昨日読み終えた一冊
浅田次郎著「ハッピー・リタイアメント」幻灯舎文庫刊
(帯:リタイアした後のこと、みんなどれくらい考えているのでしょうか)
帯の一文とは全く当てになりません。
ハウツーには役立たない物語です
内館牧子著「終った人」に続くリタイア本の二冊目、
何を期待して買ったのだろうか?
定年まで後少しの財務官僚と自衛官
最後の勤務が「全国中小企業振興会」
格式ある建物に元財務官僚理事が牛耳っている天下り組織
教育係の年齢不詳の美人(?)から指示される
秘密のミッションは
債務不良となった債券先に、債務終了の書類にサインをもらうこと
ところが、行った先は有名小説家「アサダ」!
サインはせずに出直すように言われる。
次に訪問すると利息を入れて何千万ものお金をポンと差し出す。
2人でこんな希有の目に幾つも遭遇し、
返さなくても良しとされるお金がドンドン貯まる。
そこで策士の美女と真面目が取り柄のリタイア小父さん2人
国庫に当てにされないお金を入れてなるものか・・
天下りの汁をたっぷり吸った理事に汁を吸われないよう
逃げ出す。
成功したのか失敗したのか?
横やりの老婆が入り込み????
自衛隊にいたことのある作者
自衛隊の日常描写のおかしいこと
また巻末の解説の勝間和代氏の天下り役人の解説の憎々しいこと
リタイアメントは面白可笑しく語らなくちゃ〜〜
ハウツー本にはない面白い本です。