ヌルデの先は、工事中

近所の小川の向こう側に葉が旺盛な、そう高くない木がある。ヌルデだ。
ウルシ科の仲間なので幹を切って出る白い樹液は塗り物に使われることもある。







ヌルデの葉は特徴的で、11枚の小葉からなる複葉の葉軸に翼が付いている。
大きさは３０ｃｍほどもある。







花はまだ蕾。8月中頃には咲くのだろうか。







中屋敷地区センターを通って上瀬谷の方に向かうと、いつもの道は立ち入り禁止になっていた。
園芸博の関連で、会場になる海軍道路東側だけでなく西側も工事が始まったようだ。



7月4日の記事　自然を失いつつある　　参照







一応、う回路が用意されている。人通りはない。







上瀬谷小学校付近まで行ってみたが、畑は全て耕作が行われていない。
草が伸び放題で、これからどうなっていくのか・・・ときどき確かめに来たい。

山葡萄の仲間

廃校になった高校の庭から石垣を伝って蔓が下りている。







エビヅルの雄花だ。
エビヅルは雌雄異株で、この石垣のどこかにも雌花が咲いているはずだ。







しかし、すぐ近くの畑の金網に雌株があることを知っているので、石垣は探さなかった。

たった1本の雌株で金網の１０ｍほどにひろがっている。







もう実が出来始めている。いずれ黒っぽく熟すはずだ。







雌花の様子は・・・うまく撮れなかったので、







だいぶ前に撮った雌花で確認。
ヤマブドウの仲間なので実は食べられるけれど、さほど美味しくないのが残念。

市民の森の近くの田畑で

追分市民の森の上川井側から野境道路へ出る途中に田んぼや畑が少し残っている。
当然、小さな流れもあるので、虫や鳥などの生き物も見られる。







この日はオオシオカラトンボが見られた。







名前の通りシオカラトンボより大きいし、色も濃くてどっしりしている。
雌の姿がなかったのは残念だ。
シオカラトンボの場合も縄張りを主張するオスたちに比べてメスを見る方が少ない。







流れの縁を歩く鳥もいた。　　キセキレイだ、







ヒョコヒョコ歩きながら小さな虫を探している。
しかし、その瞬間を撮るのは、なかなか難しいものだ。

百日草からアゲハ

追分市民の森の南側の奥は今年も百日草畑だ。
百日どころか半年ぐらいは咲きつづけるので、都合の良いことは確かだ。


















ヒャクニチソウの花から黒いアゲハのようなものが飛んで道路の向こうの木に止まった。
追いかけて何とか探し出した。







尾状突起がなくナガサキアゲハだった。しばらくしても花の方に戻る様子はなかった。







百日草の花畑からヒマワリ畑の方に戻る川沿いの道は両側の草が育って狭くなっている。







川沿いはハグロトンボたちにとって好ましい場所のようだ。







ゆったりと翅を広げたり閉じたりしている。

小さな小さな白い花

追分市民の森の草むらに白い花が咲いていた。
4枚の葉が輪生しているところから茎を長く伸ばして２ｍｍほどの小さな花がいっぱい。







四裂した合弁花はキヌタソウだ。
瀬谷市民の森で毎年咲く場所があるが追分市民の森で見たのは初めてだ。







キヌタソウから少し歩いたところにもセリの白い花が咲いていた。
ひっそりしたキヌタソウと違って、こちらは旺盛な花序だ。







セリの花は雄性先熟で今は雄シベが目立つ。







近くの草で、ダイミョウセセリが休んでいた。
静かな谷戸の風景たちだった。