisetsu/kanko/okusu.html 
蒲生の楠? (樹齢1500年)

渋谷からそう遠いところでは無さそう。

犯罪者になるはずの貧しい青年
実は賢くて、機転が効いて
助けられた叔母さまの信頼を得て
財産の全てを譲り受けて、未来は明るい、、はず

だけど、叔母さまに見つけ出される前に
暮らしていたお婆さん、、どうなったのだろう??

気になる、、

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貴志祐介著「黒い家」

2024-07-08 | 読書

先週読み終えた一冊
貴志祐介著「黒い家」角川文庫刊
https://honto.jp/ebook/pd-review_0610148350.html

読書の時間はお風呂から出て、寝るまでの1時間だが
これ以上読み進めると、怖くて眠れなくなる、、
何日か中断して、終いには昼に読み終えた。

なんたって心の痛さや、身体の痛みを感じ取れない
サイコパスが犯人

人を殴るのを見るのは怖い
人を罵倒している場所からは逃げたい性格ゆえ
文字から暴力を想像させる小説にサイコは避けたい

けど、読み出したら止まらない、、

生命保険会社の支払い査定が仕事の主人公

あの手この手で保険金の支払いを企てる顧客達
作者の前職を生かした物語設定

請われて顧客の家を訪ねると
広い屋敷に陰鬱な古びた家
嫌な匂いが立ち込めた影ばかりのような黒い家


(ドクダミもあったか?)

普通の暮らしに忍び寄る得体の知れない恐怖
周辺の人々を殺され、恋人が行方不明になり、、、
おお怖い。。。

執拗なサイコパスと同じく
辞めたくてもやめられない面白さ

カラッと明るい日に読んでくださいね。

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本城雅人著「終わりの歌が聴こえる」

2024-06-22 | 読書

少し前に読んだ文庫本
本城雅人著「終わりの歌が聴こえる」幻冬舎文庫

https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344433823/

19年前に死んだ人気のロックグループのギタリスト
二人の刑事が真相究明に再捜査を始める。

今現在と19年前を行ったり来たりしながら、
現在の刑事の捜査と
グループの社長兼世話役の記録で物語は進む。

4人グループに綻びがで始めるも、不動の人気の最中
天才ギタリストが沖縄のホテルで死んでしまう。

他殺か自死か突然死か??

解散しても人気を維持したままのボーカルが活動を再開し
社長兼世話役は音楽ライターとなっている。

挿入されるロックの歌詞
歌詞ってこんなに大事なんだと思いつつ読み進めると
刑事たちが誤りそうな道筋を正してくれる。

    

ロックファンでもない私が夢中になって読んだ一冊です。

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桐野夏生著「燕は戻ってこない」

2024-05-16 | 読書
「燕は戻ってこない」 集英社文庫 
3月末出てすぐに読んだ一冊
桐野夏生の本は文庫本になり次第に読むことにしている。

漫画にもなってるみたいだが、漫画が先かもしれない。

派遣社員の29歳の女性、北海道から出てきて一人暮らし
非正規雇用のフルタイムの病院事務をしているが
日々の暮らしはカツカツ
お昼におにぎりが贅沢という貧しさ、
非正規雇用仲間に勧められた、卵子提供のバイト(?)のはずが
代理出産を持ちかけられて、
紆余曲折ありながらも代理出産することにする、、



葛藤や女友達、男友達の事(男デルヘル?)
いろいろあるものの
この女性はコミニュケーション力抜群(と思う)
代理出産に行かなくとも他に道はありそう、、
世間なみの考えから抜け出さずに読んでしまった。

日々葛藤、日々迷いつつも、女性なりの誠実さを失う事なく
出産する……

人が誠実に働いていても、
生活を維持できないなんて社会がおかしい

怒りを覚えながらも、桐野夏生の世界にハマってしまう。

弱者だったはずの女性が、プライドを取り戻し、
敗れかぶれながらも、飛び立っていく結末に拍手喝采!!

おすすめの一冊です。

NHKのドラマ化(火曜夜10時)されていて
見たい気もするがどうしようか??
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人気のコーナー

2024-04-18 | 読書
先日寄った新宿の本屋さん

本でないものが並んでいた。



レトルトカレー
見たこともないようなパッケージや
びっくりするほどのお値段の物まで

すでに売り切れもあり
人気のあるコーナーみたい。
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