市原シニアアンサンブルこすもす(ISE)

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演奏会鑑賞報告 (8月31日(土) 船橋たちばな管弦楽団)

2013-09-02 22:38:25 | 日記

8月31日(土) 船橋たちばな管弦楽団 習志野文化ホール プログラム チャイコフスキー スラブ行進曲 グラズノフ ピアノ協奏曲 第2番 ショスタコービッチ 交響曲第5番

毎週のようにコンサートに出掛けていたのに、ここしばらくごぶさたしていました。
今日はショスタコの5番が聴きたくて、習志野文化ホールまで出掛けて行きました。 船橋たちばな管弦楽団は県立船橋高校オーケストラ部を母体として、2007年に結成した若いオーケストラです。 さすが、団員はみな若いし、船橋市川あたりはレベルが高いと聞いていたとおり、素晴らしい管弦楽団です。

チャイコフスキーのスラブ行進曲を聴いて一番印象的だったのは、弦合奏のメリハリのある演奏でした。 コーダの盛り上がりも素晴らしいものがあり、ショスタコの5番が大いに期待される演奏でした。

次の曲はグラズノフのピアノ協奏曲第2番です。 ソリストに御法川恵里奈さんを迎え演奏されました。残念ながら、私はこの曲を聴いたことがありませんでした。 グラズノフはチャイコフスキーと同じロシアの作曲家で、チャイコフスキーに憧れてシンフォニーを作曲したとか。 このピアノ協奏曲はロシア革命の勃発した年に作曲されたそうで、あまり演奏される機会がなく、本邦初演だそうです。 全体で20分位の曲で、3楽章を切れ目なく演奏します。 全体にロマンティックな美しい曲調で、2楽章前半はほとんどピアノソロのようで、後半オーケストラの旋律にピアノがコロコロと転がるように絡みつき、キラキラ輝くような演奏が素敵でした。3楽章はピアノ協奏曲というより、ピアノが入ったオーケストラ曲といった感じでフィナーレになります。とても素晴らしい曲で、これから演奏されることが増えるのではと思ったりしました。

休憩のあと、ショ
スタコービッチの交響曲第5番です。 第1楽章から終楽章まで思わず聴き入ってしまいました。 グラズノフはペテルブルグ音楽院の学長だった時に、ショスタコービッチの将来性を見込んで入学させ、経済的援助までしたそうです。 ショスタコービッチは20世紀を代表する作曲家ですが、当時ソ連社会主義体制のもとかなり厳しい状況に置かれていて、命の危険もあったそうです。 この交響曲第5番が当局の要請に見事に応えたものと賞賛され、当局から名誉を回復することになったそうです。 確かに、「革命」という名で呼ばれることのあるこの曲で、終楽章の圧倒的な迫力のフィナーレを聴くと、ロシア帝国を倒し社会主義革命が勝利する様子と、当局は受け取ったのかもしれません。ショスタコービッチ自身がどんな思いをこの曲に込めたかはわかりませんが、別の解釈もできるでしょう。私がこの曲が好きなのは、メロディー進行が見事に期待を裏切るところに新鮮さを感じるからです。 リズムにしても独特のものを感じます。 絶望的に暗い旋律や、嘆き悲しむような旋律、そしてそれを打ち砕くような強烈な緊迫感を同じフレーズを繰り返すことで高めていきます。 どの楽章も印象的なメロディーであふれているので、当分、私の頭の中で鳴り響いているでしょう。

 長々と、取り留めのないことを書いてしまいました。先日、四街道の成島先生や団員の方が私のブログを読んでくださっていることを聞きました。 大変光栄なことです。 ありがとうございます。 けっこう、読み手のことを考えずに好き勝手に書いているので、少し恥ずかしいです。 でも、コンサートへ行くと何かしら感じるところがあるので、書かずにはいられなくなります。 いい気になって、拙い文章を書き連ねていますが、大目に見て下さい。 hiroko

コメント
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