
本題と関係ないのだけれど、近所の麦畑。
昨日の読売新聞、「よみほっと」・ニッポン探景では原尻の滝が紹介されていた。
先ず記事は、狩野常信筆(原図・雪舟筆を模写)の鎮田滝図(ちんだのたきず)をトップに載せていた。
鎮田滝は豊後大野市にある大瀑布・沈堕の滝のことで、雪舟はその迫力ある流れを水墨画に残した。
原画は関東大震災で焼失し、今は模写のみが残っている。
紙面には沈堕の滝の近くにある大瀑布が原尻の滝だと写真と共に紹介されている。

この原尻の滝は10年前にツアーで訪れていたことを思い出した。
鳥居が立っている平らな場所が突如120mほどの弧を描いて落ち込み、流れは幾筋もの滝となっている。

落差は20mほどか。
原尻の滝も沈堕の滝も同じような生い立ちのようで、
9万年前の阿蘇山大噴火による火砕流が溶結凝灰岩となり冷えて柱状節理となった。
後に河川が出来て、その水流で次第に浸食されて断崖が出来て滝になったそうだ。
10年前には雪舟の絵のことも、沈堕の滝のことも知らなかった。