市原シニアアンサンブルこすもす(ISE)

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演奏会鑑賞報告 (7月21日 永野さん)

2013-07-22 13:07:05 | 日記

7月21日(日) 市川交響楽団 市川市文化会館 大ホール
プログラム ベートーベン 交響曲第2番 交響曲第7番

市川交響楽団を聴くのは今回で2回目だと思います。プログラムはベートーベンの交響曲が2曲です。 オーケストラは弦の編成は大きいのですが、管は2管編成でシンプルな古典派型でした。
交響曲第2番は全体に明るく快活な曲想ですが、ベートーベンにとって聴覚障害が悪化し、また恋愛の破局などがあった苦しい年に完成したものです。 例の「ハイリゲンシュタットの遺言」が書かれた年でもあります。 しかし、これだけ素晴らしい曲を生み出す自分自身の才能に対する自信とプライドがベートーベンをまだやるべきことがある、それまで死ねないという決意をさせたのではないでしょうか。 交響曲第2番を聴いていて、微塵もそんな苦しいベートーベンの内面が感じられないのが不思議です。

交響曲第7番は先月もどこかの演奏会で聴いたばかりですが、本当にいい曲です。 第2番の10年後に完成した第7番はどの楽章も印象的なメロディーやフレーズで彩られています。 第1楽章の上昇するフレーズの繰り返しや符点リズムの反復など市響は見事に演奏していました。 弦と管の掛け合いも素晴らしかったです。 第2楽章のタ-タタ・タ-タ-のリズムの反復が楽器の厚みを増すごとに、気持ちを高ぶらせます。 私の好きな楽章ですが「不滅のアレグレット」として名高く、ワーグナーが「舞踏の神格化」と表現したとか、今日初めて知りました。 第3楽章はプレストの長調の曲で第2楽章とはガラッと変わった明るく力強い感じの曲です。 途中でホルンの長閑なソロとトランペットを交えた荘厳な雰囲気の部分があり、また前の速いリズムに戻り、また繰り返します。 第4楽章は冒頭からの力強い印象的なメロディーは終楽章にふさわしい盛り上がりを予感させるものです。編成は交響曲第2番と同じ古典派型の2管編成です。金管がホルンとトランペットだけなのにかなりの迫力ある演奏でした。また弦楽器もきれいに揃ってバランスも良くきっちりした演奏でした。

今回、私はあえて二階席で聴きました。 大きいホールなのでオーケストラが舞台の上でゆったり並んでいるという感じでした。 指揮者のタクトや指示に面白いようにピッタリとオーケストラ全体が動いているのが手に取るように見てとれました。 指揮者の動きにオーケストラがうねるのです。 この位指揮者を見ないといけないのですね。 実感しました。
盛大な拍手が鳴り止まなかったのにアンコールはありませんでした。 力を出し切ったというところでしょうか。 hiroko

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