畑地の様子さまざま

上瀬谷を歩いていると本来は畑だけど今はなにも植えてない場所もある。
そこに２羽のヒバリがたたずんでいた。






隣に草むらから１羽がピーチク囀り飛び立つと、小ぶりの２羽が追いかけて、すぐに戻った。
せっかくの光景が撮れなくて残念だが休耕地のヒバリたちで我慢する。






休耕地で草がいっぱいの畑もあって、小鳥たちが降り立った。







カワラヒワだ。地面でなく草の茎の上に止まっている。






クチバシに何かの種のような物がついている。
たしか、この草はトウダイグサだ。春に花がたくさん咲いていた。






休耕の所ばかりでなく、しっかり耕作している畑のほうがずっと多い。






向こうの方で掘り返されていたのはタマネギだった。
最近、かなり値上がりしているそうだ。

ギャングみたい

近所の市民の森などに、いろんな種類のムシヒキアブがいる。
ムシヒキアブというのは、草木の葉などにひっそり止まっていて、傍を通る虫を捕まえるのだ。

シオヤアブとかアオメアブなどもよく見るが、これはマガリケムシヒキアブのようだ。
生殖器から判断すると雌のようだ。







よく見ると何かを捕まえて食事中だ。カゲロウの仲間だろうか。







このムシヒキアブは初めて見た。
調べてみるとアシナガムシヒキという種類と分った。待機中に前脚を一つ揚げることが多いらしい。
どういう役割をするのか捕食の瞬間を観察したいものだ。

瑠璃が消えて

５月も末を迎えて瀬谷市民の森で蝶の種類が増えてきた。
翅を広げて休むダイミョウセセリ。コミスジも見たがイチモンジチョウはまだだ。






コジャノメは見る数が多い。翅模様がよく似たヒメジャノメもいる。







同じくジャノメチョウの仲間のヒカゲチョウはクヌギやコナラの木の近いところで見ることが多い。







左側にいるのはヒメアカタテハ。原っぱや畑の周りでも見かける。
右側のは何だろう。すぐには分らなかった。







多分、市民の森に多数いるルリタテハ。
いつも見ているのは白い斑紋の下から翅の周囲をぐるりと瑠璃色の斑紋がある。
このように斑紋が薄くなっているルリタテハは初めて見たように思う。
季節的なものなのだろうか。

ランランラン

瀬谷市民の森にはクヌギやコナラが多く、ナラ枯れ病の被害調査も進められている。
元気な木で樹液を出しているところには蝶や甲虫やハエやスズメバチなどがやって来る。







そんな木々の間に５０ｃｍほど立ち上がって遠目に薄紅色の花をたくさんつけているのが見られる。







ランの仲間、サイハイランだ。名前は武将の持つ采配に由来している。

最近までたくさん咲いていたキンランとは趣が異なる。







８株ほどが咲いていたが、葉はそれぞれに１～２枚のようだ。







花の上部で裾を広げているようなのが萼。
その少し下で左右に広がっている２枚が花弁。
そこから突き出しているのが髄柱で、その向こう側の赤紫と白が唇弁という構造のようだ。


市民の森ではいろんなランの仲間を見てきた。
キンラン、ギンラン、ササバギンラン、シュンラン、マヤラン、サイハイラン、エビネランなどだ。
盗掘の噂を聞くのは残念なことだ。

初夏は白い花

初夏は白い花の咲く木が多い。







ノイバラは家の近所あちこちで見られ蔓で広がり花をいっぱいに咲かせる。
しかしトゲが多いので要注意だ。







ノイバラほどではないが、イボタノキも近所に多い。







キンモクセイなどと同じモクセイ科だけど、花冠がほっそりラッパ状なのがユニークだ。
この木にはイボタロウムシが寄生してイボタ蝋を分泌するというが、まだ見たことがない。







しかしハナムグリなどいろんな虫が花を目当てにやって来る。