市原シニアアンサンブルこすもす(ISE)

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演奏会

2012-12-10 23:36:58 | 日記

12月9日(日) 千葉市民による 第9特別演奏会 千葉県文化会館 大ホール
ラヴェル ボレロ ベートーベン 交響曲第9番

朝から風の強い日でしたが、楽しみにしていた第9の演奏会なので、出かけて行きました。 今年は2度目の第9の演奏会ですが、やっぱり12月に聴く第9は格別な気がします。 入場するのに時間がかかるほど、大勢の人が集まっていて、第9人気の高さが感じられました。
プログラムは「ボレロ」から始められました。 千葉市民による「第9」フェスティバルオーケストラは千葉マリンオーケストラの協力で編成されているとのことです。 今年の夏だったか千葉マリンオーケストラの演奏会に行った時、「1812年」の演奏のあまりの迫力に圧倒されたのを思い出します。 指揮も今日と同じ直井大輔氏だったと思います。 なんともエネルギッシュな演奏だったので、今回の演奏はどうだろうかとワクワクして聴きました。

「ボレロ」は小太鼓の聴こえるか聴こえないかのような音から始まります。 演奏前に、耳障りな高い音が会場に響いて、なかなか始められなかったというハプニングがありました。 何かの発信音だったようです。 フルートのソロに始まり、延々と同じメロディーを様々な楽器で演奏し、音の厚みを増していく。 この曲は何度聴いても曲と共に気持ちが高揚する、ドキドキする曲です。 特に印象的だったのは、トロンボーンのソロでなんとも個性的な演奏でびっくりしました。 最後の盛り上がりは弦合奏のこれ以上大きな音が出ないところまで、力強く体を使って、必死に弾いているのに感動しました。

 「ボレロ」の余韻もさめないうちに、アナウンサーの露木茂氏、千葉市長の熊谷俊人氏、千葉市音楽協会会長の秋山衛氏の対談がありました。その中で、65才以上の人々が元気だという話がありました。 まさに我々シニアのことですね。 第一線から退いた後も、ますます元気に様々な方面で活躍しているということでした。

休憩の後ベートーベン第9です。 第9を年末にこれでもかというくらい演奏するのは、日本くらいのものとよく言われていますが、何かの本で本場のドイツでも年末に演奏すると書いてありました。 また様々な音楽祭でも、最終日に第9で締めくくることはよくあることだそうです。 人類の平等と平和を祈るこの曲を一年の最後の日に、高らかに歌い上げるという思いは、どこの国でも同じなのだと思います。 第1楽章の始まりの響き、そしてヴァイオリンにより主題の断片が聴こえ、どんどんふくらんでいく。 長い曲なのにぐんぐん引き込まれていきます。 第2楽章はスケルツォ、ティンパニーが効果的に響き、ヴァイオリンの速いパッセージが難しそう。 また、ティンパニーの女性奏者がなんともかっこいい!
関係ないことに感心しつつ、第3楽章の始まりと思ったら、ここで合唱団、ソリストの入場、舞台は人で埋め尽くされました。 第3楽章は静かな美しい曲ですが、ともすれば眠くなってしまいそうな心地よさです。 合唱団は微動だにせず立っていました。 けっこうお年を召した方もいらしたのに、それだけで大変です。 第3楽章から第4楽章へ一呼吸置いただけで、なだれ込みました。 チェロとコントラバスの問い掛けに対して、3つの楽章の主題が一つずつ提示され、チェロとコントラバスがそれを否定し、最後に歓喜の歌が奏でられるというおなじみの出だしが始められます。歓喜の歌のメロディーがどんどんふくらんでマックスに達した時、再びもとに戻り、バリトンソロによる問い掛けが歌われます。
そしていよいよ合唱が登場します。この合唱がなんと素晴らしいことか、大迫力でなんともしびれました。こう言ってはなんですが、私は合唱にはあまり興味がなく、第9の第4楽章を聴いてもオーケストラの音の方に注目してしまうのですが、今回は合唱にやられました。 本当に素晴らしかったです。 他に言葉が見つからないほどで、どう書いていいかわかりません。 感動しました。 ソリストの方々も素晴らしかったです。 特にソプラノの大貫裕子さんの高音はぬけるように会場に響き渡っていました。 本当に素晴らしい第9を聴くことが出来てしあわせです。

千葉市民ではありませんが、千葉市民による第9特別演奏会に出会えて良かったと思います。 hiroko

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